こんにちは!
ポカポカと暖かい日差しが気持ちいい春。なんだか、それだけで心がウキウキして、どこかへお出かけしたくなりますよね。お子さんと一緒に公園へお散歩に行くと、地面から顔を出したつくしや、見たことのないお花、冬眠から目覚めた虫たちなど、たくさんの「初めて」に出会う季節でもあります。
そんな時、子供の口から飛び出すのが「これ、なあに?」の大合唱!その純粋な好奇心は、本当にキラキラしていて眩しいもの。でも、親としては、次から次へと繰り出される質問に、ちょっぴりタジタジになってしまうことも…ありますよね(笑)。
今日は、そんな親子の愛おしい「発見」の瞬間を、優しく、そしてリズミカルな言葉で描き出した、とってもキュートな英語絵本『Mouse’s First Spring』をご紹介したいと思います。
ここでは『Mouse’s First Spring』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
風が心地よいある春の日。小さなネズミくんは、ママと一緒にお散歩に出かけます。なにもかもが初めてで、見るものすべてが新鮮なネズミくん。
草むらの中には、キラキラ、ひらひらするものが。「これ、なんだろう?」。それは、きれいな蝶々でした。
葉っぱの下には、ぬるぬる、つるつるするものが。「これ、なんだろう?」。それは、ゆっくり進むカタツムリ。
枝の上、池のほとり、土の中…。ネズミくんは次々と、新しい友達を見つけていきます。そのたびに「これ、なんだろう?」と不思議そうに首をかしげるネズミくんに、ママは優しくその名前を教えてあげるのでした。
たくさん歩いて、たくさん発見して、ちょっぴり転んでしまったネズミくん。そんな彼を最後に包み込んでくれた、一番柔らかくて、抱きしめたくなるくらい心地いいもの。さて、それは一体なんだったのでしょうか?
英語学習のポイント
この絵本は、シンプルな繰り返しのフレーズと、英語の持つ音の面白さを体感できるのが大きな魅力です。今回は、親子での読み聞かせがもっと楽しくなる、そんなポイントを2つご紹介しますね。
What can it be?
これは、主人公のネズミくんが、新しいものを見つけるたびにつぶやく言葉です。「これ、なんだろう?」「一体なんなのかな?」という意味で、子供の尽きない好奇心を象徴するような、可愛らしいフレーズです。
これをものすごくざっくりいうと、「これなあに?」という、ワクワクした気持ちが詰まった一言です。
このシンプルな問いかけと、ママの優しい答えの繰り返しが、物語に心地よいリズムを生み出しています。お散歩の途中や、お家の中で、お子さんと一緒に「What can it be?」とクイズを出し合ってみるのも、楽しいかもしれませんね。
例文:
プレゼントの箱を揺らしながら、”I wonder what can it be?”(これ、なんだろうなあ?)
影絵遊びをしながら、”Look at this shadow! What can it be?”(この影を見て!なんだと思う?)
リズミカルな擬態語(glittery and fluttery など)
この絵本の最大の特徴とも言えるのが、生き物たちの様子を表す、ユニークでリズミカルな言葉たちです。例えば、蝶々は “glittery and fluttery”(キラキラで、ひらひら)、カタツムリは “slithery and slimy”(つるつるで、ぬるぬる)と表現されています。
これをものすごくざっくりいうと、英語の「オノマトペ」みたいなものです。日本語の「キラキラ」「つるつる」と同じように、音の響きで、そのものの様子を伝えているんですね。
正確な意味を一つ一つ教えるというよりは、この音の響きを、歌うように、面白おかしく読んであげるのがおすすめです。「英語って、こんなに面白い音がするんだ!」とお子さんが感じてくれたら、それだけで大成功だと思います。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
One windy spring day, Mouse and mama went out to play!
ある風の強い春の日、マウスとママは遊びに出かけました!
There in the grass,
草の中に
Mouse found something glittery and fluttery.
マウスは、きらめいてバタバタする何かを捜し出しました。
What can it be? wondered Mouse.
それは何でしょうか? 不思議なマウスでした。
“Look!” said Momma.
