英語絵本「Signs of Spring」の読み聞かせです。
springは日本語にすると「春」ですが、同時に「バネ」の意味もありますよね。イメージ的には跳ねる、とか、跳ぶ、はじくような意味合いや、湧き出るといった語源もあるようです。
春になるとウキウキと跳ねたくなるのは人間も同じ。この絵本の主人公ルーシーもまた春の陽気に誘われるように通学の朝を楽しみます。夢中になって春の香りを拾い集め、ポケットの中をパンパンにして学校へと向かいました。
ちょうどこの日学校ではshow-and-tellが行われる日。「ショー・アンド・テル」とは英辞郎によると、
“発表会◆学校の授業で、説明の仕方や話し方の練習のために生徒が珍しいものや自慢の持ち物を持って来てみんなに説明すること”
ルーシーは無意識のうちに拾い集めた春のきざしの品々が役に立ちます。
Every morning Lucy walked to school with her best friends Henry and Zack.
毎朝、ルーシーは彼女の親友ヘンリーとザックと学校へ歩いて行きました。
But this brisk spring morning was different.
しかし、このすがすがしい春の朝は異なりました。
Lucy felt even bouncier than usual!
ルーシーは、いつもよりさらに元気良く感じました!
“Wait up!” Henry called.
“ちょっと待ってください!” ヘンリーが呼んだ。
He was out of breath.
彼は息が切れていた。
Zack said, “Hurry up! Lucy doesn’t know how to wait.”
ザックは言った、「急いで!、ルーシーは待つ方法を知らない。」
“Can you smell it?” Lucy squeaked. “Spring is in the air!”
「においをかげない?」ルーシーはちゅうちゅう鳴いた。
Zack sniffed the wind.
ザックは、風を鼻から吸いました。
But all he got was a nose full of cold.
しかし、彼が得たのは、寒さでいっぱいの鼻でした。
Henry sniffed, but all he got was a nose full of fur!
ヘンリーは鼻をならしました。しかし、彼が得たのは毛皮でいっぱいの鼻でした!
A little further down the road,
もう少し歩いていくと、
Lucy cried, “Look! there are buds on the trees.”
ルーシーは叫んだ。「見て、木には芽がある」
Lucy found a brand – new fern, still curled up tight.
ルーシーは新しいもえ木を見つけました、新しいシダです、まだ硬くクルンとしている。
She tucked it in her pocket.
彼女は、ポケットにそれを押し込みました。
Lucy picked up a daisy.
ルーシーは、ヒナギクを拾いました。
She tickled her chin with the soft flower.
彼女は、柔らかい花であごをくすぐりました。
Lucy plucked a blade of bright, green grass.
ルーシーは、明るい、緑の草の葉を引き抜きました。
Then she found some moss.
それから、彼女は若干のコケを見つけました。
“The first crocus!” Lucy called.
「最初のクロッカス!」と、ルーシーは叫びました。
“Isn’t it pretty?”
「それはかわいくありませんか?」
“Not as pretty as you, Lucy,” Zack thought.
「あなたほど美しくはない、ルーシー」ザックは思った。
But he didn’t say anything.
しかし、彼は何も言わなかった。
When the friends got to school,
友人が学校に通うと、
Lucy’s pockets were full.
ルーシーのポケットはいっぱいだった。
In their classroom, their teacher, Miss whiskers, was setting up for show-and-tell.
彼らの教室では、教師のミスウィスカーが発表会のために準備していました。
“What did you bring for show-and-tell, Lucy?” asked Henry.
「発表会のために何を持ってきたの?ルーシー」ヘンリーはたずねた。
Lucy gasped. “Oh, no! I forgot all about show-and-tell !”
ルーシーはハッと息をのんだ。 「ああ、いやだ、私は発表会について忘れてしまった!」
“Please don’t call on me! Please don’t call on me!” Lucy whispered to herself.
「私を呼ばないでください、私を呼ばないでください!」ルーシーは彼女自身にささやいた。
But the teacher looked right at her.
しかし、先生は彼女をまっすぐ見ました。
“Lucy, will you go first?” she asked.
「ルーシー、先に行きますか?」 彼女は尋ねた。
Lucy said softly, “Um.. I forgot to bring something.”
ルーシーはやさしく言った。「うーん、私は何か持って来るのを忘れました。
Henry cleared his throat.
ヘンリーはせき払いした。
He pointed to Lucy’s pockets.
彼はルーシーのポケットを指摘した。
Zack said, “You brought plenty of somethings.”
ザックは、「あなたは十分何かを持っている」と言った。
Lucy reached into her pockets. She smiled.
ルーシーは彼女のポケットのものに届きました。 彼女は微笑んだ。
“I did find some signs of spring on the way to schoo.”l she said.
「学校へ行く途中で春の兆しが見えた」と彼女は言った。
Lucy showed the class her treasures,
ルーシーは彼女の宝物を教えてくれました。
except for the crocus.
クロッカスを除いて。
She gave that to Miss Whiskers.
彼女はそれをウィスカー先生に渡した。
The teacher smiled.
先生は微笑んだ。
“Lucy! That’s the best springtime show-and-tell I ever saw.” said Miss whiskers.
「ルーシー!これは私が今までに見た最高の春の発表だ」 ミスウィスカーは言った。
Lucy grinned and said, “I couldn’t have done it without my friends.”
ルーシーは笑って言いました。「私は友達なしではできなかった。
Lucy added, “I might forget show-and-tell but I could never forget Henry and Zack.”
ルーシーは、「発表会を忘れるかもしれないが、ヘンリーとザックを決して忘れることはできない」と付け加えた。