『ブレーメンの音楽隊』を英語絵本で

『ブレーメンの音楽隊』を英語絵本で|The Musicians of Bremenのあらすじと読み聞かせ

ロバの上に犬、その上に猫、そして一番上にはオンドリ。

4匹の動物たちが重なって、みんなで声を上げる。ちょっと危なっかしくて、なんとも愉快な場面ですよね。

グリム童話でおなじみの『ブレーメンの音楽隊』。英語では『The Musicians of Bremen』というタイトルです。

今回紹介するのは、Usborneの「First Reading Level 3」シリーズの一冊。短いセリフが多く、動物たちの表情や動きを楽しみながら英語の物語を追っていけます。

4匹はなぜ旅に出たのか、そして本当に音楽隊になれたのか。英語の表現にも目を向けながら、物語を楽しんでみましょう。

絵本の基本情報

The Musicians of Bremen 英語絵本の表紙

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タイトルThe Musicians of Bremen
(ブレーメンの音楽隊)
原作・再話グリム兄弟/Susanna Davidson
イラストMike Gordon、Carl Gordon
出版社・シリーズUsborne
First Reading Level 3
ページ数・対象目安48ページ/4歳以上(出版社案内)
ISBN9780746085431

「First Reading」は、英語の本を読み始める子どもたちのためのシリーズです。

Level 3では短い文章や繰り返しのある表現を使いながら、ひとつの物語を最後まで読む楽しさを味わえるように作られています。

この絵本も、難しい説明が長く続くわけではありません。動物たちの会話を追っているうちに、いつの間にか次の場面へ進んでいきます。

対象年齢はひとつの目安。まだ英語を自分で読むのが難しい子でも、親子で絵を見たり、朗読を聞いたりしながら楽しめます。

『ブレーメンの音楽隊』はどんなお話?

物語の始まりは、ちょっと気の毒な場面から。

ロバ、犬、猫、オンドリの4匹は、意地悪な飼い主のもとで暮らしています。とうとうオンドリは、翌日には料理にされてしまうと知って大慌て。

そこでロバが、みんなで逃げ出そうと提案します。

行き先はドイツの町、ブレーメン。そこで音楽隊に入ろうというのです。

楽器も決まりました。ロバはリュート、犬は太鼓、猫はバイオリン、そしてオンドリは歌を担当することに。

こうして4匹は一緒に旅へ出発します。

ところが、森の中を歩いていると夜になってしまいました。疲れて、お腹もすいて、そろそろ眠る場所が必要です。

そんなとき、遠くに明かりを見つけたオンドリ。

近づいてみると、そこには食べ物や飲み物がたっぷり並んだ家がありました。でも、中にいたのは泥棒たち。

さて、どうやって家に入ろう?

ここで4匹が考えたのが、あの有名な作戦です。

絵本の読みどころ

ロバの背中に犬が乗り、その上に猫、最後にオンドリが飛び乗ります。

そして、みんなで一斉に鳴き声を上げると、泥棒たちはびっくり仰天!

動物たちには立派な作戦でも、泥棒たちから見れば正体不明の怪物。ここは絵を見ながら、親子で思わず笑ってしまいそうな場面です。

泥棒たちを追い出した4匹は、おいしい食事と眠る場所を手に入れます。

でも、話はこれで終わりではありません。夜になって泥棒のひとりが戻ってくるのです。

暗闇で猫に引っかかれ、犬にかまれ、ロバに蹴られ、おまけにオンドリの大声まで聞こえてきた泥棒は、恐ろしい怪物たちに襲われたと思い込んでしまいます。

こうして泥棒たちは二度と家に戻らなくなりました。

このUsborne版ならではの面白さ

短いセリフで物語が進んでいく

この絵本を読んでいて楽しいのは、動物たちのおしゃべりです。

お腹がすいた、疲れた、怖い。そんな短い言葉がぽんぽん飛び出します。

難しい英文をじっくり訳さなくても、表情や場面から気持ちが伝わってくるんですよね。

英語を始めたばかりの子なら、聞こえた言葉をひとつ真似してみるだけでも十分。物語の中で自然に出てくる英語だから、どんなときに使う言葉なのかもつかみやすそうです。

4匹の動物たちの表情と動き

Mike GordonとCarl Gordonによるカラフルなイラストも、この版の楽しみのひとつ。

動物たちが重なったり、泥棒たちが慌てて逃げたり。動きのある場面は、英文を全部理解できなくても絵で楽しめます。

特に、泥棒たちの目に4匹がどんな怪物として映ったのか。絵を眺めながら想像を広げるのも面白そうです。

読んだあとも楽しめる

このシリーズには、読んだ内容を振り返るパズルなども用意されています。

読み聞かせで物語を楽しんだあと、今度は自分で英語を読んでみる。そんな次の一歩につなげられるのも、初級リーダー向けの絵本らしいところです。

この絵本で注目したい英語

今回は、物語の展開に深く関わる表現と、読み聞かせで特に楽しい動物の鳴き声を取り上げます。

意地悪をする「be mean to」

He was mean to his donkey.

「彼は自分のロバに意地悪をしていました」という意味です。

be mean to ~ は「~に意地悪をする」「~にひどい態度をとる」という表現。

この物語では、飼い主が動物たちを大切にしていない様子を表しています。なぜ4匹が家を出ることになったのか、その理由につながる言葉ですね。

英語のポイント

mean には「意味する」という動詞のほかに、「意地悪な」という形容詞の使い方もあります。

人に対して使うときは be mean to + 人 の形を覚えておくと便利です。

逃げ出す「run away」

Let’s run away.

