『The Giving Tree(おおきな木)』を英語で読もう|日本語訳で追うあらすじ・英語表現

『The Giving Tree(おおきな木)』を英語で読もう|日本語訳で追うあらすじ・英語表現

『The Giving Tree(おおきな木)』は、一本の木と、幼いころからその木のもとへ通う少年の物語です。

少年が成長するにつれて、欲しいものは少しずつ変わっていきます。お金、家、遠くへ行くための船。そのたびに木は、自分が与えられるものを少年に差し出していきます。

とてもシンプルなお話なのに、読み終わったあとに残るのは、「木は本当に幸せだったのかな?」「与えることって、どういうことなんだろう」という少し複雑な気持ち。

The Giving Tree は、日本では『おおきな木』というタイトルで知られている、シェル・シルヴァスタインの絵本です。

この記事では、The Giving Tree のあらすじを日本語で追いながら、英語タイトルの意味や、物語の中で印象に残る短い英語表現、読み聞かせ動画を見ていきます。

日本語で物語の流れを知ってから英語版を読むと、「ここはあの場面だな」と絵や言葉を手がかりにしやすくなります。全文を一語一句追うのではなく、まずは物語と英語を一緒に味わってみる。そんな読み方でも十分です。

The Giving Tree(おおきな木)ってどんな絵本?

『The Giving Tree』を描いたのは、アメリカの作家 Shel Silverstein(シェル・シルヴァスタイン)。

英語タイトルにある giving は、「与える」という意味の give から来ています。

The Giving Tree をそのまま捉えると、「与える木」。物語を読み進めていくと、このタイトルが木の生き方そのものを表しているようにも見えてきます。


The Giving Tree

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少年が小さいころ、木と少年は一緒に遊びます。木に登り、枝で遊び、りんごを食べ、疲れたら木陰で休む。

少年がそばにいる。それだけで木は幸せでした。

ところが、少年は少しずつ大人になっていきます。そこから、木と少年の関係も変わっていきます。

『The Giving Tree』の日本語訳であらすじを追う

「The Giving Tree の内容を日本語でも知りたい」「英語版を読む前に物語の流れをつかんでおきたい」というときは、まず大きな場面を知っておくと読みやすくなります。

ここでは、英語の文章を一文ずつ訳すのではなく、物語の流れを場面ごとに追ってみます。

少年と木が一緒に遊んでいたころ

物語のはじめ、木と少年はとても仲良しです。

少年は木の葉で冠をつくったり、幹に登ったり、枝で遊んだり、りんごを食べたり。遊び疲れると、そのまま木陰で眠ることもありました。

少年が毎日のように会いに来てくれる。それだけで木はうれしい。

ここで印象に残る短い言葉のひとつが、

And the tree was happy.

「そして木は幸せでした。」という表現です。

英語としてはとてもシンプル。でも、この言葉が物語の中で繰り返されることで、後半になるほど「happy」の受け取り方も少しずつ変わってくるんですよね。

大きくなった少年がお金を求める

時間がたち、少年は成長します。

昔のように木に登って遊ぶのではなく、今度は「お金が欲しい」と木に言います。

木にはお金がありません。そこで、自分のりんごを取って町で売ればいい、と少年に伝えます。

少年はりんごを持っていき、そのあと長い間、木のところへ戻ってきません。

この場面に出てくるのが、

stayed away for a long time

という表現。

stay away には「離れている」「近づかない」といった意味があります。ここでは、少年が長い間木のもとを離れていた、という時間の長さが伝わってきます。

家が欲しい少年に、木は枝を与える

少年が再び戻ってきたとき、今度は家が欲しいと言います。家族と暮らすための家が必要になったのです。

木は、自分には家を持っていないけれど、枝を切って家を建てればいい、と少年に伝えます。

少年は枝を切って持っていき、また長い間戻ってきません。

少年の願いが変わるたびに、木が差し出すものも少しずつ大きくなっていきます。

遠くへ行きたい少年に、木は幹を与える

さらに年月がたち、少年はもっと年を重ねます。

今度は「ここから遠くへ行きたい」と言い、そのための船を欲しがります。

木は、自分の幹を切って船を作ればいい、と伝えます。少年は幹を切り倒し、船を作って去っていきます。

木に残ったものは、ほとんどありません。

ここまで来ると、読んでいる側も少し立ち止まりたくなります。

木は少年に与え続けている。でも、それは本当に「幸せ」なのだろうか。

『The Giving Tree』が読む人や年齢によって違って見えるのは、こういうところなのかもしれません。

最後に残ったのは、小さな切り株

長い時間がたったあと、少年は老人になって木のところへ戻ってきます。

木には、もうりんごも枝も幹もありません。少年に何かを与えたくても、以前のように差し出せるものが残っていない。

そんなときに出てくるのが、

I wish that I could give you something…

という言葉です。

I wish I could … は、「できたらいいのにな」という、今はできないことへの願いを表す英語。

最後に少年が欲しかったのは、お金でも家でも船でもありませんでした。

静かに座って休める場所。

残っていた切り株は、そのための場所になります。物語の最後は、とても静かです。

『The Giving Tree』で覚えたい英語表現

『The Giving Tree』には、難しい単語をたくさん覚えるというより、物語の場面と一緒だからこそ意味が伝わってくる短い英語表現がいくつもあります。

英語学習として読む場合も、「この場面ではこんな言い方をするんだ」と拾っていくくらいがちょうどよさそうです。

stayed away for a long time

stay away は「離れている」「近づかない」という表現です。

物語では、少年が長い間木のところへ戻ってこない場面で使われています。

  • He stayed away for a long time.
    彼は長い間姿を見せませんでした。
  • Stay away from the fire.
    火に近づかないでね。

