こんにちは!
秋といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?赤や黄色に色づく葉っぱ、美味しい果物、少しだけひんやりした空気。私たちの周りには、たくさんの「秋のしるし」がありますよね。
でも、もし一年中、景色が真っ白な氷の世界に住んでいたら…?「秋」って、一体どんなものなのか、想像もつかないかもしれません。
今日は、そんな「秋」を知らないペンギンが、大切な弟のために冒険に出る、心温まる英語絵本『PENGUIN AND PUMPKIN』をご紹介します。
ここでは『PENGUIN AND PUMPKIN』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
いつものように真っ白な氷の上で、「秋って、氷の外ではどんな風に見えるんだろう?」と不思議に思ったペンギン。彼は仲間たちと一緒に、農場へ「秋」を探しに出かけることにします。
それを見ていた弟のパンプキンは「僕も行きたい!」と後を追いますが、まだ小さいパンプキンには、その旅は遠すぎました。お兄ちゃんペンギンは、お留守番することになった弟の寂しそうな顔を心に残しながら、冒険へと出発します。
長い旅の末にたどり着いた農場は、ペンギンが今まで見たこともない、色とりどりの世界でした。特に、弟と同じ名前のオレンジ色の「パンプキン(かぼちゃ)」がたくさん転がっているのを見て、ペンギンはある素敵なアイデアを思いつきます。
英語学習のポイント
“find out”(見つけ出す、探し出す)
物語の冒頭で、ペンギンたちが「Let’s go to the farm and find out!(農場へ行って、探し出そう!)」と冒険に出かけるきっかけになる言葉です。
「find out」をかんたんに言うと、「(調べて)見つけ出す」とか「知る」という意味です。ただ単に物を「見つける(find)」のとは少し違って、疑問に思っていたことの答えや、知らなかった情報を探しに行く、という探求心のニュアンスが含まれています。
例文:
What’s inside this box? Let’s open it and find out!
(この箱の中、何が入っているんだろう?開けて確かめてみようよ!)
I want to find out why the stars shine at night.
(どうして夜になると星が光るのか、知りたいな。)
“look up”(見上げる)
農場に着いたペンギンが、美しい紅葉に気づく、とても重要なシーンで使われています。
「look up」は文字通り、「上を見る、見上げる」という意味のシンプルなフレーズです。地面に転がるカボチャばかり見ていたペンギンが、ふと顔を上げたことで、空を彩る葉っぱという、もう一つの「秋」を見つける素敵な場面ですね。
例文:
Look up! There’s a big airplane in the sky.
(見上げて!空に大きな飛行機がいるよ。)
When you feel sad, look up at the blue sky.
(悲しい気持ちになったら、青い空を見上げてごらん。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
It was fall, and very white on the ice, as always – which made Penguin curious.
それは秋だった、そしていつものように真っ白な氷上、ペンギンは興味をそそられていた。
I wonder what fall looks like off the ice.
氷のように見える何が秋なんだろう
Let’s go to the farm and find out!
農場に行って探してみましょう!
Penguin’s baby brother.
ペンギンの弟の赤ちゃん。
Pumpkin, waddled over.
よたよた歩くパンプキン。
Can I come see fall too?
私も秋を見にいくことができますか?
“I’m sorry, Pumpkin. But it’s too far for a fledgling.”
「ごめんなさい、パンプキン。巣立ちひなにとってはあまりにも遠すぎます。」
Grandpa agreed. “Maybe next year. Pumpkin.”
おじいちゃんは同意した。「おそらく来年だよ、パンプキン。」
I’m not a baby!
私は赤ちゃんじゃない!
Penguin, Bootsy, and their friends headed to the farm.
ペンギン、ブーツ、そして彼らの友人たちは農場に向かった。
Good bye, Pumpkin!
さようなら、パンプキン!
The journey was long, as Penguin…
旅は長かった、ペンギンにとっては
…looked, …and looked,
見た、 そして見た
..and looked for signs of land.
土地の兆候を探しました。
Finally, the Penguins arrived.
