英語を母語としない環境で育つ子供たちにとって、英語絵本は言語習得の大きな助けとなります。絵本の楽しい物語を通して、自然な英語のリズムやイントネーションに触れられるからです。しかし、絵本の種類は豊富で、どれを選べば良いか迷ってしまうものです。そこで、ここでは、Amazon や Goodreads などの人気サイトからランキングデータを収集し、英語圏で人気の英語絵本ランキングTOP10をご紹介します。
本ランキングでは子育て中のママたちから絶賛の作品ばかりを厳選しました。赤ちゃんから年長さんまで、年齢に合わせて楽しめる絵本が揃っています。リズミカルな言葉遊びに富んだ作品、想像力を掻き立てる冒険物語、大切な教訓が学べる物語など、バラエティに富んだラインナップをご覧ください。それぞれの絵本解説には読み聞かせ動画や日本語訳ページの紹介もありますので、気になる作品がありましたらあわせて御覧ください。
年齢別、英語絵本選びのポイント
英語絵本を選ぶ際は、これまでの経験上子供の年齢に合わせて適切なものを選ぶことが大切だと感じています。そこでランキングの前に年齢別におすすめする選び方のポイントをいくつかご紹介したいと思います。また、ランキング後には英語絵本の読み聞かせのちょっとしたコツなども合わせてご紹介したいと思います。
【0-2歳頃】
– 明るく鮮やかなイラストで視覚に訴えるもの
– シンプルで短い文章、リズミカルな言葉遊び
– 発音の練習になる擬音語が含まれているもの
【3-5歳頃】
– 物語性のある絵本で想像力を育むもの
– basic な単語や文法が盛り込まれているもの
– 親子で会話しながら楽しめるインタラクティブなタイプ
– キャラクターが魅力的で親しみやすいもの
【6-8歳頃】
– ストーリーが充実していて読後感のあるもの
– 異文化への興味をそそる内容のもの
– 語彙が豊富で読解力をつけられるもの
– 教訓が学べる、感動するような作品
【9歳以上】
– 児童文学の古典的な作品
– 難易度が高めで語学力が伸びるもの
– 冒険ものや歴史物語など、テーマ性のあるもの
– 映画化作品などメジャーで有名なタイトル
ランキングTOP10のご紹介
The Very Hungry Caterpillar（はらぺこあおむし）
カラフルな絵とシンプルなストーリーで、赤ちゃんから幼児まで楽しめる絵本です。エリック・カールによる温かみのあるイラストと、擬音語や擬態語が効果的に使われた文章は、子供たちの好奇心を刺激し、英語の語彙を増やすのに役立ちます。世界累計発行部数5000万部を超えるベストセラーで、世界中の子供たちに愛されています。
はらぺこあおむし－原題はThe Very Hungry Caterpillar。作者はアメリカの絵本作家エリック・カール氏です。今回、英語のリスニング素材として選んだのは、Youtubeにアップされていた彼自身による[…]
The Very Busy Spider
エリック・カールによる、忙しく働く蜘蛛の物語です。擬音語や擬態語が効果的に使われており、英語の語彙を増やすのに役立ちます。蜘蛛の働きぶりを通して、勤勉さや忍耐力を学ぶことができます。
子供向け英語絵本、今回の読み聞かせ動画はエリック・カール作 「The Very Busy Spider」クモの忙しい一日を描いた絵本です。農場に飛ばされてきたクモがせっせと巣作りをしている間、いろいろな動物たちが誘ってきます[…]
Where’s Spot?
子犬のスポットを探す、リフト・ザ・フラップ絵本です。めくるたびに、新しい発見があり、子供たちの好奇心を刺激します。
この絵本は、イギリスの作家エリック・ヒルが書いた人気シリーズ「Spot」の最初の作品です。スポットという名前の子犬の冒険が描かれています。ここではWhere's Spot? の簡単なあらすじや文中に出てくる日常の英語表現、さらにおすすめの読[…]
The Cat in the Hat
ドクター・スースによる、いたずら好きな猫が、留守番中の子供たちの家にやってくるお話です。韻を踏んだリズムカルな文章と、ユーモラスなストーリーは、子供たちの英語学習を楽しくします。子供たちの想像力を刺激し、英語の音声に慣れるのに役立ちます。
英語圏の子供たちの間で昔から読まれているDr. Seussの絵本シリーズ。その中でもこの「The Cat in the Hat」は一番有名なお話かもしれませんね。子供と視聴の前に一度読み聞かせの動画を見たところ、文書は長いのです[…]
Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
茶色い熊が、次々と出会う動物たちを見て、「何を見ているの？」と尋ねます。赤い鳥、青い馬、黄色いキリン、緑の蛙、紫色のカバ、ピンクのゾウ、白いウサギと、様々な色の動物たちが登場します。そして最後に、茶色い熊は、自分自身を見つめて、「私は何を見ているの？」と問いかけます。
エリック・カールの英語絵本Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?のご紹介です。動く絵本のような楽しめる読み聞かせ動画と日本語訳も合わせてご紹介しています。『Brown Bear, Brown B[…]
Goodnight Moon
Goodnight Moonは、就寝時のおなじみの風景を詩的な言葉で描いた、クラシックの英語絵本です。緑の部屋に居る子供の視点から、周りにある様々なものに一つ一つ”おやすみ”と声をかけていきます。
