こんにちは!
英語のフォニックス絵本の旅、楽しんでいらっしゃいますか?
「アット!」「イッグ!」「エン!」と、リズミカルな音の響きが、だんだんお子さんの口癖になっている頃かもしれませんね。
さて、これまでご紹介してきた絵本は、シンプルな言葉遊びが中心でした。
でも、フォニックスの力がついてくると、もっと長くて、面白いお話が読めるようになるんです。
というわけで今回は、ちゃんとしたストーリーも楽しめる、ちょっぴりステップアップしたフォニックス絵本『Toad makes a road』をご紹介します!
ここでは『Toad makes a road』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画を掲載しています。
お話のあらすじ
ヒキガエルのトードくん(Toad)が、丘の上に素敵なおうちを買いました。
ところが、引越しのトラックが、待てど暮らせどやってきません。
「ついてないなあ(out of luck)」と丘を駆け下りてみると、なんとトラックが道の途中で立ち往生!道が険しすぎて、荷物がこぼれ落ちてしまいそうです。
しかたなく、トードくんはたった一人で、ぜんぶの荷物を運びます。
最後の一つを運び終えると、もうヘトヘト。ベッドにパタンと倒れ込んでしまいました(she flops into bed)。
翌日、引越しパーティを開きますが、この急な丘を登ってこれたのは、ヤギのビリーだけ。
「君に必要なのは、道(road)だよ」
そう言われたトードくん、なんと、自分で道を作ることを決心します!
「そんなの無理だよ!」と笑うビリーをよそに、トードくんの、壮大でパワフルな工事が始まるのです!
この絵本がそっと教えてくれること
これまでのフォニックス絵本が、音の「かけら」を集める遊びだったとしたら、この絵本は、そのかけらを使って、一つの「物語」を組み立てる楽しさを教えてくれます。
この物語の魅力は、なんといっても主人公トードくんの、パワフルな行動力!
道がないなら、自分で作ってしまえばいい。
周りに「無理だよ」と笑われても、「まあ、見てなって!(wait and see!)」と、自分の力を信じて突き進む。その姿は、なんだかとても頼もしくて、清々しい気持ちにさせてくれます。
これって、子どもが言葉を覚えていくプロセスと、どこか似ていると思いませんか?
最初はたどたどしくても、何度も挑戦するうちに、いつの間にかスラスラと読めるようになる。
フォニックスという道具(ルール)を手に入れた子どもたちは、まるでトードくんが工事を始めた時のように、自分の中に「読める!」という道を、力強く切り拓いていくのです。
困難なことがあっても、諦めずに、自分の力で道を切り拓いていく。
そんな大切なメッセージを、この絵本はユーモアたっぷりに伝えてくれます。
英語学習のポイント
今回の物語の中心となるのは、「オー」と長く伸ばす音です。
oa の音
アルファベットの o と a が隣同士に並ぶと、二つ合わせて「オー(oh)」と発音します。このルールを知っているだけで、読める単語が一気に増えますよ。
絵本に出てくる単語: Toad, road, load
out of luck
「ついてない」「運が悪い」という意味で、ネイティブが日常会話で本当によく使うフレーズです。何か期待通りにいかなかった時に、「あーあ、ついてないな」というニュアンスで使ってみましょう。
例文:
I wanted an ice cream, but the shop was closed. I was out of luck. (アイスが食べたかったのに、お店が閉まってた。ついてなかったよ。)
読み聞かせ動画のご紹介
最後に:自分の「道」は、自分で作る!
というわけで、今回はフォニックス絵本『Toad makes a road』をご紹介しました。
ただ音のルールを学ぶだけでなく、物語の楽しさや、主人公の頑張る姿に共感できるのが、このステップアップしたフォニックス絵本の素晴らしいところ。
トードくんが自分の力で道を切り拓いたように、お子さんもまた、フォニックスの力を借りて、自分だけの「読書の道」を、どんどん広げていくはずです。
その力強い一歩一歩を、ぜひ隣で応援してあげてくださいね。