「一緒に逃げ出そう」という呼びかけです。

run away は「逃げる」「逃げ出す」という意味。runは「走る」ですが、awayが加わることで、その場から離れていく動きが伝わります。

ここでは、危険な暮らしから抜け出して、新しい場所へ向かおうとするロバの提案として使われています。

英語のポイント

Let’s + 動詞の原形 は「一緒に~しよう」と誘うときの表現です。

この場面では、ロバがほかの動物たちに呼びかけ、4匹が仲間になって旅を始めるきっかけになっています。

動物の鳴き声も英語では動詞になる

The donkey brayed, the dog barked, the cat miaowed, and the rooster crowed.

ロバが鳴き、犬がほえ、猫がニャーと鳴き、オンドリがコケコッコーと声を上げる場面です。

英語では、動物の鳴き声を表す言葉が、そのまま「鳴く」という動詞として使われることがあります。

動物英語の動詞意味
donkey(ロバ)brayロバが鳴く
dog(犬)barkほえる
cat(猫)miaowニャーと鳴く
rooster(オンドリ)crowオンドリが鳴く

日本語では「ワンワン」「ニャーニャー」と音で表すことが多いですが、英語の文ではこうした動詞も活躍します。

英語のポイント

絵本の英文では、bray、bark、miaow、crowが過去形になっています。

なお、猫の鳴き声を表す動詞は、イギリス英語では miaow、アメリカ英語では meow というつづりも使われます。

それぞれの鳴き声を真似しながら読んでみると、4匹が一斉に声を上げる場面を楽しめそうですね。

物語の場面を英語で楽しもう

ここからは、動物たちの気持ちが伝わる短いセリフと、印象的な場面をいくつか見ていきましょう。

森の中で、4匹はもうくたくた

“I’m hungry.”
“I’m tired.”
“I’m scared.”

「お腹がすいた」
「疲れた」
「怖いよ」

森の中で夜を迎えることになり、動物たちはそれぞれの気持ちを口にします。

どれも短く、日常でもよく使う言い方ですね。

読み聞かせでは、お腹を押さえたり、疲れた声を出したり。少し演技を加えるだけでも、セリフの意味が伝わりやすくなります。

暗い森の向こうに明かりが!

“I see a light.”

「明かりが見えるよ」

オンドリが遠くの明かりを見つける場面です。

暗い森の中で、ようやく見つけた光。ほっとするような気持ちになりますが、その先には泥棒たちが待っています。

絵を指さしながら「どこに明かりがあるかな?」と探してみるのも楽しそうです。

泥棒たちが大慌て!

“Help! Monsters!”

「助けて! 怪物だ!」

突然の鳴き声と、窓から飛び込んでくる動物たち。泥棒たちは、何が起きたのかもわからず逃げ出してしまいます。

動物たちはただ鳴いただけなのに、泥棒たちには恐ろしい怪物に見えたんですね。

声を上げるタイミングや、泥棒たちの驚き方。ここは朗読の声色にも注目したいところです。

読み聞かせ動画で英語の音を楽しもう

今回の絵本『The Musicians of Bremen』は、YouTubeでも読み聞かせを楽しめます。

紹介しているのはUsborne版の動画です。

YouTubeで『The Musicians of Bremen』の読み聞かせを見る

最初は英語を全部聞き取ろうとしなくても大丈夫。

動物たちの会話や、鳴き声が重なる場面を楽しみながら聞いてみてください。

物語を知っている子なら、絵と音を結びつけやすいでしょう。短い言葉が聞こえたら、一緒に声に出してみるのもいいですね。

ブレーメンに行かなかった音楽隊

この物語には、ちょっと意外な結末があります。

ブレーメンで音楽隊になるはずだった4匹ですが、結局、ブレーメンには到着しませんでした。

音楽隊になることもなく、泥棒たちが逃げていった家をすっかり気に入って、そのまま暮らすことにしたのです。

They liked the house so much, they stayed there for the rest of their lives.

「その家がとても気に入ったので、4匹はそこで一生暮らしました」

音楽隊になるという最初の目的はかなわなかったけれど、4匹は安心して暮らせる場所を見つけました。

「そういえば、ブレーメンに着いていないね」

読み終えたあと、そんな話を親子でするのも面白そうです。目指していた場所とは違っても、4匹にとってはこの家がいちばんよかったのかもしれません。

まとめ|4匹の掛け合いを英語でも楽しもう

『The Musicians of Bremen』は、動物たちが力を合わせ、知恵を使って困難を乗り越えるお話です。

Usborne版では、短い会話やカラフルな絵を通して、その様子を生き生きと楽しめます。

英語が初めての子なら、動物の名前や鳴き声から。少し慣れてきたら、run awayのような表現や登場人物のセリフにも目を向けてみましょう。

ロバ、犬、猫、オンドリ。4匹が一緒に声を上げる場面は、ぜひ親子で声を重ねてみてください。

英語の勉強というより、みんなでひとつの物語を楽しむ時間になりそうですね。

英語を楽しんだ次の一歩

楽しんだ英語を、今度は話してみよう

英語の歌をまねしたり、絵本を読んだり、新しい単語を覚えたり。
英語に少し興味が出てきたら、次は先生との会話に広げてみるのもひとつです。

聞く・読む → 声に出す → 話してみる

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合わなければ、無理に続ける必要はありません。
まずは「英語を話すのも楽しそう」と感じるか、親子で試してみるくらいで十分です。

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