英語絵本「Count 1 2 3 On The Subway」

電車好きの子と読みたい!数字で旅する英語絵本『Count 1 2 3 On The Subway』読み聞かせ

こんにちは!

子どもって、不思議と電車やバスが大好きですよね。ホームの端で目をキラキラさせながら電車を待っている姿は、本当に愛おしいものです。でも、親としては「早く乗らないと遅れちゃう!」なんて、ついつい急かしてしまいがち。日常の移動手段が、親子の間でちょっとした温度差を生むこと、ありませんか?

大人の私たちにとっては「ただの移動」でも、子どもにとっては大冒険。そのドキドキ感を、もっと親子で共有できたら素敵ですよね。

今回は、そんな毎日の移動がワクワクの数字探しの旅に変わる、リズミカルで楽しい英語絵本『Count 1 2 3 On The Subway』をご紹介します。いつもの道のりが、きっと色鮮やかに見えてきますよ。

ここでは『Count 1 2 3 On The Subway』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

「ママとわたし」の、地下鉄を使った小さな冒険物語。
メトロカードを手に、階段を2つ下りて、3番の電車に乗り込みます。

回転式の改札を通ると、そこではストリートシンガーたちが歌っていて…。ガタンゴトンと音が響き、電車がホームに滑り込みます。

6つの空いている席に座ったら、目的地まであと7駅。ニューヨークの街を、8両編成の電車が駆け抜けます。9人が降りて、10人が乗って…。まるで音楽のように数字を追いかけながら、電車は進んでいきます。目的地に着いた後も、数字を逆に数えながら地上を目指す冒険は続きます。さて、二人がたどり着いた素敵な場所とは?

Count on the Subway

英語学習のポイント

この絵本は、1から10までの数字を往復で学べるだけでなく、日常で使えるシンプルなアクションフレーズがたくさん登場します。今回は、特に使いやすい2つの表現をピックアップしました。

catch the train/bus 「電車/バスに乗る、間に合う」

本文では、”to catch the 3”(3番(の電車)に乗るために)という形で使われています。「乗り物に乗る」と言う時、”ride” や “get on” も使いますが、”catch” には「(逃さないように)捕まえる、間に合う」というニュアンスが含まれていて、生き生きとした表現になります。

例文:
We have to run if we want to catch the last train! (終電に乗りたかったら、走らなくちゃ!)
What time do you usually catch the bus to school? (いつも何時に学校行きのバスに乗るの?)

sit right down 「すぐに座る、ちょうどそこに座る」

物語の中で、空いている席を見つけて ”sit right down”(ちょうどそこに座る)と、スムーズに席に着く様子が描かれています。”right” がつくことで、「すぐに」「ちょうど」という強調の意味が加わり、子どもへの語りかけにも便利なフレーズです。

例文:
You must be tired. Come and sit right down here. (疲れたでしょう。ここに来てすぐに座りなさい)
The teacher told the students to sit right down and open their books. (先生は生徒たちに、すぐに座って本を開くように言いました)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

MetroCard.
地下鉄の乗車券

Mommy and me.
ママとわたし。

 

Down 2 flights
階段を2つ下がる

to catch the 3
3を追いかけて

 

4 turnstiles, singers 5
4つめは回転式の改札、5つめは歌手たち

A rumble, a screech, the train arrives.
響き、こすれる音、電車は到着します。

 

6 empty seats, sit right down.
6つの空席、ちょうどそこにすわります。

7 more stops, going uptown.
もう7つ止まります、そして住宅地区にいきます。

 

Big Apple subway, 8 cars long.
ビッグ・アップル地下鉄駅、8台の車両の長さ。

9 people off, 10 people on.
9人が降りて、10人が乗った。

 

10 friends sway, boogie and bop to a tunnel beat..
10人の友達は揺れて、浮かれてトンネルビートに合わせて踊ります。

Here’s our stop.
ここか私たちの止まる場所

 

9 bright signs, down 8 stairs.
9つの明るい看板、8つの階段を下りる

Find the 7 at Times Square.
7を見つけてタイムズスクエアに向かう

 

6 strangers stand their ground.
6人の知らない人は、彼らの場所に立っています。

5 short minutes to cross town.
町を横断する短い5分

 

4 doors open. Time to move.
4つのドアが開く。動く時間。

3 drums thumpin’ a rush-hour groove.
3つのドラムをたたくせわしないグローブ

 

2 escalators, up and down.
登り下がりの2つのエスカレーター

We arrived from underground.
私たちは地下から到着した。

1 station, central and grand.
1駅、中心的で壮大な。

 

Mommy and Me, hand in hand.
ママと私、手を取り合って

最後に:いつもの景色を「冒険」に変える魔法

というわけで、今回は絵本『Count 1 2 3 On The Subway』をご紹介しました。

この絵本が教えてくれるのは、数字や英語だけではありません。それは、日常の中に隠れている「楽しさ」を見つける視点です。階段の数、電車の車両の数、乗り降りする人の数…。少し意識を向けるだけで、いつもの退屈な移動が、数字を探すゲームに早変わりします。

もちろん、毎日そんな余裕はないかもしれません。でも、週末のお出かけの時だけでも、「今日は数字を探しながら行ってみようか」と声をかけてみたら、親子で新しい発見がたくさんあるはずです。見慣れた景色も、子どもの目と、そしてほんの少しの遊び心を通せば、壮大で魅力的な冒険の舞台になるんですね。