英語絵本「The Invisible String」

「ママと離れたくない!」と泣く子へ。心のお守りになる英語絵本『The Invisible String』の読み聞かせ

こんにちは!

保育園や幼稚園の門の前で、「ママと離れたくない!」ってお子さんに泣かれてしまって、後ろ髪を引かれる思いをした経験、ありませんか? 「大丈夫だよ」「すぐにお迎えに来るからね」と声をかけても、小さな心の中にある不安は、なかなか消えないものですよね。

目には見えないけれど、ちゃんと心は繋がっているんだよ。

この、大人にとっては当たり前の感覚を、どうしたら子どもに伝えてあげられるんだろう。そんな風に悩んだことがある方に、ぜひ手に取ってみてほしい一冊があります。今日は、心と心を結ぶ「見えない糸」を描いた、とっても温かい英語絵本『The Invisible String』をご紹介しますね。

ここでは『The Invisible String』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

ある嵐の夜、大きな雷の音にびっくりして、双子のジェレミーとライザはお母さんのところに駆け寄ります。「怖くて眠れないよ!」「ママのそばにいたい!」と訴える二人に、お母さんは優しく語り始めました。

それは、お母さん自身がまだ小さかった頃に、そのまたお母さんから教えてもらったという、ある秘密のお話。

「私たちみんな、”見えない糸”で繋がっているのよ」

でも、見えない糸なんて、どうしてそこにあるってわかるの? その糸は、一体どこまで届くの? 怒ったら、切れちゃったりしない? 子どもたちの素直な疑問に、お母さんは一つひとつ丁寧に答えていきます。

英語学習のポイント

この絵本は、愛に満ちた優しい言葉で溢れています。その中から、親子の会話でもきっと使いたくなる、素敵なフレーズを2つ選んでみました。

no matter what (たとえ何があっても)

これは、「どんなことがあっても」「何があろうとも」という意味で、強い気持ちを伝えたい時にぴったりの表現です。ものすごくざっくり言うと、「絶対に変わらないよ!」っていう感じです。

絵本の中では、離れていても「私たちはいつも一緒だよ、何があってもね」とお母さんが子どもたちを安心させる、とても大切な場面で使われています。

You know we’re always together, no matter what.
私たちはいつも一緒だって知ってるでしょ、たとえ何があっても。

お子さんを抱きしめながら、こんな風に伝えてあげるのも素敵ですね。

  • No matter what, I’ll always be on your side. (何があっても、私はいつもあなたの味方だよ。)
  • I love you no matter what. (どんなことがあっても、あなたのことが大好きだよ。)

tug on my heart (私の心を引っ張る)

“tug” は「ぐいっと引っぱる」という意味の単語です。なので、“tug on my heart” は直訳すると「私の心をぐいっと引っぱる」。なんだか、心がきゅーっとなるような、切ないけれど温かい気持ちが伝わってきますよね。

絵本では、子どもがお母さんを恋しく思う気持ちが、見えない糸を伝ってきて、お母さんの心を優しく引っ張る、と表現されています。

your love travels all the way along the String until I feel it tug on my heart.
あなたの愛は、私がそれを心で引っ張られるのを感じるまで、ずっと糸を伝って旅をするの。

「寂しくなったら、見えない糸をきゅっと引っ張って教えてね」なんて、親子だけの秘密の合図にするのも、素敵だと思いませんか?

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

To the children of the world and the magic their strings..
世界の子供たちと魔法の糸に..

 

Liza and Jeremy the twins were asleep one calm and quiet night.
双子のリザとジェレミーはある穏やかで静かな夜眠っていた。

Suddenly it began to rain very hard. Thunder rumbled until it got so loud that it woke them up.
突然、雨が降り始めました。 雷鳴は彼らを起こすほどとどろくような音でした。

“Mommy Mommy!” they cried out as they ran to her.
「ママ ママ!」彼らは彼女に向かって走りながら叫んだ。

 

“Don’t worry you two! It’s just the storm making all that noise. Go back to bed.”
心配しないで二人とも!そのようなすべての音を立てることは、ただの嵐です。ベットに戻りなさい。」

“We want to stay close to you.” said Jeremy.
「私たちはあなたの近くに居たいです」とジェレミー。

“We’re scared!”
「私たちは怖かった!」

Mom said. “You know we’re always together, no matter what.”
ママは言った。「私たちはいつも一緒よね。たとえなにがあっても」

“But how can we be together when you’re out here and
we’re in bed!” said Liza.
「しかし、私たちがベットに居てあなたがここに居たら、どうやって一緒に居られますか?」

 

Mom held something right in front of him and said, “This is
how.”
ママは自分の目の前で何かをもって言った、 「これは方法です」

Rubbing their sleepy eyes, the twins came closer to see what Mom was holding, “I was about your age when my Mommy first told me about the Invisible String.”
彼らの眠い目をこすり、双子は、ママが何を持っていたかを見るために近づいた。「私のお母さんが最初にインビジブル・ストリング(見えない糸)について教えてくれたのは大体あなたたちの年齢です。

 

