こんにちは!
さてさて、先日ご紹介した、わがまま放題で痛い目にあったあの巨人のお話、覚えていらっしゃいますか?ハチに追いかけられて、泣きながらお家に帰っていった、あの食いしん坊な巨人です。
「もう懲りたかな?」と思いきや…なんと、またまたお腹を空かせて、人々の前に現れたようです!本当に、懲りない人(巨人?)ですね(笑)。
というわけで、今日は大人気(?)シリーズの続編、『The Hungry Giant’s Soup』をご紹介したいと思います。今度の彼の無茶ぶりは、一体なんでしょうか。
ここでは『The Hungry Giant’s Soup』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
お腹をペコペコに空かせた巨人が、またまた人々の前に現れました。
「スープを作れ!今すぐ俺様のために、うまいスープを作るんだ!さもないと、この大きなトンカチでお仕置きするぞ!」
人々は、またしても巨人の脅しに震え上がり、大慌てでスープ作りに取り掛かります。でも、普通のスープ鍋じゃ、巨人を満足させるには小さすぎます。そこで人々は、なんとお風呂のバスタブでスープを作ることに!
トマトや玉ねぎ、スパイスを投げ入れて、火にかけてグツグツ…。でも、途中でスープを煮込むための薪がなくなってしまいました。巨人は「早くしろ!早くしろ!」と怒鳴っています。さあ、どうする!?
その時、子供たちが「僕たちが薪を持ってきたよ!」と、あるものを火の中にくべてくれました。おかげでスープは無事に完成し、巨人は大満足。ご機嫌で家に帰ろうとしますが、最後に、何か大事なものをなくしたことに気づくのです…。
英語学習のポイント
この続編でも、巨人のわがままなセリフから、シンプルで役立つ英語表現が学べます。前回と少しだけ違う、今回の命令フレーズに注目してみましょう。
Make me…
前作では「持ってこい!」という意味の “Get me…” が多用されていましたが、今回は「私のために〜を作れ」という意味の “Make me…” がキーワードになっています。
これをものすごくざっくりいうと、「(私のために)〜しろ!」という、相手に何か具体的な行動や作業を強制するニュアンスが強い命令です。
“Get me some soup.” が「(どこかから)スープを持ってこい」なのに対し、”Make me some soup.” は「(ゼロから)スープを作れ」となるわけですね。より一層、巨人のふてぶてしさが増している気がしませんか?
例文:
“Could you make me a cup of coffee?”(コーヒーを一杯作ってくれませんか?)
“Your smile always makes me happy.”(君の笑顔は、いつも僕を幸せな気持ちにしてくれるよ。)※この場合は「私を〜の状態にする」という意味になります。
hurry!
「急げ!」という意味の、とてもシンプルでよく使われる単語です。この絵本では、巨人が何度も “Hurry! hurry!” と人々を急かします。
これをものすごくざっくりいうと、日本語の「早く!早く!」と全く同じ感覚で使えます。
せっかちで、いばりんぼうで、自分勝手な巨人の性格が、この一言によく表れていますよね。緊迫した場面や、急いでいる気持ちを表すのに便利な言葉です。
例文:
“Hurry up! We’re going to be late for the train.”(急いで!電車に遅れちゃうよ。)
“There’s no need to hurry. We have plenty of time.”(急ぐ必要はないですよ。時間はたっぷりありますから。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
The giant was hungry.
巨人は腹を空かせていた。
“Make me some soup, or I’ll hit you with
my bommy knocker,” he said to the people.
「私のためにスープを作ってくれ、さもなければ、ハンマーでたたくぞ。」彼は人々に言った。
The people ran for the soup pot.
人々はスープ鍋に走った。
“The pot’s too small,” they said.
「鍋は小さすぎる」と彼らは言った。
“We’ll have to make the soup in a bathtub.”
「私たちはバスタブでスープを作らなければならない」
“Hurry! hurry!” the giant yelled.
「いそげ!いそげ!」巨人はさけんだ
“Or you’ll all get my bommy knocker!”
「さもなければみんなこのハンマーの餌食だ!」
Into the tub with some tomatoes.
バスタブの中にいくつかのトマト。
Into the tub with some onions and spices.
バスタブの中に玉ねぎとスパイス。
Then the people made a fire to cook the
soup.
それから、人々は、スープを料理するために、火を起こしました。
“Hurry! Hurry! Hurry!” yelled the Giant.
「いそげ!いそげ!」巨人はさけんだ。
There was no more wood for the fire.
燃やすための木はもうありませんでした。
“The soup’s stopped cooking,”said the people.
「スープの調理がとまった」と人々は言った。
“What will we do?”
「私たちはどうする?」
“We will get some wood.”
「私たちは木材を手に入れよう」
the children said.
子供たちが言った。
“Here’s some wood.” said the children, and they put the wood on the fire.
「ここに木材がある」 子供たちは言った、彼らは火の上に木を置く。
Soon the soup was cooked.
すぐにスープが調理されました。
“That’s good soup,” said the giant.
「それは良いスープだ」と巨人は言った。
“Now I’ll be on my way,” he said.
「さぁ、私はうちに帰えろう」と彼は言った。
“Hey! Where’s my bommy knocker?”
「おい、私のハンマーはどこだ?」
最後に:子供の無邪気さは、時に最強の武器になる
というわけで、わがまま巨人シリーズの続編『The Hungry Giant’s Soup』をご紹介しました。
今回もまた、巨人は自分のせいで(?)大事なものを失うという、愉快で痛快な結末を迎えます。特に面白いのは、その原因を作ったのが、子供たちの純粋で、悪気のない(?)行動だったという点です。
大人が「どうしよう…」と頭を抱えている横で、子供たちは目の前にある「薪にそっくりなもの」を、ただ火にくべただけ。その無邪気な機転が、結果的にいばりんぼうな巨人をギャフンと言わせることになるのですから、たまりませんよね。
力で押さえつけようとする相手には、大人の理屈や常識よりも、子供ならではの突拍子もないアイデアの方が、ずっと効果的なのかもしれません。そんなことを教えてくれる、スカッと爽快な一冊でした。