The Greedy Python

エリック・カールの英語絵本The Greedy Python

エリック・カールの英語絵本「Greedy Python」(貪欲なパイソン)のご紹介です。ここでは絵本のあらすじや見どころ、絵本の読み聞かせ動画のご紹介を行っています。英語学習者向けに熟語やイディオム、日本語訳なども合わせてご覧いただけます。

エリック・カールの「Greedy Python」は、食べることが大好きなニシキヘビが、ジャングルの動物たちの住処を次々と飲み込んでいく様子を描いた絵本です。

物語は、木の上の鳥の巣から始まります。ニシキヘビは鳥の巣ごと口に放り込み、次にウサギの洞窟、カメの甲羅、イノシシの巣、トラの洞窟を丸呑みにしていきます。大きな口を広げ、どんどん飲み込む様は圧巻です。

絵はエリック・カールらしい躍動感あふれるタッチで、ユーモラスな表情が魅力的です。ページをめくるごとにニシキヘビが大きくなっていく様子も見どころの一つです。

最後は木を丸呑みしたニシキヘビの大きなお腹がパンクしてしまうところで物語は終わりを迎えます。食べすぎには注意が必要だという教訓が込められた一冊です。

The Greedy Pythonの熟語・イディオム

It swallows the bird’s nest in one gulp.
in one gulp“は「一口で」という意味の熟語です。飲み込む速さを表すのによく使われます。
It bites off more than it can chew.
bite off more than one can chew“は「自分の食べられる量よりも多く口に含む」というイディオムで、「自分の能力を超えるものに手を出す」という意味合いがあります。食べ物をたくさん食べ過ぎる様子を例えた表現です。

この絵本のテーマを示すのにぴったりな2つの表現であると思います。興味深い英語表現が使われている一冊ですね。

Greedy Pythonの読み聞かせ動画

日本語訳

Half hidden in the jungle green
ジャングルの緑に半分隠れている

The biggest snake there has ever been
かつてないほど大きなヘビ

Well back and forth and in between.
行ったり来たりしながら

 

The giant snake was very strong and very
very very long.
大蛇はとても強く、とてもとても長かった。

He had a monstrous appetite, his stomach stretched from left to right.
彼は怪物のような大食いで、そのお腹は左から右まで伸びていた。

 

He quickly gobbled in one bite whatever creatures came in sight:
目に入る生き物は何でも、サッと一口で飲み込んだ。

A mouse that scampered to and fro, a frog that jumped up from below.
行ったり来たりするネズミ、下から跳ね上がるカエル。

A bat that hung from his left toe, a fish that swam a bit too slow.
彼の左の足の指からぶら下がるコウモリ、少し遅く泳ぐ魚。

A bird that flew a bit too low,
少し低く飛んでいる鳥、

 

A porcupine still half asleep.
まだ半分眠っているヤマアラシ。

A monkey who was in mid leap,
飛び跳ねていた途中の猿、

 

A leopard sitting in a tree.
木に座っているヒョウ。

A buffalo who came to see.
見に来たバッファロー。

 

An elephant complete with trunk, Was swallowed in a single chunk.
鼻まで付いている象が、一口で飲み込まれた。

“I’m far too big to eat,” he cried.
「僕は食べるには大きすぎるよ」と彼は叫んだ。

“Oh no, you’re not,” the snake replied.
「いや、そうじゃない」とヘビは答えた。

 

At last, the Python’s meal was done and he lay resting in the sun.
最後に、パイソンの食事が済み、彼は太陽の下で休んでいた。

The animals inside his skin were making quite a dreadful den:
彼の皮膚の中の動物たちは、かなり恐ろしい騒ぎを起こしていた。

 

And when they all began to kick, the snake began to feel quite sick.
そして、彼らがみんな蹴り始めると、ヘビはかなり気分が悪くなり始めた。

He coughed the whole lot up again, each one of them and there were ten.
彼は全員を再び吐き出した、一人一人を、そして彼らは10匹いた。

 

He soon felt better, and what’s more, was hungrier than just before.
彼はすぐに気分が良くなり、さらに、以前よりもお腹が空いていた。

He hadn’t learned a single thing: His greed was quite astonishing.
彼は何も学んでいなかった。その貪欲さは驚くべきものだった。

He saw his own tail, long and curved, and thought that lunch was being served.
彼は自分の長くて曲がった尾を見て、ランチが出されたと思った。

 

He closed his jaws on his own rear, then swallowed hard and disappeared!
彼は自分の尻にあごを閉じ、強く飲み込んで消えた。

The end.
おしまい。

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