こんにちは!
お子さんに「『ありがとう』は、ちゃんと言おうね」って伝えたこと、ありますよね。僕もです。「ありがとうは、言われた方も言った方も嬉しくなる、素敵な言葉だよ」なんて、ついつい語ってしまいます。
でも、ふと思うんです。毎日「Thank you」って言ってはいるけれど、この一言だけで、僕の「ありがとう」の気持ち、全部伝わっているのかなって。日本語だと「ありがとう」もあれば、「どうも」「感謝します」「恐縮です」みたいに、場面や気持ちの度合いによって言葉が変わりますよね。
それって、英語も同じなんじゃないかな?って。
いつもの “Thank you”、もしかして損してる?
もちろん、”Thank you” はすごく万能で、素敵な言葉です。 どんな場面でも使える基本のフレーズですよね。
でも、もし私たちが「ありがとう」と言う時に、心の奥にある様々な気持ちを、もっと言葉に込めることができるとしたら? “Thank you” ばかりだと、その繊細なニュアンスが、ちょっと伝わりにくいのかもしれません。
「もっと気持ちを伝えたいのに、言い方が分からない…」
「違う表現を使ってみたいけど、間違えたら恥ずかしいな…」
そんな風に感じて、結局いつも同じ言葉を選んでしまう気持ち、すごくよく分かります。新しい言葉を使うのって、少しだけ勇気がいりますもんね。
でも、大丈夫。今日は、いつもの “Thank you” にプラスアルファできる、温かい感謝の気持ちが伝わる2つの言葉を、一緒に見ていきたいと思います。
「あなたの行動が、嬉しい!」を伝える “Appreciate”
まず一つ目は、”appreciate” です。
これをものすごくざっくり言うと、「あなたのしてくれたことの価値、ちゃんと分かってますよ。本当にありがたい!」という気持ちを伝える言葉です。 “appreciate” は動詞、つまり「~する」という動きを表す言葉で、「感謝する」という意味で使われます。
例えば、子どもがお手伝いをしてくれたとします。そんな時、 “Thank you for your help.” の代わりに、こう言ってみるのはどうでしょう?
- “I appreciate your help.” (手伝ってくれて、本当に助かったよ)
“Thank you” が相手の「人」に向かう感謝だとしたら、”appreciate” は相手の「行動」や「親切」そのものにスポットライトを当てる感じ。 だから、「あなたのしてくれたこと、見てるよ、嬉しいよ」というメッセージが、より深く伝わるんです。
ね、なんだか素敵じゃないですか?
「あなたのおかげで、幸せ!」を伝える “Grateful”
そして二つ目は、”grateful” です。
言い換えるなら、「感謝の気持ちでいっぱいです」という、自分の心の内側を表す言葉、という感じです。 “grateful” は adjective、つまり「どんな様子か」を表す言葉(形容詞)で、「感謝している」という状態を示します。
例えば、仕事で落ち込んでいる時に、パートナーが優しく話を聞いてくれた。そんな心温まる瞬間に、こんな風に伝えてみるのはどうでしょう。
- “I’m so grateful for your support.” (支えてくれて、本当に感謝してる)
“grateful” は、相手の存在そのものや、思いやりに対して「あなたのおかげで、私はこんなにも温かい気持ちです」と伝えるニュアンス。 よりフォーマルで、深い感謝を示す時にぴったりの言葉なんです。
心を伝える、もう一歩先の「ありがとう」
もちろん、友人とのカジュアルな会話なら “Thanks a bunch!” や “Thanks a million!” (ほんと、色々ありがとう!)なんて言い方もあったりします。
面白いですよね。
とはいえ、いきなり全部を使い分けるのは大変です。まずは “appreciate” と “grateful”、この二つを意識してみるだけで、あなたの「ありがとう」は、もっと豊かで、もっと温かいものになるはずです。
最後に:言葉に気持ちを乗せて
というわけで、今日は “Thank you” 以外の感謝の伝え方について、少しだけお話ししてみました。
大切なのは、難しい言葉を覚えることよりも、「伝えたい」という気持ちそのもの。その上で、今日ご紹介したような言葉をそっと添えてみると、相手の心にも、自分の心にも、ふんわりと温かい何かが灯るかもしれません。
まずは一番身近な家族との会話で、「いつもありがとう」の気持ちを込めて、”I appreciate you.” なんて言ってみるのも、いいかもしれませんね。