木の葉が色づき、空には渡り鳥の群れ。
秋の景色を眺めていると、季節が少しずつ変わっていくのを感じますね。
でも、森や川に暮らす動物たちは、景色を楽しんでいるばかりではありません。寒い冬がやってくる前に、やることがたくさんあるんです。
『When Fall Comes』は、そんな秋の自然を家族と一緒に歩きながら、動物たちの冬支度を見つけていく英語絵本。
家族がキノコを探すそばで、リスは食べ物を集め、クマは冬を過ごす場所を探しています。
人間も動物も、同じ季節の変化の中で暮らしている。そんなことに気づかせてくれる一冊です。
絵本の基本情報
| タイトル | When Fall Comes: Connecting with Nature as the Days Grow Shorter |
|---|---|
| 作者 | Aimée M. Bissonette |
| イラスト | Erin Hourigan |
| シリーズ | When Seasons Come |
| 出版社 | Little Bigfoot |
| 出版年 | 2023年 |
| ページ数 | 32ページ |
| 対象年齢 | 4〜8歳(出版社目安) |
タイトルの「When Fall Comes」は「秋が来ると」という意味。
fallはアメリカ英語で「秋」を表す言葉です。イギリス英語では「autumn」もよく使われます。
この絵本は、季節ごとの自然を描く「When Seasons Come」シリーズの一冊。『When Summer Comes』『When Winter Comes』とあわせて、季節の移り変わりを楽しめます。
秋の自然と動物たちの冬支度
絵本のはじまりは、カナダガンが空を飛び、ポプラの仲間であるアスペンの葉が緑から金色へと変わっていく秋の風景。
冷たい空気が流れ、昼間の時間もだんだん短くなってきました。
そろそろ冬支度を始める季節です。
渡り鳥もサケも、秋は移動の季節
干潟には、冬を迎えるために移動する鳥たちが集まっています。
川では、銀色と赤色のサケが流れに逆らい、生まれた場所を目指して泳いでいきます。
紅葉が美しい季節ですが、動物たちにとっては大事な旅の時期でもあるんですね。
森では食べ物を集める動物たち
家族が雨上がりの森でキノコを探すころ、リスやシマリスも大忙し。
シマリスは地面の下にある巣穴へ種を運び、アカリスは松ぼっくりを集めています。
ビーバーは水中の巣の近くへ木の枝を運び、住まいを整えます。
絵をじっくり眺めると、森のあちらこちらで動物たちが働いていることに気づきます。
人間も動物も、寒さに備えて
家族は庭の家具を片づけ、薪を積み、暖かい服を用意します。
そのころ森では、アナグマが巣穴を掘り、クマが冬を過ごす場所を探しています。
冬に備えて家を整えるのは、人間だけではないんですね。
さらに、鳥の羽毛が増えたり、動物の毛色が変わったり。寒さを迎えるための準備は、体にも現れます。
こうして見ていくと、秋の自然は静かなようでいて、実はとてもにぎやか。
人間の暮らしと動物たちの行動が、重なるように描かれているところ。
家族が食べ物を探せば、リスも食べ物を集める。家族が家を整えれば、動物たちも冬に備えて住まいを整える。
別々の生活をしているようで、どちらも同じ季節の変化に合わせて動いているんですね。
この絵本で楽しむ秋の英語表現
『When Fall Comes』には、秋の自然を表す言葉だけでなく、普段の会話にも使える英語が登場します。
ここでは、作品のテーマにつながる3つの表現を見てみましょう。
「秋が来ると」— When fall comes
まずはタイトルに使われている表現です。
「When + 季節 + comes」で、「〜の季節が来ると」という意味になります。
「When winter comes」なら「冬が来ると」。
季節の名前を入れ替えるだけで、いろいろな場面に使える言い方ですね。
この絵本では、秋がやってくると人や動物たちの暮らしがどう変わるのかを描いています。
「移動中・活動中」— on the move
「秋には、みんなが動き回っています。」
「on the move」は「移動中」「活動している」という意味の表現です。
渡り鳥は空を飛び、サケは川をさかのぼり、森の動物たちは冬支度。
この絵本の秋は、まさにみんなが動き回っている季節なんです。
「必要なものを蓄える」— stock up on
「森の仲間たちも、好きな食べ物を蓄えています。」
「stock up on …」は、あとで必要になるものを、前もってたくさん用意しておくときに使います。
ここでは、リスやシマリスが冬に備えて食べ物を集めている場面。
人間が冬に向けて薪や食料を用意するのと、少し似ていますね。
この2つの表現には、秋から冬へと変わっていく季節の中で、動物たちが忙しく過ごす様子が表れています。
英語の読み聞かせと親子で楽しみたいポイント
『When Fall Comes』は、自然の風景や動物たちの様子を、詩のような言葉でつないでいく絵本です。
次々と登場する動物を絵の中で探したり、秋の森の音を想像したり。すべての英語が分からなくても、絵を眺めながら季節の変化を感じられます。
今回はこちらの英語読み聞かせ動画を紹介します。
『When Fall Comes』英語読み聞かせ動画を見る(YouTube)
読み聞かせを楽しんだあと、外を歩くときに少し周りを見渡してみるのもよさそう。
落ち葉の色、地面に落ちた木の実、空を飛ぶ鳥。
いつもの散歩道でも、秋ならではの発見があるかもしれません。
そして、秋が終わったら動物たちはどう過ごすのでしょう。
そんな続きが気になったら、英語絵本『Animals in Winter』もおすすめです。
こちらでは、冬に渡りをする動物、冬眠する動物、雪の中で活動を続ける動物など、それぞれの冬の過ごし方が描かれています。
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秋には冬に備える動物たち、そして冬には寒さの中で暮らす動物たち。
2冊を続けて読むと、季節のつながりがもっと身近に感じられそうです。
『When Fall Comes』は、紅葉や動物が好きな子はもちろん、親子で秋の自然に目を向けたいときにも手に取りたくなる一冊です。