こんにちは!
お店で「これだ!」と一目惚れしてしまったもの、ありませんか? 機能や値段を考える前に、「とにかくこれが好き!」という気持ちが溢れて、気づいたらレジに並んでいた…なんてこと。大人になると少し理性が働きますが、あのワクワクする衝動は、いくつになっても楽しいものですよね。
子どもなら、なおさらのこと。大好きなおもちゃや、素敵な洋服に出会った時の目の輝きは、見ているこちらも嬉しくなってしまいます。
今回は、そんな「お買い物」のワクワクと、素敵なベッドで見る不思議な夢を描いた、フォニックス英語絵本『Ted in a Red Bed』をご紹介します。
ここでは『Ted in a Red Bed』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
主人公は、お買い物が大好きなクマのテッド。
ある日、お店でとっても素敵な「赤いベッド」を見つけます。
そのベッドは、彼が好きな赤い木でできていて、見た目も最高!
お店のフレッドさんに勧められてちょっと試してみると、これがまた寝心地も抜群なんです。
「このベッドが必要だ!(I need this bed!)」。すっかり気に入って購入を決めたテッドですが、あまりの気持ちよさに、お店の中ですうっと眠りに落ちてしまいました…。テッドは夢の中で、小川をゆらゆら下ったり、波に乗って洞窟に入ったり。
さて、いびきと共に目を覚ましたテッド。そこは一体どこだったのでしょうか…?
英語学習のポイント
この絵本も、英語の「音」を楽しく学べるフォニックス絵本です。リズミカルな言葉の響きは、英語学習の入り口にぴったりですよ。
ちなみにフォニックスとは、ものすごくざっくり言うと、「英語の文字と音の関係性のルール」のこと。このルールを知っていると、英語の読み書きがぐっと楽になるんです。
ed のライミング(韻)
この物語には、Ted, red, bed, Fred など、ed「エド」という音を持つ単語がたくさん出てきます。
「Ted likes a red bed. Fred is in the store.」(テッドは赤いベッドが好き。フレッドはお店にいる)のように、同じ音が繰り返されることで、自然と英語特有のリズムが身についていきます。声に出して読むのが、とっても楽しいですよ。
bob 「(水面などで)ぷかぷか揺れる、ひょいと上下に動く」
テッドが夢の中で ”He bobs on a wave”(彼は波にゆらゆら乗って)いる場面。この bob という単語、なんだか可愛い響きですよね。
これは、浮きなどが水面でひょいひょいと上下するような、軽やかな動きを表す言葉です。「ぷかぷか」「ゆらゆら」といった擬態語のイメージに近いかもしれません。人や動物が頭を軽く上下に振る(うなずく)動作にも使われます。
例文:
- An apple was bobbing in the bathtub. (お風呂の浴槽で、リンゴが一つぷかぷか揺れていました)
- She bobbed her head to the music. (彼女は音楽に合わせて、ひょいひょいと頭を動かしました)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Ted likes to shop.
テッドは買い物が好きです。
Ted stops. Ted hops.
テッドは止まる。 テッドは跳ねる。
Ted smiles a big smile.
テッドは大きな笑みを浮かべている。
“I like this bed,” thinks Ted.
「私はこのベッドが好きです」テッドは思った。
“I like red wood. Red wood is good.”
「私は赤い木が好きです、赤い木はいいです。」
“I want to see more.”
もっと見たい」
He goes into the store.
彼はお店の中へ入っていった。
Try the red bed,” says Fred.
「赤いベッドを試してみてください。」とフレッド。
“Oh, yes,” says Ted.
「ああ、はい。」テッドは言います。
Ted slips his feet under the sheet.
テッドは彼の足をシーツの下に滑り込ませる。
He flops on the pillow.
彼は枕の上にごろりと横になります。
The pillow is yellow.
枕は黄色です。
“I need this bed, Fred!” Grins Ted.
「私はこのベットが必要です」と笑顔でテッド。
“It is a nice price,” smiles Fred.
「それは、素晴らしい価格です」と、フレッドは笑いながら言います。
Now it’s Ted’s bed, not Fred’s bed.
現在、それはテッドのベッド、フレッドのベッドではありません。
Ted feels sleepy.
テッドは、眠いと感じます。
Ted falls asleep.
テッドは寝入ります。
Ted has a dream.
テッドは夢を見ました。
He bobs down a stream.
彼は流れをゆらゆら下っていた。
Ted has a dream.
テッドは夢を見ていた。
He bobs on a wave into a cave.
彼は波にゆらゆら乗って洞窟に入る。
Ted has a dream.
テッドは夢を見ていた。
He can fly into sky.
彼は空を飛べる
Ted has a dream.
テッドは夢を見ていた。
He is back by the stream.
彼は流れに戻ります。
Ted wakes up with a snore.
テッドはいびきで目をさます。
He’s not in the store any more.
彼は、もはや店にいません。
Ted is home. His red bed is home too.
テッドは家です。彼の赤いベッドも家です。
“This red bed must be a magic red bed!”
この赤いベットは魔法のベットにちがいない!」
最後に:素敵な「一目惚れ」を大切に
というわけで、今回は絵本『Ted in a Red Bed』をご紹介しました。
テッドは、きっと本当にあの赤いベッドが気に入ったんですね。「これじゃなきゃダメなんだ!」という強い気持ちが、ベッドごと自分を家に運んでくれた…なんて、魔法のような出来事を信じる彼の純粋さが、とても愛おしく感じられます。
大人になると、つい「そんなわけないでしょ」と現実的なことを言ってしまいがちです。でも、子どもが心から「これだ!」と思えるものに出会えたなら、その気持ちを「素敵だね」と一緒に喜んであげたいものですね。そんな素敵な「一目惚れ」が、もしかしたら本当に魔法を運んできてくれるかもしれません。