“I don’t see a string.” said Jeremy.
「私は糸が見えません。」ジェレミーは言った。

“You don’t need to see the Invisible String People who love each other are always connected by a very special String made of love.”
「目に見えない糸を見る必要はありません。お互いを愛する人々は常に愛で作られたとても特別な糸で結ばれています。」

“But if you can’t see it how do you know it’s there?” asked Liza.
「しかし、それを見ることができないなら、あなたはそれがそこにあることをどのように知りますか?」リザは尋ねた。

“Even though you can’t see it with your eyes, you can feel it with your heart and know that you are always connected to everyone you love.”
「あなたの目で見ることはできないが、あなたの心でそれを感じることができ、愛する人と常につながっていることを知ることができる」

 

When you’re at school and you miss me, your love travels all the way along the String until I feel it tug on my heart.”
あなたが学校にいて私がいなくて寂しいとき、あなたの愛は私の心を引っ張るのを感じるまで、糸に沿ってずっと旅を続けます。

“And when you tug it right back, we feel it in our hearts.” said Jeremy.
「そして、あなたがまさに後ろにそれを引くとき、私は心にそれを感じます。」とジェレミーは言った。

 

“Does Jasper the cat have an Invisible String!” Liza asked.
「猫のジャスパーは目に見えない糸を持っていますか?」リザが尋ねた。

“She sure does,” said Mom.
「”彼女はもちろん持っています」と、ママは言った。

“And best friends like me and Lucy?” ask Liza.
「それから私とルーシーのような親友は?」 リサが尋ねる。

“Best friends too!”
「親友も!」

“How far can the String reach?”
「どのくらいまで糸は届くの?」

“Anywhere and everywhere,” Mom said.
「どこでもどんな場所でも」ママは言った。

 

“Would it reached me even if I were a submarine captain deep in the ocean!” asked Jeremy.”Yes,” Mom said. “Even there.”
「私が海底の潜水艦のキャプテンであっても、私に届くだろうか」 ジェレミーに尋ねた。「はい」、ママは言った。 「そこでさえ」

 

“Or a mountain-climber!” “Even there.”
「または登山家!」 「そこでさえ」

“A ballerina in France!” “Even there.”
「フランスのバレリーナ!」 「そこでさえ」

“A jungle-explorer!” “Even there.”
「ジャングル探検家!」 「そこでさえ」

“How about an astronaut out in space!” “Yes even there.”
「外宇宙の宇宙飛行士はどう?」 「はい そこでさえ」

Then Jeremy quietly asked. “Can my string reach all the way to. Uncle Brian in Heaven?”
その後、ジェレミーは静かに尋ねました。「私の糸は至るところまで届くことができますか?天国のブライアン叔父さんは?」

“Yes.. even there.”
「はい そこでさえ。。」

 

“Does the String go away when you’re mad at us?”
「あなたが私たちに怒っている時、糸は消えてしまいますか?」

“Never,” said Mom, “Love is stronger than anger, and as long as love is in your heart, the String will always be there.”
「けっして」ママは言った。「愛は怒りよりも強く、あなたの心に愛がある限り、糸は常にそこにいます。」

“Even when you get older and can’t agree about things like what movie to see…
あなたが年を取って、どの映画を見るかについて同意できないときでさえ。。

.. or who gets to ride in the front seat…
..または、誰が前の座席に乗るか…

 

.. or what time to go to bed
..または就寝する時間..

Oh! that’s right! You two should be in bed!”
ああ! そのとおり! あなたは二人がベッドにいなければなりません! 」

 

And with that, they all laughed as Mom chase the twins back to their beds.
そして、ママは双子を追いかけてベッドに戻りながら、みんなで笑った。

 

Within a few minutes, they were asleep even though the storm was still making the same loud noises outside.
嵐が依然として同じ大きな騒音を外で出していたにもかかわらず、数分で眠っていた。

As they slept, they started dreaming of all the invisible Strings they have, and all the Strings their friends have.
彼らは眠っていてさえ、目に見えないすべての糸や友人たちの糸を夢見るようになりました。

and their friends have.
彼らの友人は持っています。

and their friends have.
彼らの友人は持っています。

until everyone in the world was connected by Invisible Strings .
世界の誰もが見えない糸で結ばれるまで。

And from deep inside, they now could clearly see…
そして深い内部から、彼らは今明らかに見ることができた…

 

no one is ever alone.
誰も一人ではありません。

最後に:見えない糸というお守り

というわけで、今日は『The Invisible String』という、心のお守りのような絵本をご紹介しました。

子どもが不安で泣いている時、私たちはつい「大丈夫」という言葉に頼りがちです。でも、その「大丈夫」の根っこにある「離れていても愛しているよ」という気持ちを、子どもが実感できる形で伝えてあげるのは、意外と難しいことなのかもしれません。

この絵本が教えてくれる「見えない糸」というイメージは、そんな漠然とした愛情に、具体的な形を与えてくれます。それはきっと、お子さんだけでなく、送り出す側の私たちの心にも、温かい安心感をくれるはずです。

もしもお子さんが寂しさを感じていたら、そっとこの絵本を開いてみてください。「いつでも、どこにいても、この糸で繋がっているからね」って。その言葉が、親子の心を繋ぐ、強くて優しいお守りになりますように。

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