こんにちは!
もしも魔法が使えたら、何になりたい?なんて、子どもの頃によく空想しませんでしたか? きらびやかなドレスを着たお姫様だったり、空を自由に飛び回るパワフルなドラゴンだったり。子どもたちのなりたいものって、本当に自由で想像力にあふれていますよね。
でも、女の子だからお姫様がいいでしょ男の子はドラゴンだねなんて、いつの間にか大人が決めつけてしまうことも。本当は、心の中にどっちの自分もいたりするのに。
今日は、そんなこうあるべきを軽やかに飛び越えて、どっちの自分も、あなたなんだよと優しく教えてくれる英語絵本、『Would You Rather Be a Princess or a Dragon?』をご紹介したいと思います。
ここでは『Would You Rather Be a Princess or a Dragon?』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
ねえ、お姫様になるのと、ドラゴンになるの、どっちがいい?
この絵本は、そんな究極の(?)質問から始まります。お姫様になるなら、ピンクのドレスを着て、いつも背筋を伸ばして歩く練習をしなくっちゃ。食べる時も、ちっちゃなお口で、とっても上品に。
一方、ドラゴンになるなら、体は緑色がいい感じ。壁を駆け上ったり、お風呂なんて入らなかったり、目の前にあるものは何でも食べちゃうくらいワイルドです。
優雅で可愛いお姫様と、自由でかっこいいドラゴン。ページをめくるたびに、それぞれの魅力がリズミカルな言葉で語られていきます。さあ、あなたなら、どっちを選びますか?
英語学習のポイント
この絵本には、二つのものを比べる時に使える、便利な英語表現がたくさん詰まっています。今回は、特に覚えやすくて使いやすいフレーズを2つご紹介しますね。
Would you rather be A or B? (AとB、なるならどっちがいい?)
これがこの絵本のタイトルにもなっている、とっても大切なフレーズです。ものすごくざっくり言うと、どっちかと言えば、どっちがいい?と相手の好みを聞くときの質問です。
“rather” が入ることで、どちらかといえばという、少し迷いながら選ぶようなニュアンスが出るのが面白いところですね。
お子さんとの日常会話で、こんな風に使ってみてはいかがでしょうか。
- Would you rather have pizza or curry for dinner? (夜ごはん、ピザとカレーどっちがいい?)
- Would you rather go to the park or the library? (公園に行くのと図書館に行くの、どっちがいいかな?)
on the other hand (その一方で)
二つのものをこちらはこうだけど、もう一方はこうだよと比べて説明するときに、すごく便利な言葉です。
絵本の中でも、上品に食べるお姫様と、豪快に食べるドラゴンを比べる場面で効果的に使われています。
A dragon on the other hand eat everything in sight.
ドラゴンは、その一方で見えるすべてを食べます。
ちょっとした会話で使えると、ぐっと表現が豊かになりますよ。
- I like dogs. On the other hand, my brother prefers cats. (私は犬が好き。一方で、弟は猫の方が好きなんです。)
- This dress is cute. On the other hand, that one looks more comfortable. (このワンピースは可愛いね。一方で、あっちのほうが楽そうだな。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Would you rather be a princess or a dragon?
あなたはお姫様かドラゴンなりたいとしたらどっち?
You’ll never know which one to be until you have tried.
あなたはどの人になるかは試してみるまで決して分かりません。
If you want to be a princess or a dragon, here’s a
book that might help you decide.
あなたがお姫様かドラゴンになりたいなら、ここには
あなたが決定するのに役立つかもしれない本があります。
If you wants to be a princess..
あなたがもしお姫様になりたいなら、
you should wear a lot of pink.
あなたは、たくさんのピンクを着なければなりません。
If you want to be a dragon..
あなたがもしドラゴンになりたいなら、
being green would help, I think..
緑が助けになると、私は思います。。
If you want to be a princess practice walking straight and tall.
もしあなたがお姫様になりたいならまっすぐ高く歩く練習してください。
If you want to be a dragon practice bouncing of the wall.
あなたがドラゴンでありたいならば、壁に弾むことを練習してください。
A princess loves her bubble bath.
お姫様は、泡のお風呂が好きです。
A dragon never bathes.
ドラゴンはお風呂に決して入りません。
A princess is polite.
お姫様は礼儀正しいです。
A dragon misbehaves.
ドラゴンは無作法なことをします。
When a princess eats her food
お姫様が彼女の食物を食べるとき、
she takes a teeny, tiny bite.
彼女は、ちっちゃく、小さく噛みます。
A dragon on the other hand eat everything in sight.
ドラゴンは、その一方で見えるすべてを食べます。
A princess likes to practice her perfect princess wave.
お姫様は完璧なお姫様歩きを練習するのが好きです。
A dragon likes to look for the perfect dragon cave.
ドラゴンは、完全なドラゴン洞穴を探すのが好きです。
A princess loves to smile in a dainty princess way.
お姫様は優雅な王女様式で笑顔を見せるのが大好き。
A dragon is just wild, being dragony all day.
ドラゴンはただの野生で、1日中ドラゴン流です。
From time to time a princess needs to take a little break.
時々、プリンセスは少し休憩を取る必要があります。
There is only so much pink that even princesses can take.
あまりにも多くのお姫様が取ることのできるピンクがあります。
Sometimes a little princess wants to be a little wild.
ときには小さなプリンセスが少し野生になりたいと思うことがあります。
Because inside every princess is a little dragon child.
なぜなら、すべてのお姫様の中に小さな龍の子供がいるからです。
And inside every dragon,
そしてドラゴンの中にさえ、
I can say without a doubt…
私は間違いなく言うことができる…
there’s the little princess…
小さなお姫様がいます。
waiting..
待ってて..
to come out.
出てくる
最後に:一つになんて、決めなくていい
というわけで、今日は『Would You Rather Be a Princess or a Dragon?』という、選択肢がとってもユニークな絵本をご紹介しました。
私たちは毎日、いろんなどちらかを選びながら生きています。そして時には、こうあるべきという見えないルールに、ちょっぴり窮屈さを感じてしまうこともありますよね。
でも、この絵本は教えてくれます。
上品で優しいお姫様の心の中にも、実はワイルドなドラゴンの子どもが住んでいる。そして、パワフルなドラゴンの中にも、優雅なお姫様が顔を出すのを待っているんだ、と。
もしお子さんが女の子なのに乱暴だねとか男の子らしくないなんて言葉に傷ついていたら、この絵本を一緒に開いてみてください。優しさと強さ、静けさと激しさ。どっちの自分も大切にしていいんだよって、きっと心が楽になるはずです。