こんにちは!
子どもに英語を触れさせたいな、と思った時、まず思い浮かぶのが「読み聞かせ」ですよね。でも、いざ始めてみても、じっと座って聞いているのが苦手な子もいて、「うちの子にはまだ早いのかな…」なんて感じてしまうことも。
それに、せっかくなら単語を覚えるだけじゃなく、もっとこう、遊びの延長みたいに楽しく英語に触れられたら最高だなって、思いませんか?
そんな「じっとしてられない!」という元気なお子さんにも、そして「もっと親子で楽しみたい!」と願うパパママにもぴったりの、まるで魔法の本のような英語絵本があるんです。今回は、ページをめくる手が止まらなくなる『Plant the Tiny Seed』をご紹介します。
ここでは『Plant the Tiny Seed』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
さあ、魔法の時間のはじまりです。
この絵本が、まずあなたにお願いしてくること。それは、ページに描かれた小さな種を指で「ぎゅっ」と押して、3つ数えること。
それから、また新しい種を植えて、今度は4つ数えます。種を植えたら、次はお水やり。指をくねくね動かして、雨を降らせてあげましょう。
ページをめくるたびに、絵本はあなたに次々と「お願い」をしてきます。「太陽をこすって温めて!」「雲をタップして雨を降らせて!」「お腹を空かせたカタツムリを追い払って!」などなど…。読者であるあなたの指先のアクションが、種に命を吹き込んでいくのです。さて、みんなで育てた種は、一体どんな素敵な姿を見せてくれるのでしょうか?
英語学習のポイント
この絵本は、読者に語りかけるようなシンプルな英語で構成されていて、親子で真似しやすいフレーズの宝庫です。今回は、特に楽しくて覚えやすい表現を2つ選んでみました。
Shoo away 「〜を追い払う」
本文では、”Shoo away the hungry snail.”(お腹をすかせたカタツムリを追い払って)という形で、子どもにアクションを促します。「しっしっ!」と手で追い払うような、コミカルな響きが可愛いですよね。
虫や動物などを「あっちへ行け」と追い払う時にぴったりの、とても日常的な表現です。
例文:
Could you shoo away that fly for me? (あのハエをちょっと追い払ってくれる?)
The cat shooed away the bird from the garden. (その猫は庭から鳥を追い払いました)
Guess what 「(ねえねえ)なんだと思う?」
物語がクライマックスに近づく場面で、”Guess what you’ll see in the morning light.”(朝日の中で何を見るか当ててみて)と、読者の期待をぐっと高めるために使われています。
これは、相手に何かニュースを伝えたり、クイズを出したりする時の定番の切り出し方です。会話がパッと明るくなる便利なフレーズですよ。
例文:
Guess what! I passed the exam! (ねえ聞いて!試験に合格したよ!)
I have a present for you. Guess what it is! (プレゼントがあるんだ。何か当ててみて!)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
There’s magic in this tiny seed.
この小さな種には魔法があります。
Press it down and count to three.
それを押して3つ数えます。
Plant another, then one more.
別の植物を植え、それからもう一本。
Press them down and count to four.
それらを押して4つ数えます。
Wiggle your fingers to add some water.
指を動かして水を加えます。
That’s enough.
それで十分です。
Next, rub the Sun to make it hotter.
次に、太陽をこすって熱くします。
Tap the cloud and wish for rain.
雲にタッチして雨を望みます。
Clap to bring the Sun again.
もう一度太陽を呼ぶために手をたたいてください
Aaaah!
あー!
Find the worm. (look for its tail.)
虫を見つけます。(その尾を探してください
Shoo away the hungry snail.
空腹のカタツムリを追い払います。
Tell the little bud good night.
おやすみなさいと小さい芽に話してください。
Guess what you’ll see in the morning light.
朝日の中であなたが見るものは何でしょう。
Wow!
わぁ!
Now point to the purple flower.
さあ、紫の花を指してください。
Bzzzz!
ブンブン!
Tap the cloud again..
再び雲にタッチして
It’s another rain shower!
それは、もう一つの雨シャワーです!
Touch the blossoms gently, please.
穏やかに花に触れてください。どうぞ。
Oooh!
オー!
Now jiggle the plants to scatter the seeds.
さぁ、種をまきちらすために、植物を揺すってください。
The purple flower needs a clip.
紫色の花には刈り込みが必要です。
Swipe across the stem – snip, snip!
茎全体をスワイプしてください-チョキン!チョキン
Close your eyes.
目を閉じて。
Wave your hands in the air.
手を空中で振ってください。
Oh look!
わぁ みて!
There’s magic everywhere!
どこもかしこも魔法のようです!
最後に:世界は自分の手で変えられる
というわけで、今回は参加型絵本『Plant the Tiny Seed』をご紹介しました。
この絵本の最大の魅力は、「読み聞かせ」が「一緒に遊ぶ」という体験に変わることです。子どもたちは、自分が物語の主人公になって、自分の指先で種を育て、花を咲かせるという魔法のような成功体験を味わうことができます。
そして、その魔法をかけるための「呪文」が、英語なんです。そう考えると、英語の勉強というより、なんだかワクワクしてきませんか?
この絵本は、世界というのはただ眺めるだけでなく、自分の手で触れて、働きかけて、変えていくことができる楽しい場所なんだと、理屈抜きで教えてくれるように思います。