こんにちは!
ブルドーザー、クレーン車、そしてロケット。子どもって、パワフルでカッコいい乗り物が本当に大好きですよね。
中でも「潜水艦」って、なんだか特別なワクワク感がありませんか?未知の世界である深い海の底を探検する、秘密基地のようなあのフォルム。子どもだけでなく、大人だって心が躍ります。
でも、いざ子どもに「潜水艦ってどうやって海に潜るの?」「海の中ってどうなってるの?」なんて聞かれたら、「うーん、それはね…」と、ちょっぴり言葉に詰まってしまうかもしれません。
今日は、そんな親子の尽きない好奇心に、最高の形で応えてくれる、リズミカルな英語絵本『Super Submarines』をレビューします。難しい潜水艦のひみつを、歌うように楽しく学べる一冊ですよ。
お話のあらすじ
波の下に広がる、奇妙で素晴らしい世界へ。潜水艦は、タンクに水をいっぱい取り込むことで、海の底へと潜っていきます。
水中ではプロペラを回して進み、水中翼(ハイドロプレーン)や舵(ラダー)で巧みに方向転換。暗い海の底では、ソナーから出る特別な音(ビープ音)を頼りに、周りの様子を探ります。
物語は、潜水艦の中で昼も夜も働く乗組員たちの生活や、さらに深い海を探査する「深海艇(サブマーシブル)」、そして海底で作業をする「ロボット潜水艦」の活躍まで、私たちを未知の世界へと案内してくれます。
たくさんの任務を終え、潜水艦は再び海の上へ。港に戻ってきた勇敢な船員たちを、元気な歓声が迎えます。
英語学習のポイント
この絵本は、以前ご紹介した『Roaring Rockets』と同じシリーズで、なんといってもそのリズミカルな文章が魅力です。「boat」と「float」、「sea」と「be」のように、心地よい韻(ライム)を踏んだ言葉が次々と出てきます。
潜水艦の仕組みというと難しく聞こえますが、まるで歌を聴いているように読み進められるので、子どもも自然と英語の音に親しむことができます。巻末にはパーツの図解もあり、知的好奇心も満たしてくれますよ。
今回は、そんな海の探検物語の中から、日常会話でも使える便利なフレーズを2つご紹介します。
a kind of ~
「〜の一種」「〜のようなもの」という意味で、何かをざっくりと説明する時にとても便利な表現です。冒頭で「潜水艦はボートの一種だよ(A submarine’s a kind of boat)」と紹介されていますね。
(例文)
“A tomato is actually a kind of fruit, not a vegetable.”(トマトって、実は野菜じゃなくて果物の一種なんだよ。)
night and day
「昼も夜も」「一日中ずっと」という意味の、とてもよく使われるイディオムです。潜水艦の乗組員たちが、昼夜を問わず働き続ける様子が描かれていますね。
(例文)
“The baby was crying night and day.”(その赤ちゃんは、昼も夜も泣き続けていたんだ。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
A submarines a kind of boat that dives beneath the sea.
潜水艦は海の下に潜る一種のボートです。
Below the waves is such a strange and wondrous place to be.
波の下にはこんな奇妙で不思議な場所があります。
To travel down it take in water till its tanks are full –
下に移動するには、そのタンクがいっぱいになるまで水を飲みます –
the weight of water gives the submarine a downward pull.
水の重量は潜水艦を下向きに引っ張ります。
When it’s underwater the propeller makes it go.
水中にあるときはプロペラが動きます。
The hydroplanes can tilt to steer it up or down, like so.
水中翼は上へ、または、下にそれを操縦するために傾くことができます。そのように。
The rudder also steers the sub and turns it left or right.
舵も潜水艦を操縦して、それを左または右に回転させます。
Computers help to navigate – down deep there’s not much light.
コンピュータはナビゲートするのを助けます – 深くそれほど多くの光がありません。
The periscope can poke above the waves to peer around,
潜望鏡は周りをじっと見るために波の上に出ることができます。
but further down, the submarine depends on sonar sound .
しかし、さらに下がると潜水艦はソナー音に依存します。
The sonar sends a signal out – a special kind of bleep,
ソナーは信号を出します – 特別な種類の電子音、
which bounces back to help them guess what’s out there in the deep.
それは彼らが深くそこに何があるのかを推測するのを助けるために跳ね返ります。
A submarine needs crew to keep it running night and day.
潜水艦はそれを夜と昼間走らせ続けるために乗組員を必要とします。
The crew need living quarters, where they eat rest and play.
乗組員は彼らの休息と遊び、食べる居住区を必要としています。
Submersibles are different subs that probe the deepest ocean .
深海艇は、最も深い海を探査する潜水艦です。
Down that far it’s still and dark.
遠い下は静かで、暗いです。
There’s hardly any motion.
動きはほとんどありません。
But even there are submersibles discover deep-sea creatures, which glow or carry lanterns and have very funny
features.
しかし深海艇は、提灯に灯りをつけて運んだり、非常に面白い特徴を持っている深海の生き物を発見することさえあります
Submersibles are used to rescue divers, or explore.
深海艇はダイバーを救うか、探検するのに使用されます。
They sometimes salvage sunken wrecks upon the ocean floor.
彼らは時々海底に沈没した残骸を回収する。
They’re used to service oil rigs, lay cables in fix pipes.
それらは石油掘削装置の修理、パイプ内へのケーブル敷設に使用されています。
Their robot subs have cameras and arms of many types.
彼らのロボット深海艇は多くのタイプのカメラと腕を持っています。
But look! Our sub is rising – its work below is done.
でも、見てください! 私達の潜水艦は上昇しています -下の作業は完了です。
Very soon the busy crew will see the sky and sun.
すぐに忙しい乗組員は空と太陽を見るでしょう。
Its ballast tanks have emptied they’ve pushed the water out.
そのバラストタンクは彼らが水を押し出したことで空になりました。
The submarine is back in dock.
潜水艦はドックに戻っています。
“Hooray!” the sailors shout.
「万歳!」 船員は叫ぶ。
Submarine bits
潜水艦うんちく
hydroplane
水平舵
this tilts to steer the sub up or down
これは潜水艦を上下に操縦するために傾く
periscope
潜望鏡
this used to see what is above the surface of the water
これは、水面より上にあるものを見るために使用されます。
rudder
舵
this swivels to steer the sub from side to side.
これは左右に潜水艦を操縦するために回転します。
robot sub
ロボット潜水艦
this mini sub can reach into small and tricky spaces.
このミニ潜水艦は小さくて難しい場所に手を伸ばすことができる。
submersibles
深海艇
this is a different kind of submarine that carries and controls the robot sub.
これは、ロボット潜水艦を運搬し制御する異なる種類の潜水艦です。
propellers
プロペラ
this pushes the sub through the water
これは水の中で潜水艦を押す
最後に:海の底の、ふしぎな世界へ
というわけで、今回は潜水艦がテーマの絵本『Super Submarines』をレビューしました。
乗り物の絵本というと、ただ名前や形を紹介するだけのものも多いですが、この絵本は「どうして潜れるの?」「中で何をしているの?」という、一歩踏み込んだ子どもの「知りたい!」に、楽しく答えてくれます。
難しい科学の原理も、心地よいライミングに乗せてしまえば、それはもう最高のエンターテイテイメント。この絵本が、お子さんにとって、科学や英語への興味の扉を開ける、素敵な「潜水艦」になってくれるかもしれません。
この絵本をきっかけに、「海の底って、どんな音がするんだろうね?」なんて、親子でおしゃべりしてみる。そんな時間が、何よりの宝物なのかもしれませんね。