coatとcourtの違いをやさしく解説!

英単語「コート」の正体とは?coatとcourtの違いをやさしく解説!

こんにちは!

今日は、見た目は同じような音なのに、意味もスペルもぜんぜん違う英単語、「コート」について探検してみたいと思います!

日本語で「コート」と聞くと、寒い日に着るアレを思い浮かべますよね。でも英語では、この「コート」、いろんな形で登場してくるんです。

というわけで、今日のテーマは「coat」と「court」。実は発音もほとんど一緒。でも意味は全然違う、ちょっとややこしいコンビです。

寒い日に着る「コート」:coat

これはもうおなじみですね。日本人が「コート」と聞くと、まず思い浮かべるのがこれかもしれません。冬に大活躍のアウターウェアです。

例:

  • It’s cold today, so I’ll wear a thick coat.(今日は寒いから、厚手のコートを着ていこう)

ちなみに、「ジャケット」との違いはざっくりいうと、丈の長さです。コートのほうが長めです。

スポーツをする場所の「コート」:court

こちらは、テニスコートやバスケットボールコートなど、スポーツをする「場所」の意味です。スポーツ大会の会場や試合のシーンで「コート」と聞くと、多くの人がこの意味を思い浮かべるのではないでしょうか。

例:

  • Let’s practice on the tennis court after school.(放課後、テニスコートで練習しよう)

発音は「コート」で同じなんですが、スペルが違って「court」。こちらもけっこうよく出てくる単語です。

裁判所の「コート」:court

スポーツのコートと同じく、「court」を使いますが、意味は全然違います。こちらは日本人には少し馴染みがないかもしれません。

こちらは法律の世界の話。裁判が行われる場所、つまり「法廷」を意味します。

例:

  • He testified in court.(彼は裁判所のコートで証言した)

「court」は「王宮」や「宮廷」といった意味でも使われたりします。なんとなく“格式ある場所”って感じがしますね。実はこの「格式ある場所」という語源が、スポーツの「court」にもつながっています。昔の宮廷では、社交の一環としてテニスのようなゲームが行われていたことから、その遊びの場=「court」という言葉が使われるようになったのです。つまり、スポーツの「コート」と裁判所の「コート」は、ルーツとしては“人が集まり何かが行われる重要な場所”という点でつながっているんですね。

表面を覆う「コーティング」:coat

「チョコでコートされたお菓子」とか「サビ止めコーティング」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。

この場合の「coat」は、動詞で「覆う」、名詞で「層」という意味です。語源的には、ラテン語の _cotta_(短い上着)に由来しており、中世フランス語の _cote_ を経て英語に入ってきました。つまり「着るコート」と「覆うコート」は、どちらも「身体や物を覆うもの」として、同じルーツを持っているんですね。

例:

  • The metal is coated with a special film.(この金属は特殊な膜でコートされている)

料理でも「チキンにパン粉をコートする」なんて言い方をしたりします。

共通点はある?

ここまで読むと「結局、コートって何なんだ」って感じかもしれませんが……実はそれぞれの「coat」や「court」には、ちょっとした共通点がある気がするんです。

それは、「何かを囲う場所」や「何かを覆うもの」っていう感覚。

寒さから体を“覆う”コート、ゲームを“囲う”スポーツコート、正義を“保つ”裁判所のコート、そして表面を“コーティング”するコート。

形も意味も違うけど、「囲む」「守る」「包む」みたいなニュアンスが、なんとな〜く共通してるんですよね。

というわけで

音が似ている「coat」と「court」は、意味もスペルも違ってちょっと混乱しやすい単語です。

でもこうして意味を並べてみると、それぞれの使いどころが分かりやすくなってきます。

見かけたときには、「これは何を守ってるんだろう?」「何を囲ってるんだろう?」っていう視点で見てみると、覚えやすくなるかもしれません。

言葉の裏にあるイメージをつかむと、英語ってちょっと楽しくなってきますよ!

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