「みて!」とママ
“A butterfly!”
「ちょうちょ」
Then whoosh! blew the wind, and fluttery buttery the butterfly flew away.
そしてヒューッ!風が吹き、そしてひらひらチョウのようにちょうちょは飛んで行った。
There under a leaf,
葉の下に、
Mouse found something slithery and slimy.
マウスはツルツル滑るヌルヌルの何かを見つけた。
What can it be? wondered mouse.
それは何でしょうか? 不思議なマウスでした。
“Look!” said Momma.
「みて!」とママ
“A snail!”
[カタツムリ」
Then whoosh! blew the wind, and hidey insidey the snail hid away.
そしてヒューッ!風が吹き、隠れた裏側のカタツムリはどこかに消えてった。
There on a branch,
枝の上で、
Mouse found something feathery and plump.
マウスは羽の生えた丸々としたなにかを見つけた。
What can it be? wondered Mouse.
それは何でしょうか? 不思議なマウスでした。
“Look!” said Momma.
「みて!」とママ
“A bird!”
「鳥!」
Then whoosh! blew the wind, and dip flip flap the bird darted away.
そしてヒューッ!風が吹き、ちょいとバタバタ飛び去った。
There by the pond,
池のそばで、
Mouse found something green and peeping.
マウスは緑色で覗いている何かを見つけた。
What can it be? wondered Mouse.
それは何でしょうか? 不思議なマウスでした。
“Look!” said Momma.
「みて!」とママ
”A frog!”
「カエル!」
Then whoosh! blew the wind, and splishy splash the Frog hopped away.
そしてヒューッ!風が吹き、ポチャンと跳ねてカエルは飛び跳ねていきました。
There in the dirt,
土の中、
Mouse found something pink and wiggly.
マウスはピンクの揺れ動く何かを見つけた。
What can it be? wondered Mouse.
それは何でしょうか? 不思議なマウスでした。
“Look!” said Momma.
「みて!」とママ
”A worm.”
「ミミズ」
Then whoosh! blew the wind, and squiggly squeeze the worm slid away.
そしてヒューッ!風が吹き、くねくねしぼるようにミミズは滑るように離れて行った。
There on a stem,
茎の上で、
Mouse found something sweet and petally.
マウスは甘くて花びらっぽい何かを見つけた。
What can it be? wondered Mouse.
それは何でしょうか? 不思議なマウスでした。
“Look!” said Momma.
「みて!」とママ
“A flower!”
「花よ!」
Then whoosh! blew the wind, and rumbly bumply Mouse tumbled away!
そしてヒューッ!風が吹き、グルグルっと転がってマウスは転落していった。
Then all around, Mouse felt something soft and cuddly, and oh so cozy.
それからぐるりと、マウスは何か柔らかく抱きしめられるように感じました。そしてとっても心地よい。
What can it be? wondered Mouse.
それは何でしょうか? 不思議なマウスでした。
Smooch!
チュッ!
came a kiss and oooch!
キスがきた そしてキューッ!
came a hug!
抱きしめられた!
“It’s me!” said Momma.
「わたしよ!」とママは言った。
“Spring is here, little Mouse, and I love you!”
「春が来た、小さいマウス そして愛してるわよ」
最後に:世界は「なんだろう?」で溢れてる
というわけで、今回は『Mouse’s First Spring』をご紹介しました。
この絵本を読んでいると、私たちが普段、当たり前のように見過ごしている世界が、子供の目には、どれだけたくさんの「なんだろう?」で満ち溢れているかに、改めて気づかされます。
そして、その一つ一つの「なんだろう?」に、大好きなママが優しく名前を教えてくれる。そのやりとりこそが、知識を増やすこと以上に、子供の心に「世界って面白い!」「ママと一緒だと安心!」という、温かい土台を築いてくれるのかもしれません。
物語の最後、ネズミくんを包んだのは、ママの優しいハグとキスでした。たくさんの発見をした冒険の終わりに待っている、何よりも安心する愛情表現。春の訪れと共に、親子の温かい時間をぜひ味わってみてください。