英語絵本「Perfect Square」

読み聞かせで図工が好きになる!『Perfect Square』のカラフルな世界

こんにちは!

新品の折り紙や画用紙を前にした時、その「完璧な四角」を崩すのに、ほんの少しだけ勇気がいること、ありませんか?

子どもがおもちゃを分解したり、絵本を破ってしまったりすると、つい「あーあ、壊しちゃって…」なんて、がっかりした気持ちになってしまうことも。

でも、もしその「完璧」が壊れた瞬間こそが、新しい何かが生まれる最高のチャンスだとしたら…?

今回は、そんな「壊れることから始まる創造」の楽しさを、鮮やかな色彩で教えてくれる、とってもアートな英語絵本『Perfect Square』をご紹介したいと思います。

ここでは『Perfect Square』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

それは、どこから見ても「完ぺきな正方形」。
4つの同じ角度の角と、4つの同じ長さの辺を持っていて、それだけで、とても幸せでした。

ところが月曜日、その正方形はバラバラに切られ、たくさんの穴を開けられてしまいます。
もう、完璧な正方形ではありません。

でも、がっかりする代わりに、それは陽気におしゃべりする「噴水」になりました。

火曜日には、ビリビリに引き裂かれて、素敵な「庭」に。
水曜日には、細長く切り刻まれて、緑ゆたかな「公園」に。
毎日、思いもよらない形で姿を変えられてしまう正方形。

でも、そのたびに、前よりもっともっとダイナミックで、わくわくするようなものに生まれ変わっていくのです。

さて、何も起こらなかった日曜日、この正方形は自らどんな姿になることを選ぶのでしょうか?

この絵本がそっと教えてくれること

「綺麗なまま、とっておきたい」「完璧な状態を保ちたい」。
私たちは、知らず知らずのうちに、そんな風に考えてしまいがちです。

でも、この絵本を読んでいると、その「完璧」でいることの窮屈さに気づかされます。
何も変化しない「完璧な正方形」は、ある意味で、とても不自由だったのかもしれません。

切られたり、破られたり、くしゃくしゃにされたり…。

一見すると「ダメにされてしまった」ように見える出来事が、実は、噴水や庭、山や川といった、新しい世界を生み出すための、最高のきっかけになっていました。

子どもたちが、粘土をこねくり回したり、ブロックを一度全部壊してから何かを作り始めたりする姿に、どこか通じるものがありますよね。

彼らにとってそれは「破壊」ではなく、次なる「創造」のための、わくわくする準備運動なのかもしれません。

失敗したり、形が崩れたりすることを恐れずに、その変化そのものを楽しんでしまおう!

この絵本は、そんなクリエイティブな生き方のヒントを、優しく教えてくれる一冊です。

Perfect Square

英語学習のポイント

この絵本には、「切る」「破る」といった、図工や工作の時間にぴったりの英単語がたくさん出てきます。どれもシンプルですが、ニュアンスの違いを知っておくと、表現が豊かになりますよ。

cut / shred / snip

どれも「切る」という意味ですが、少しずつイメージが違います。
cut: ハサミやナイフで切る、一般的な表現です。
shred: シュレッダーのように「細長く切り刻む」イメージ。
snip: ハサミで「ちょきん、ちょきん」と、細かく切り込みを入れるような感じです。

例文:
Can you help me cut this paper in half? (この紙を半分に切るのを手伝ってくれる?)
He shredded the old documents. (彼は古い書類を細かく裁断した。)
She snipped a loose thread from her dress. (彼女はドレスからほつれた糸をちょきんと切った。)

tear / rip

どちらも「破る」という意味ですが、これも少しニュアンスが異なります。
tear (tore): 紙などを「ビリビリと引き裂く」一般的な表現です。
rip: tear よりも、勢いよく「裂く」、力強いイメージがあります。

例文:
Be careful not to tear the page. (ページを破らないように気をつけてね。)
He ripped the package open excitedly. (彼は興奮して包みをビリっと開けた。)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

It was a perfect square.
完ぺきな正方形でした。

It had four matching corners and four equal sides.
四つの揃いの角と四つの等しい側面を持っています。

 

And it was perfectly happy.
そしてそれは申し分なく巧妙でした。

 

 

But on Monday,
しかし、月曜日に

the square was cut into pieces and poked full of holes.
正方形はバラバラに切られ、つつかれた穴でいっぱいになった。

It wasn’t perfectly square anymore.
もはや完全に正方形ではありませんでした。

 

So it made itself into a fountain that babbled and giggled and clapped.
そして、それ自体がペチャクチャと笑いと拍手を浴びる噴水になりました。

 

 

On Tuesday,
火曜日に、

the square was torn into scraps.
正方形は、断片に裂けていました。

 

So it made itself into a garden.
そして、それ自体が庭になった。

 

 

On Wednesday,
水曜日に、

the square was shredded in strips.
正方形は細く切り裂かれた。

 

So it made itself into a park.
そして、それ自体が公園になった。

 

 

On Thursday,
木曜日に、

the square was shattered.
正方形は粉々になった。

So it made itself into a bridge.
そして、それ自体が橋になった。

 

 

On Friday,
金曜日に、

the square was snipped into ribbons.
正方形は飾りひもに切られました。

So it made itself into a river.
そして、それ自体が川になった。

 

 

On Saturday,
土曜日に、

the square was crumpled and ripped and wrinkled.
正方形は揉まれて、裂かれて、しわくちゃになりました。

So it made itself into a mountain.
そして、それ自体が山になりました。

 

 

On Sunday,
日曜日に、

the square waited to see what was next.
正方形は次が何か待ち構えてました。

it waited and waited.
待って、待ちました。

Nothing happened.
何も起こりませんでした。

It’s four equal sides were confining.
四つの等しい辺は閉じ込めています。

It’s for matching corners were rigid and cramped.
それは、揃いの角が硬く窮屈であったためです。

 

 

So it made itself into a window.
そしてそれ自体窓になった。

 

 

that looked out on a mountain
それは山を望み

that gave birth to a river
それは川を生み出し、

that was crossed by a bridge
それは橋をかけ

that led to a park
それは公園に至り

that was home to a garden
それは家の庭でした

that had, at its center, a fountain…
それは、その中心に、噴水を持っていた…

that babbled and giggled and clapped.
それはペチャクチャと笑いと拍手を浴びる 。

最後に:壊れたら、もっと楽しくなる!

というわけで、今回は絵本『Perfect Square』をご紹介しました。

完璧なままでいるよりも、変化を受け入れて、新しい自分になっていく方が、ずっと世界は広くて楽しい。
この絵本は、そんなポジティブなメッセージを、鮮やかなコラージュアートで伝えてくれます。

お子さんが、何かをうっかり壊してしまったり、ぐちゃぐちゃにしてしまったりした時。

「あーあ!」と言う代わりに、「さあ、ここから何が生まれるかな?」なんて、一緒にワクワクしながら声をかけてみるのも、素敵かもしれません。

きっと、想像もしていなかったような、最高に面白い「作品」が生まれるはずですよ。

ランキング参加中です。
応援が更新の励みになります!
にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ
にほんブログ村