フォニックス絵本「Cow Takes a Bow」

サーカスのドタバタ劇が楽しい英語絵本『Cow Takes a Bow』【フォニックス】

こんにちは!

子どもが「わたしがやる!」「お手伝いする!」と目をキラキラさせて言ってくれる時、親としては嬉しい反面、ちょっぴり(いや、かなり)ハラハラしてしまうこと、ありませんか?

良かれと思ってやってくれたことが、かえってとんでもないドタバタ劇に発展したりして…。でも、その一生懸命な気持ちが愛おしくて、強く怒ることもできないんですよね。

今回は、まさにそんな「やる気」と「空回り」が最高のエンターテイメントになる、とっても愉快なフォニックス英語絵本『Cow Takes a Bow』をご紹介します。

ここでは『Cow Takes a Bow』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

町にサーカスがやってきた!
ブラウンカウはウキウキしながらサーカスのテントへ向かいますが、残念ながらお席はもう満員。

がっかりしていると、そこにサーカスのボスが困った顔でやってきます。「ピエロが来なくって、本当にがっかりだ!」。それを聞いたブラウンカウ、「わたしがお手伝いします!」と、なんとピエロ役を買って出ることに!

でも、いざ舞台に上がってみると、滑って転んで、パイを落とし、ジャグリングのボールは全部地面へ…。何をやってもうまくいきません。「私って、町で一番の大馬鹿者かも…」。すっかり落ち込んでしまったブラウンカウ。果たして、観客の反応は…?

英語学習のポイント

この絵本も、英語の「音」のルールである「フォニックス」を意識して作られています。リズミカルな音の繰り返しは、英語の楽しさを体感するのにうってつけです。

ちなみにフォニックスとは、ものすごくざっくり言うと、「英語の文字と音の関係性のルール」のこと。このルールを学ぶことで、英語の読み書きがスムーズになります。

ow のライミング(韻)

この物語には、town, Brown Cow, now, how, clown, down, frown など、ow「アウ」と発音する単語がたくさん登場します。

「Brown Cow is in town now」(ブラウンカウは今、町にいます)のように、同じ音が心地よく繰り返されるので、自然と英語の音が耳に残ります。

let (someone) down 「〜をがっかりさせる、失望させる」

サーカスのボスが来ないピエロに対して、”He’s let me down!” と嘆くシーンで使われています。これは「期待を裏切られる」「がっかりさせられる」という意味で、日常会話でも非常によく使われる表現です。

例文:

  • I promised I would help, and I don’t want to let you down. (手伝うって約束したから、がっかりさせたくないんだ)
  • The movie’s ending really let me down. (その映画の結末には、本当にがっかりさせられたよ)

take a bow 「お辞儀をする」

この絵本のタイトルにもなっている重要なフレーズです。文字通り「お辞儀をする」という意味ですが、特に舞台の上などで、観客の拍手や賞賛に応えてお辞儀をする、という華やかな場面で使われます。

例文:

  • After the concert, all the musicians came forward to take a bow. (コンサートの後、演奏者全員が前に出てきてお辞儀をしました)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

Today the circus is in town.
今日 町でサーカスがあります。

Hooray!
ばんざーい!

Brown Cow sets out to track it down.
ブラウンカウは後を追って出発します。

 

“I’d like a seat please,” says Brown Cow.
「席が欲しいのですが、おねがいします」とブランウカウ。

“The tent is full.”
「テントはいっぱいです」

There’s no room now!
今は空席がありません!

 

Here comes the boss.
ボスがやってきた。

Cow sees him frown.
ウシは眉をひそめて彼を見る。

Our clown’s not here.
私たちのピエロはここにいません。

He’s let me down!
彼は私を失望させた!

 

“I’ll help,” says Cow.
「お手伝いしましょう」とウシ。

“Just show me how.”
「どうやるか今お見せします」

“No time!” the boss cries.
「時間がない!」とボスはなげく。

You’re on now!
あなたは今です!

 

Cow slips and trips.
ウシは滑ってつまづきます。

She tries some tricks…
彼女はいくつかのトリックを試します。。

..but drops the pies,
しかしパイを落としました。

and spills the bricks.
そしてレンガをこぼします。

 

Her tricycle just spins around.
彼女の三輪車は、ただぐるりと回るだけ。

Her trumpet makes a silly sound.
彼女のトランペットは、愚かな音をたてます。

Her juggling balls all hit the ground.
彼女の曲芸ボールは、地面にすべて当たりました。

 

Her hat flies off.
彼女の帽子は飛び去ります。

Her pants fall down.
彼女のパンツは落ちます。

Am I the biggest fool in town?
私は、町で最も大馬鹿ですか?

 

”It’s all gone wrong!” Brown Cow flops down.
「それは、すべてうまくいかなかったです!」ブラウンカウは倒れこみます。

Now she’s the one who wears a frown.
現在、彼女は、不機嫌な表情をしているだけでした。

 

“I’m sorry I messed up!” howl’s cow.
「だいなしにしたのは残念です!」と遠ぼえのウシ。

“No wait!” the boss shouts.
「ちがう待って!」とボスが叫んだ。

Don’t go now!
「いかないで!」

 

“Listen!” he says.
「聞いて!」彼は言った。

The crowd shouts, “Wow!”
「わあ!」と、群衆は叫びます。

Three cheers!
万歳三唱!

Bravo!
ブラボー!

Cow takes a bow.
牛はお辞儀をします。

最後に:失敗だらけのヒーロー

というわけで、今回は絵本『Cow Takes a Bow』をご紹介しました。

ブラウンカウのショーは、プロのピエロから見たら、きっと失敗だらけだったでしょう。でも、彼女の一生懸命な姿、そして次々に起こるハプニングは、結果として観客を最高に楽しませることになりました。

完璧にうまくやることだけが、人を喜ばせる方法じゃない。時には、不器用でも一生懸命な姿そのものが、誰かの心を打ち、笑顔にさせるのかもしれません。子どもが何かに挑戦して失敗してしまっても、「でも、すごく面白かったよ!」と、その頑張りを丸ごと笑って褒めてあげられる、そんな親でありたいですね。



 

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