こんにちは!
子育ての中でも、大きな山場のひとつと言われる「トイレトレーニング」。SNSや育児書には「焦らず、楽しく!」なんて書いてあるけれど、現実はなかなかそうもいかないものですよね。
おまるに全然座ってくれなかったり、やっと座ったと思ったら全く出なかったり。かと思えば、油断したすきに床でお漏らししてしまったり…。親も子も、ちょっぴり根気がいる時期です。
でも、もしこの奮闘記を、少しだけ違う視点から、クスッと笑いながら眺めてみることができたら、親の気持ちも少し楽になるかもしれません。今日は、そんなトイレトレーニングのあるあるを、なんとも愛らしい「お兄ちゃん」の目線から描いた英語絵本、『The New Potty』をご紹介します。
ここでは『The New Potty』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
ぼくはもうお兄ちゃんだから、もちろん一人でトイレに行ける。でも、妹はまだ赤ちゃんだから、おむつをしています。
そんなある日、ママが「妹もトイレを使う時間よ」と言って、ピンク色の新しいおまるを買ってきました。これで大変なおむつ替えから解放される!とぼくは思ったのですが…。
当の妹は、新しいおまるを怖がって、どうしても座ろうとしません。仕方ないから、ぼくがお手本を見せてあげることに。すると今度は、おまるが気に入りすぎて、テレビを見る時も、ご飯を食べる時も、いつでもおまると一緒じゃなきゃ嫌!という状態に…。一体どうなっちゃうんでしょうか。
英語学習のポイント
大人気シリーズ「リトル・クリッター」の一冊だけあって、日常的で使いやすい英語表現が満載です。今回はトイトレ期にぴったりのフレーズと、知っていると表現が豊かになる単語をピックアップしました。
It’s time for … (~する時間だよ)
これはもう、一日の中で何度も使える便利なフレーズですね。「ごはんの時間だよ」「お風呂の時間だよ」など、子どもの行動を促したい時に大活躍します。
絵本の中では、お母さんが「妹がトイレ(おまる)を使い始める時が来たわ」と宣言する、物語の始まりのセリフとして登場します。
It’s time for a Little Sister to use a potty.
妹がおまるを使う時です。
こんな風に、毎日の声かけにぜひ使ってみてください。
- It’s time for bed! (もう寝る時間だよ!)
- It’s time for a snack. (おやつの時間だよ。)
wouldn’t … (どうしても~しようとしない)
“will not” の過去形ですが、単なる過去のできごとを言うだけでなく、「(その時)どうしても〜しようとしなかった」という、ちょっと頑固な意志を表す時に使われます。
ただ「しなかった(did not)」のではなく、「テコでも動かん!」みたいなニュアンスが加わるのが面白いところです。絵本では、妹がおまるに座るのを頑なに拒否するシーンで使われています。
But she wouldn’t sit on it.
しかし、彼女はどうしてもそれに座ろうとしませんでした。
お子さんがイヤイヤしている時、その気持ちを代弁するように使ってみると、英語の豊かな表現に触れられるかもしれません。
- He wouldn’t eat his carrots. (彼はどうしてもニンジンを食べようとしなかったんだ。)
- The door wouldn’t open. (そのドアは、どうしても開かなかった。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
I am a big boy. I know how to use the potty.
私は大きな男の子です。 私はトイレを使う方法を知っています。
I have underpants with skateboards on them.
私はスケートボード柄のパンツを持っています。
My little sister is still a baby.
私の妹はまだ赤ちゃんです。
She wears diapers.
彼女はおむつを着ている。
I like to play with my sister.
私は妹と遊ぶのが好きです。
But sometimes she smells funny and Mom has to change her diapers.
しかし時には彼女はおかしなにおいがして、ママは彼女のおむつを交換しなければならない。
One day Mom said, “It’s time for a Little Sister to use a potty.”
ある日、ママは言った。「妹がトイレを使う時です。」
I thought that was a good idea.
私はそれが良い考えだと思った。
We went to the store to get a potty chair for my sister.
私たちは店に行って妹のトイレの椅子を手に入れました。
Mom picked out a pink one.
