ソースのあるお部屋

そのソース、かけるやつ?出どころ?実はどっちも「源」だった

  • 2025年4月16日
  • 2025年4月16日
  • 英会話

ソースと聞いて、何を思い浮かべますか?

おそらく、多くの人が最初に思い浮かべるのは「とんかつにかけるアレ」じゃないでしょうか。

はい、料理に使う「ソース」ですよね。

でも、ニュースとかSNSの世界では「そのソースどこ?」とか「ソース付きでお願いします」なんて言い回しもよく見かけます。

この場合は「情報の出どころ」って意味で使われてます。

同じ言葉なのに、ぜんぜん違う意味に感じますよね。
しかも、なんか無関係っぽい。

でも実は、この2つの「ソース」には意外なつながりがあるんです。

ソースの語源は「源(みなもと)」

ちょっとまじめに説明しますと、「ソース(source)」という英単語の元々の意味は「源」や「起点」です。

つまり「どこから始まったか?」というニュアンスが含まれているんですね。

たとえば、川の始まりの場所を「水源(water source)」といったりします。
これと同じように、情報の出どころ、つまり「情報の水源」的な意味で「情報のソース」という表現が使われています。

水源

で、ここからがちょっとおもしろい話なのですが……

料理のソースも「源」から来てる?

料理に使う「ソース」も、実は同じ語源から来ています。

フランス語の「sauce(ソース)」は、「salsa(サルサ)」というラテン語から来ていて、この「salsa」もまた「塩味の効いたもの」みたいな意味だったんですね。

そしてさらに遡ると、「sal(塩)」に行きつくんですが、これが「味の根源」としての意味合いを持っていたんです。

要するに、「ソース」は料理の味の決め手=料理の『味の源』としての立ち位置だった、ということです。

情報のソースが「話の根っこ」なら、料理のソースは「味の根っこ」だったわけですね。

ソース

言葉の意味って、思ったより柔軟

こうやって考えてみると、「ソース」という言葉が、
・情報の源としての「ソース」
・料理の味の源としての「ソース」
というように、「〇〇の根っこ」という意味で共通しているのがわかってきます。

つまり、「どこから来たか?」という感覚がベースにあるんですね。

普段、意味がまったく違うように感じていた言葉でも、こうして語源をたどると「なるほど!」ってなることが多いです。

とはいえ、意味のズレはやっぱりある

とはいえ、「ソース付きで発言して」と言われて、「ウスターソースを添えるのか?」とは誰も思わないので、日常的な使われ方としてはかなりズレてます。

だから、混乱するのも無理はないです。

でも、このズレこそが言葉の面白さでもあるな〜と思うんですよね。

というわけで

「ソース」という言葉を深掘りしてみると、思っていたより奥深くて、料理と情報の両方に通じる「源」という共通点が見えてきました。

普段何気なく使っている言葉でも、ちょっと立ち止まって意味を考えてみると、新しい視点が得られたりします。

ぜひ、身の回りの「なんでこの言葉こう使うんだろう?」っていう言葉を、たまに調べてみると楽しいかもしれません。

ソースだけに、味わい深い話でしたね!

ではでは〜。

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