英語の「mean」と聞いて、最初に思い浮かぶのは「意味する」ではないでしょうか。
ところが、英語絵本を読んでいると、こんな言葉が出てきます。
Don’t be mean!
これ、「意味しないで!」ではありません。「意地悪しないで!」という意味なんです。
しかも、算数では「平均」を表すこともあるというから、なかなか忙しい単語ですね。
でも、使い分けはそれほど難しくありません。
まずは3つの意味を押さえて、会話でよく使う「What do you mean?」や「I mean…」の使い方まで見ていきましょう。
meanの意味は大きく3つ
meanは、文の中での働きによって意味が変わります。
| 意味 | 品詞 | 例 |
|---|---|---|
| 意味する・意図する | 動詞 | What does it mean? |
| 意地悪な | 形容詞 | Don’t be mean. |
| 平均 | 名詞 | Find the mean. |
発音はいずれも「ミーン」に近い /miːn/。
つづりも発音も同じですが、文の中での働きを見ることが、意味を見分けるポイントです。
ちなみに、動詞のmeanは過去形・過去分詞になると「meant」に変わります。
「意味する」のmean|会話でよく使う3つの言い方
動詞のmeanは、単語や発言が「何を表しているか」を説明するときに使います。
ここでは、会話で出会いやすい3つの表現を見てみましょう。
What does … mean?|〜はどういう意味?
What does this word mean?
「この単語はどういう意味?」
英語を勉強していると、何度も使いたくなるフレーズですね。
知らない言葉を見つけたときは、「this word」の部分を入れ替えるだけ。
たとえば「What does “kind” mean?」なら、「kindってどういう意味?」と尋ねられます。
相手の言いたいことを確かめる
What do you mean?
「どういう意味?」「どういうこと?」
単語そのものの意味ではなく、相手の発言について聞き返したいときに使います。
似ていますが、聞いている対象が違います。
- What does it mean?
それはどういう意味? - What do you mean?
あなたはどういう意味で言ったの?
ただし、言い方によっては「どういうつもり?」と、少し強く聞こえることもあります。
相手の使った言葉について具体的に尋ねるなら、こんな言い方もできます。
What do you mean by “soon”?
「『すぐに』って、どのくらいのこと?」
「by」の後ろに、意味を確かめたい言葉を置く形です。
I mean…|つまり・というか・いや、そうじゃなくて
会話でよく耳にする「I mean…」。
これは、前に言ったことを補足したり、言い直したりするときに使います。
Let’s go on Friday. I mean, Saturday.
「金曜日に行こう。いや、土曜日だった。」
うっかり曜日を間違えたときにも使えるんですね。
また、自分の考えをもう少し説明したいときにも登場します。
I mean, it’s not easy.
「つまり、簡単じゃないってこと。」
日本語の「というか」「つまり」「ほら」と同じように、前後の話によって訳し方が変わる表現です。
「I mean…」は、会話の中で説明を補ったり、言い直したりする一言。英語絵本でも出会う表現なので、覚えておくと登場人物の話し方がぐっと自然に感じられます。
「意地悪な」のmean|mean toとの違いに注意
ここからは、少し違うmeanです。
形容詞のmeanには、「意地悪な」「人にひどい態度をとる」という意味があります。
Don’t be mean to your friend.
「友だちに意地悪しないでね。」
子ども同士のやり取りでも使われそうな言葉ですね。
「be mean to + 人」で、「〜に意地悪をする」という意味になります。
ここでのmeanは、「意地悪な」という形容詞です。
mean toは「〜するつもり」という意味にもなる
ところが、beがない「mean to + 動詞」では、意味が変わります。
I didn’t mean to make you sad.
「悲しませるつもりじゃなかったんだ。」
こちらのmeanは「意図する」という動詞。
「mean to + 動詞の原形」で、「〜するつもり」「〜する意図がある」という意味です。
この2つ、並べてみると違いがよく分かります。
形と意味をセットでメモ
- mean + 語句:何かを「意味する」
- mean to + 動詞:「〜するつもりだ」
- be mean to + 人:人に「意地悪をする」
そして、この違いが一度に分かる英文があります。
I didn’t mean to be mean.
「意地悪をするつもりじゃなかったんだ。」
同じmeanが2回出てくるのに、それぞれ意味が違うんです。
最初のmeanは「意図する」という動詞。後ろのmeanは「意地悪な」という形容詞。
なんだか英語の早口言葉みたいですが、意味の違いを覚えるには、なかなか便利な一文ではないでしょうか。
ちなみに、meanが「意地悪な」という意味で使われる場面は、英語絵本『The Musicians of Bremen(ブレーメンの音楽隊)』にも登場します。
飼い主がロバにひどい態度をとる場面で使われていて、物語を知ると、このmeanの意味がより具体的に伝わってきます。
算数で出てくるmeanは「平均」
もう一つ覚えておきたいのが、数字を扱うときのmeanです。
算数や数学で使われるmeanは、「平均」を表すことがあります。
The mean of 2, 4, and 6 is 4.
「2、4、6の平均は4です。」
3つの数字を足して、数字の個数で割ります。
(2 + 4 + 6) ÷ 3 = 4
学校で習う「算術平均」のことですね。
日常会話では「average」という言葉のほうがなじみがあるかもしれませんが、英語の算数の問題などでは「mean」も使われます。
たとえば、Find the mean. と書かれていたら「平均を求めなさい」という指示です。
同じmeanでも、数字が並んでいたら「平均」の意味を考えると分かりやすいですね。
meanには、ずいぶん違う意味がありました。
でも、「意味する」のmeanは言葉や考えについて話すとき。「意地悪な」のmeanは人の態度について話すとき。そして「平均」のmeanは数字を扱うとき、と考えると整理しやすくなります。
特に覚えておきたいのは、「What do you mean?」と「Don’t be mean.」。
どちらも短い一言ですが、出てくる場面はまったく違います。
英語絵本でmeanを見つけたら、ぜひ前後の言葉にも目を向けてみてください。同じ単語が別の顔を見せる、そんな英語の面白さに気づけると思います。