少しずつ日中は暖かくなり、夜の散歩が心地よい季節になってきましたね。これから夏にかけて、暗闇でふわっと光るホタルを探しに水辺へ出かけるご家族もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんな季節にぴったりで、自力読みの練習にもなる絵本をご紹介します。
親として、子どもが少しずつ英単語を読めるようになってくると、「もっとスラスラ文章を読めるようになってほしいな」とつい期待してしまいますよね。ただ、無理に読ませようとすると嫌がられてしまうことも。そんなときは、よく出てくる単語(サイトワード)が自然に繰り返される、ストーリー重視のリーダーズ絵本が活躍します。
ここでは、『The Firefly with No Glow』のあらすじのほか、英語学習のポイント、読み聞かせ動画などを掲載しています。
『The Firefly with No Glow』の基本情報
| タイトル | The Firefly with No Glow |
|---|---|
| 著者 | Rebecca L. Schmidt / Luke Flowers(イラスト) |
| 出版社 | Random House Books for Young Readers |
| 対象年齢 | 4歳~8歳(Step 2) |
あらすじ
主人公のルークは、他のホタルたちのように自分自身の光を持つことができません。暗闇で光ることができないため、夜の探検ではいつも友達に道を照らしてもらっていました。しかしある日、夜の庭にやってきた男の子に、光輝くホタルの仲間たちが次々と瓶の中に捕まえられてしまいます。
真っ暗で男の子に見つからなかったルークは、一人残されます。そして、仲間を助けるために勇気を出して瓶に近づき、力の限り蓋を引っ張り上げます。彼には光がありませんでしたが、自分にできる最大限の力を発揮し、見事に全員を救出するのです。
英語学習のポイント
1. stays close to(~のそばにいる)
- stay close to
- 和訳:~のそばにいる、~にぴったりくっつく
- Stay close to me so you won’t get lost.(迷子にならないよう、私のそばにいてね。)
- The puppy stays close to its mother.(その子犬はお母さんにぴったりくっついています。)
2. favorite thing to do(一番好きなこと)
- favorite thing to do
- 和訳:一番好きなこと、お気に入りのこと
- Her favorite thing to do on weekends is reading books.(週末に彼女が一番好きなことは、本を読むことです。)
- What is your favorite thing to do at the park?(公園で一番好きな遊びは何ですか?)
3. takes a deep breath(深呼吸する)
- take a deep breath
- 和訳:深呼吸する、深く息を吸い込む
- Take a deep breath and try again.(深呼吸して、もう一度やってみて。)
- He took a deep breath before jumping into the pool.(彼はプールに飛び込む前に深く息を吸い込みました。)
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
Luke is a firefly.
ルークはホタルです。
He lives in a garden with snails, spiders, and other bugs.
彼はカタツムリやクモ、その他の虫たちと一緒に庭に住んでいます。
The butterflies have great big wings.
チョウたちはとても大きな羽を持っています。
The fireflies have great big lights.
ホタルたちはとても大きな光を持っています。
But Luke does not have a light of his own.
でも、ルークは自分自身の光を持っていません。
No light means no glow.
光がないということは、輝けないということです。
So Luke stays close to his friends.
だからルークは友達のそばにいます。
They help him find his way in the dark.
彼らは、暗闇の中でルークが道を見つけるのを助けてくれます。
Luke and his friends love to explore.
ルークと友達は探検が大好きです。
They like to taste the sweet flowers.
彼らは甘い花の蜜を味わうのが好きです。
They like to smell the fresh grass.
彼らは新鮮な草の匂いを嗅ぐのが好きです。
They like to look up at the night sky.
彼らは夜空を見上げるのが好きです。
Luke likes to count the shining stars.
ルークは輝く星を数えるのが好きです。
10 stars twinkle in the night.
10個の星が夜にまたたいています。
The firefly’s favorite thing to do is to blink to each other.
ホタルたちが一番好きなことは、お互いに点滅し合うことです。
The fireflies blink in the dark.
ホタルたちは暗闇の中で光を放ちます。
But not Luke.
でも、ルークは違います。
Luke sees a boy.
ルークは一人の男の子を見つけます。
The boy is laughing and dancing.
男の子は笑いながら踊っています。
Luke has never seen a boy up close before.
ルークは今まで、男の子を間近で見たことがありませんでした。
His friends want to go closer.
友達はもっと近くに行きたいと思っています。
They fly toward the boy’s sparkling eyes.
彼らは男の子のきらきらした目に向かって飛んでいきます。
They fly in front of his shiny white teeth.
彼らは男の子の輝く白い歯の前を飛びます。
Just then, the boy catches a few of Luke’s friends.
ちょうどその時、男の子がルークの友達を数匹捕まえました。
Oh no!
大変だ!
They are trapped in a jar.
彼らは瓶の中に閉じ込められてしまいました。
One of the fireflies tries to help.
ホタルの一匹が助けようとします。
But she gets caught.
でも、彼女も捕まってしまいます。
More fireflies come to help.
もっとたくさんのホタルが助けに来ます。
The boy chases their bright lights.
男の子は彼らの明るい光を追いかけます。
All of them are caught!
みんな捕まってしまいました!
Except for Luke.
ルークを除いて。
The boy does not see him because Luke has no light.
ルークには光がないので、男の子には彼が見えません。
Maybe Luke can help!
たぶんルークなら助けられる!
Luke takes a deep breath.
ルークは深く息を吸い込みます。
He flies closer to the jar.
彼は瓶の近くへ飛んでいきます。
The boy puts the jar down.
男の子は瓶を下に置きます。
The lid is not closed all the way.
蓋は完全には閉まっていません。
Luke pulls the lid up and up and up.
ルークは蓋をぐいっと、何度も上に引っ張り上げます。
His friends fly free!
友達は自由に飛び出しました!
“Luke, you saved us!” they shout.
「ルーク、助けてくれたんだね!」とみんなが叫びます。
“You are a hero!”
「君はヒーローだよ!」
Luke and his friends are glowing.
ルークと友達は輝いています。
Yes, even Luke glows now.
そうです、今ではルークさえも輝いています。
Luke is glowing with pride.
ルークは誇らしさで輝いているのです。
まとめ
周りのみんなと自分を比べて落ち込んでしまうことは、大人である私たちでさえよくあることですよね。この絵本は、ルークの「光がない」という一見マイナスに思える個性が、結果として大好きな仲間を救う大きな強みに変わる瞬間を温かく描いています。
お子さんが「自分にはできない」と自信をなくしてしまった夜には、ぜひベッドサイドでこの物語を一緒に読んでみてください。サイトワードを少しずつ自力で読む練習をしながら、「今の自分のままでも十分に素敵な力を持っているんだよ」というメッセージが、お子さんの心にそっと届くはずです。