同じ stay away でも、文脈が変わると「離れている」「近づかない」と意味も少し変わります。

I wish I could …

I wish I could … は、「〜できたらいいのにな」という願いを表す言い方です。

やりたいけれど、今はできない。そんな気持ちを伝えるときに使えます。

  • I wish I could help you.
    手伝えたらいいのにな。
  • I wish I could go with you.
    一緒に行けたらいいのにな。

『The Giving Tree』では、もう少年に与えられるものがほとんど残っていない木の気持ちとも重なります。

too … to …

物語の後半には、too + 形容詞 + to … という形も登場します。

意味は「〜すぎて…できない」。

  • I’m too tired to walk.
    疲れすぎて歩けない。
  • He’s too young to drive.
    彼は運転するには若すぎる。

少年が年齢を重ねていく物語なので、こうした「もうできない」という言い方も、場面と一緒に残りやすい表現です。

The Giving Tree の読み聞かせ動画

英語版を読む前に、動画で物語を見てみるのもひとつ。

紹介しているのは、絵本の場面がアニメのように動く読み聞かせ動画です。さらに、読み上げている英文に合わせて文字にマークが付くので、「今どこを読んでいるの?」となりにくく、目でも追いやすくなっています。

英語の音と文字を同時に確認できるのは、この動画のいいところ。

「聞くだけだと、ちょっと難しいな」というときにも使いやすいと思います。

YouTubeの字幕設定から日本語字幕を表示することもできます。

最初は日本語字幕を付けて物語を追ってみる。次は英語の文字を見ながら聞いてみる。慣れてきたら、字幕なし。

そんなふうに少しずつ変えていくのもよさそうです。

もちろん、全部の英語を聞き取る必要はありません。

絵を見ながら物語を追って、happy や tree など、聞こえた単語をひとつ拾えたらそれでも十分。

文字・音・絵が一緒に動くので、英語絵本をどう読んだらいいかまだ迷っている親子にも入りやすい動画です。

子どもと読むと、大人とは違うものが見えるかも

『The Giving Tree』は、絵も文章もとてもシンプル。

でも、感じ方は年齢によってかなり変わる絵本だと思います。

子どもなら、木と少年が一緒に遊ぶ様子や、少年が少しずつ大きくなっていくところを、そのまま物語として楽しむかもしれません。

ところが大人になると、「与えること」「愛すること」「幸せって何だろう」と、別のところが気になってくる。

「少年のことをずっと愛し続ける木はやさしい」と感じる人もいれば、「そこまで自分を与えてしまっていいのかな」と思う人もいるでしょう。

僕は、この絵本はそこを無理にひとつの答えにしなくていい気がします。

親子で読んだときも、「このお話はこういう意味だよ」と先に決めてしまうより、ちょっと聞いてみるくらいで十分。

  • 木はどんな気持ちだったと思う?
  • 少年はどうして何度も戻ってきたのかな?
  • 自分だったら、木の枝をあげる?
  • 最後の木は幸せだったと思う?

子どもから思いがけない答えが返ってくるかもしれません。

英語を覚えるだけじゃなくて、ひとつのお話について一緒に話す。そんな時間になるのも、英語絵本のおもしろさですね。

最後に:『The Giving Tree』を英語で読むと見えてくるもの

『The Giving Tree(おおきな木)』は、一本の木と少年の、とてもシンプルな物語です。

それなのに、少年が成長し、木との関係が変わっていくのを見ていると、「与えるって何だろう」「幸せって何だろう」と、こちらまで考え始めてしまいます。

英語も、難しい表現ばかりではありません。

happy、stay away、I wish I could…。

ひとつひとつを見ると、それほど難しくない言葉です。

でも、あの場面でこの言葉が出てくるんだ、と物語と一緒に読むと、単語帳で見るときとは少し違って感じられる。そこが英語絵本のおもしろいところだと思います。

まず日本語で流れを知る。次に動画で英語の音を聞いてみる。文字を追ってみる。

全部分からなくても大丈夫。知っている場面や、聞こえたひとことから入ればいいんですよね。

子どもと一緒に読むときと、大人になってからもう一度読むとき。『The Giving Tree』は、その時々で違うものを見せてくれる一冊かもしれません。

『おおきな木』のように、読んだあとに親子で話したくなる英語絵本はこちらでも紹介しています。

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英語を楽しんだ次の一歩

楽しんだ英語を、今度は話してみよう

英語の歌をまねしたり、絵本を読んだり、新しい単語を覚えたり。
英語に少し興味が出てきたら、次は先生との会話に広げてみるのもひとつです。

聞く・読む → 声に出す → 話してみる

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合わなければ、無理に続ける必要はありません。
まずは「英語を話すのも楽しそう」と感じるか、親子で試してみるくらいで十分です。

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