ママはピンクのものを選んだ。
When we got home, my little sister wanted to carry the new potty inside by herself.
私たちが家に帰ったとき、私の妹は自分で新しいトイレを持ち歩きたいと思いました。
But she wouldn’t sit on it.
しかし、彼女はそれに座わろうとしません。
She cried instead.
彼女は代わりに泣いた。
Mom said, “She’s scared.”
ママは言った。「彼女は怖いのよ」
I knew that.
私はそれを知っていた。
So I sat on the potty first,
それで私は先にトイレに座った、
Then my sister wasn’t scared anymore.
それから私の妹はもう怖がっていなかった。
I got her a book to read.
私は彼女に読ませる本を手に入れた。
Then she didn’t want to get off the potty at all.
それから彼女はトイレからまったく降りたくなくなりました。
Mom took the potty downstairs so my sister could sit on it while she watched TV.
ママはトイレを階下に持ってきたので、妹はテレビを見る間それに座ることができました。
That was weird.
それは変でした。
My sister sat on her potty while she ate dinner.
私の妹は夕食を食べている間トイレに座っていた。
Later she set her doll on the potty.
後で彼女はトイレの上に彼女の人形を置いた。
She tried to set my monkey on it, but I wouldn’t let her.
1. 彼女は私の猿をそれの上に置こうとしました、しかし、私は彼女にそうさせません。
That night my sister slept with a potty beside her bed.
その夜、私の妹はベッドのそばにトイレを置いて寝ました。
In the morning, Mom set my little sister on the potty without her diaper.
朝、ママは妹をおむつなしでトイレに置きました。
My sister read her book.
妹は彼女の本を読みます。
Then she used the potty.
それから彼女はトイレを使いました。
Mom hugged her while she was still sitting on the potty, but I didn’t.
ママは彼女がトイレに座っている間抱きしめていたが、私はしなかった。
Then Mom put new Underpants on my little sister.
それから母は妹に新しいパンツを履かせた。
“You look so cute,” Mom said.
「あなたはとてもかわいく見えます」とママは言った。
I didn’t think she looks any cuter than me.
私は彼女が私よりもかわいいとは思わなかった。
We played in the sandbox.
私たちは砂場で遊んだ。
I noticed that some of the sand was wet, so I called Mom.
私は砂がすこし濡れていることに気づいたので、ママを呼びました。
While Mom was doing laundry, my little sister said,
ママが洗濯をしている間、私の妹は言った、
potty!
トイレ!
Mom asked me to take her.
ママは私に彼女を連れて行くことを頼みました。
My sister missed the potty and got the floor wet.
私の妹はトイレをミスって床を濡らしました。
We called Mom.
私たちはママを呼んだ。
The next time my little sister went to the potty, she did it just right.
次に妹がトイレに行ったとき、彼女はちょうどそれをうまくやった。
We were proud of her.
私たちは彼女を誇らしく思いました。
Now that my littlesister can use the potty, Mom and dad say she is a big girl.
今は、私の妹はトイレを使うことができるようになったので、ママとパパは彼女が大きな女の子だと言います。
But I think she still acts like a baby. Sometimes.
しかし、彼女はまだ赤ちゃんのように行動すると思う。時々。
最後に:お兄ちゃんだって、色々あるんです
というわけで、今回はトイレトレーニングをテーマにした、とっても微笑ましい絵本をご紹介しました。
下の子のトイレトレーニングって、どうしてもその子本人と、お世話をする親が主役になりがちです。でもその傍らで、お兄ちゃんやお姉ちゃんは、色々なことを感じています。
「自分はもう出来て当たり前なのに、妹ばっかり褒められてずるいな」とか、「ちょっと前まで自分もそうだったな」とか。そんな、ちょっぴり複雑で、でも愛おしい気持ち。
この絵本は、そんな上の子の心情を、温かいユーモアで描いてくれます。トイトレが思うように進まずにイライラしてしまった時、この絵本を家族みんなで開いてみてください。きっと「まあ、いっか」「こんな時期もあったね」って、みんなで笑い合えるはずですよ。