服の「コート」は英語で coat、テニスやバスケットボールをする「コート」は court です。裁判所や法廷にも court を使います。
日本語ではどれも「コート」ですが、英語では意味に合わせてスペルを選びます。まずはこの表で見分けてみましょう。
| 言いたいこと | 英語 | 例 |
|---|---|---|
| 冬に着るコート | coat | a winter coat |
| テニス・バスケットボールのコート | court | a tennis court |
| 裁判所・法廷 | court | in court |

着るコートは coat
寒い日に着る上着は coat です。
- It’s cold today. Put on your coat.
今日は寒いよ。コートを着てね。
寒い朝、子どもが玄関へ向かうときにも使いやすい表現ですね。日本語では何気なく使っている「コート」ですが、英語では coat と書きます。
coat には、「表面を覆う」という使い方もあります。チョコレートやペンキで何かを覆うときの「コーティング」も、この coat につながっています。
- The cookies are coated in chocolate.
クッキーはチョコレートでコーティングされています。 - a coat of paint
ペンキのひと塗り・一層
スポーツのコートは court
テニスやバスケットボールをする場所は court です。
- Let’s practice on the tennis court.
テニスコートで練習しよう。 - a basketball court
バスケットボールのコート
公園や学校でテニスコートを見かけたときに、「着るコートは coat、こっちは court」と比べてみると覚えやすくなります。
スポーツをする場所が、すべて court になるわけではありません。
サッカーなら、アメリカ英語では soccer field、イギリス英語では football pitch などといいます。競技に合った言葉を選ぶのがポイントです。
裁判所・法廷も court
court は、裁判が行われる場所や裁判所を表すときにも使われます。スポーツの court とスペルは同じです。
- She appeared in court.
彼女は法廷に出廷しました。
法廷の「部屋」を具体的に表すなら courtroom、裁判所の建物を指すなら courthouse という言葉もあります。まずは in court を「法廷で」という表現として覚えておくと分かりやすいでしょう。
coat と court は発音も語源も同じ?
カタカナではどちらも「コート」と聞こえますが、英語では発音も異なります。
イギリス英語では coat /kəʊt/ と court /kɔːt/、アメリカ英語では coat /koʊt/ と court /kɔːrt/ が標準的な発音です。
つづりだけでなく、母音の響きにも違いがあります。
語源も別です。
coat は衣服を表す古フランス語の言葉を経て英語に入り、そこから「覆う」「層」といった意味にも広がりました。
一方の court は、古く「囲まれた場所・中庭」などを表した言葉にさかのぼります。そこから、区切られた競技場所を表す court の用法が生まれました。
また、王や権力者の宮廷や、そこに集まる人々を表す用法から、司法を行う機関や法廷を意味する court へと広がっています。
つまり、スポーツの court と裁判の court は現在は同じ単語ですが、単純に「宮廷でテニスをしたから同じ意味になった」と覚える必要はありません。
coat と court は、カタカナでは同じ「コート」でも、もともとは別の語源を持つ単語です。
まとめ|着るなら coat、テニスなどの競技場や法廷なら court
「コート」と聞いたら、何の話をしているのか考えてみましょう。
- coat:着るコート、表面を覆うこと
- court:テニスやバスケットボールなどの競技場、裁判所・法廷
日本語では同じ「コート」でも、英語では意味によって単語が変わります。身近な場面と一緒に覚えておくと、スペルの違いも思い出しやすくなります。
同じカタカナでも英語では単語が分かれる例として、「レース」の race と lace の違いも紹介しています。