Goodnight Moonは子供たちに大人気の古典的な絵本です。夜のお部屋の中にある様々なものに向けて、子供が"おやすみ"と言って眠りに就く様子を描いた作品です。ここではGoodnight Moonの簡単なあらすじや文中に出てくる[…]
The Giving Tree
シェル・シルヴァスタインによる、自分自身を犠牲にして、少年を幸せにする木の物語です。深いメッセージ性のある絵本は、子供から大人まで楽しめます。愛や奉仕の大切さを学ぶことができます。
海外や日本でも英語の教科書に採用されている『The Giving Tree』という絵本の読み聞かせ動画です。日本語では『おおきな木』という絵本になっています。[itemlink post_id="17163"]大きなりんごの[…]
Where the Wild Things Are
いたずらっ子のマックスは、夜になると夢の中でかいじゅうたちの島へ冒険に出かけます。野蛮で恐ろしいかいじゅうたちと踊り、歌い、遊び、王様にもなりますが、マックスは次第に寂しさを感じ始め、母親の温かさを思い出します。そして、マックスはかいじゅうたちにお別れを告げ、家へと帰ります。
この絵本は、子どもの冒険心、反抗心、そして愛情への欲求を鮮やかに描いた作品です。
英語絵本「Where the Wild Things Are」のご紹介です。この作品はモーリス・センダック 作・絵による、世界中で長く読み続けられている絵本です。日本語版は 「かいじゅうたちのいるところ」 というタイトルで親しまれています。[…]
The Snowy Day
エズラ・ジャック・キーツによる、雪の日に遊ぶ子供たちの様子を描いた絵本です。雪の白と男の子の赤のコントラストが美しい、冬にぴったりの絵本です。雪遊びの楽しさを通して、季節の移り変わりを感じることができます。
英語絵本「The Snowy Day」の読み聞かせです。1963年にコルデコット賞を受賞したこの作品はすこし前の絵本ですが、色鮮やかなタッチに古めかしさはまったくありません。黒人の男の子が主人公となった初めてのフルカラーの絵本としても話題に[…]
Corduroy
デパートの玩具売り場に置いてあるくまのぬいぐるみコーデュロイは、いつか誰かに買ってもらえることを夢見ています。ある日、女の子のリスがデパートにやって来ますが、コーデュロイは買ってもらえません。それでも諦めずに、コーデュロイは女の子と再会することを夢見て、今日もデパートで待ち続けます。この絵本は、夢を持つことの大切さ、そして誰かに愛される喜びを描いた作品です。
英語絵本「Corduroy」のご紹介です。世界中で翻訳され、世代を超えて愛されている作品で映画化もされています。ここでは、この作品の簡単なあらすじや文中に出てくる日常の英語表現、さらにおすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳を掲載していま[…]
ランキング選定基準
これらの絵本は、世界中の絵本ランキングを参考に英語圏の子どもたちに人気の絵本を参考に読み聞かせにぴったりな絵本を選びました。英語学習に役立つだけでなく、子供の想像力や感性を育むのにもおすすめです。ぜひ、子供と一緒にこれらの絵本を楽しみながら、英語に触れましょう。
英語絵本の読み聞かせのコツ
英語絵本の読み聞かせは、子供の英語学習に大きな効果があります。しかし、単に読み上げるだけでは不十分です。ここでは、英語絵本の読み聞かせを続けてきて感じた大切なコツをご紹介します。
一番大切に思うことは、読み聞かせを行う親自身が英語に親しみを持つことです。子供は親の様子を見て英語への印象を決めます。読み上げる際は楽しそうにすることと、リズムを大切にすることを心がけていました。発音は完璧である必要はありません。親子で一緒に英語を楽しむ態度が何より子供を英語好きにしていきます。
次に、絵本の内容を事前に確認し、キーワードや重要な表現を押さえておくと良いでしょう。You Tubeの読み聞かせを聴いて、先に読み上げ練習を行っておくのも効果的です。その際は、リズムやブレスポイントを意識しておくと英語の発音がすごく良くなります。
また、読み聞かせ中は、絵を見ながら子供に質問したり、キーワードを繰り返したりと、インタラクティブに進めることで子供の理解が深まります。
それから、子供は繰り返しが大好きです。気に入った絵本は また？って思うほど何度も読み返していました。なんども繰り返すうちに語彙や発音がほんとうに自然と身につきます。
読み聞かせは基本ですが、さらに工夫を凝らせば子供の英語力は確実に伸びていきます。例えば、幼児のうちは、お気に入りのキャラクターの人形を用意して一緒に楽しむとか、読んだ後にその絵本の世界について会話をするなどです。
英語絵本は親子で楽しむツールです。読む際のコツを活かして、子供と一緒に英語の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
その他のおすすめ絵本
- The Gruffalo (グラファロ)
- The Paper Bag Princess (紙袋の王女)
- The Day the Crayons Quit (クレヨンがやめた日)
- The Wonky Donkey (ぐにゃぐにゃドンキー)
- The Dot (ドット)
これらの絵本も、英語圏の子どもたちに人気の絵本です。ぜひ、お子さんに合った絵本を見つけてください。