ついに、ペンギンたちは到着した。
The farm was full of pumpkins,
農場にはカボチャがいっぱいでしたが、
Everyone reminded Penguin of his brother.
誰もが彼の弟のペンギンを思い出した。
You are the pumpkin of my dreams!
あなたは私の夢のカボチャです!
Then penguin looked up.
その後、ペンギンが見上げた。
Beautiful!
綺麗な!
This is perfect for Pumpkin!
これは完ぺきなカボチャです。
The Penguins each picked out a pumpkin.
ペンギンはそれぞれカボチャを選んだ。
Some were smooth.
いくつかは滑らかでした。
Some were long.
いくつかは長いです。
Some were bumpy.
いくつかはデコボコでした。
Some were curved.
曲がったものもあった。
Every pumpkin was loved.
すべてのカボチャは最高に好き。
Sweet dreams, dear pumpkin.
甘い夢、親愛なるカボチャ。
Penguin had a different idea.
ペンギンは別の考えを持っていた。
They rode back home with their fall harvest.
彼らは秋の収穫と家に帰った。
Are we there yet?
まだそこにいる?
Hey sleepy!
おい おねむさん!
You’re awake!
目を覚ませ!
The fall explorers were excited to share their treasures from the farm.
秋の探検家たちは、農場からの宝物を分かち合うことに興奮していました。
But where was Pumpkin?
しかし、パンプキンはどこですか?
Penguin found a clue.
ペンギンは手がかりを見つけた。
What’s this?
これはなに?
Pumpkin!
パンプキン!
“What are you doing over here?”
「ここで何をやっているの?」
lunch lunch
ランチランチ
“Since you wouldn’t let us come, we decided to have our own fall adventure.”
「あなたが私たちを連れて行かせないので、私たちは自分の秋の冒険をすることに決めました。」
We imagined…
私たちは想像した。。
…fall on the Harvest Moon,
収穫の月の秋
…fall on a spooky Saturn.
気味の悪い土星の秋
…and even fall on the Red Planet!”
…そしてさらに赤い惑星の秋! 」
“You have a space-tacular imagination,” said penguin.
「あなたは宇宙空間の感覚をイメージすることができる」とペンギンは言った。
Mother ship calls, Pumpkin Bye!
母船が呼びかける、パンプキンさようなら!
“But I wish I got to see what fall really looks like.”
しかし私は何が本当に秋(落ちる)に見えるか探し求めたい」
Pumpkin sighed.
パンプキンはため息をついた。
“See fall?” thought Penguin.
「秋(落ちる)をみる?」ペンギンは思った。
“Wait right here, Pumpkin!”
「ここで待って、パンプキン!」
Penguin took the crate up on a cliff.
ペンギンは崖の上に木箱を運びあげました。
Grandpa and Bootsy followed a trail of leaves that led them right to Pumpkin.
おじいちゃんとブーツィーは葉の跡に続いてパンプキンのための赤いものをたずさえた。
There you are!
さあどうぞ
I brought you something!
私は、あなたに何かを持ってきました!
“A pumpkin for Pumpkin! A perfect match!”
「パンプキンのためのかぼちゃ! 完ぺきにぴったり!」
Thank you!
ありがとう!
Penguin finally returned.
ペンギンはついに戻った。
What does fall really look like?” asked Pumpkin eagerly.
「本当に秋はどうなるの?」パンプキンは熱心に尋ねた。
“Look up!” said Grandpa.
「みあげてごらん!とおじいちゃんは言った。
“Fall looks like ..”
「秋って..こんな感じ」
“…snowing leaves!”
「雪のように降る葉」
Wow!
わぁ
最後に:最高の贈り物は「想う気持ち」
というわけで、今回は『PENGUIN AND PUMPKIN』をご紹介しました。
お兄ちゃんペンギンが、弟のパンプキンのために持ち帰った宝物。それは、農場で見つけたカボチャや、色とりどりの落ち葉でした。でも、彼が本当に届けたかったのは、物そのものよりも、「君にもこの素敵な景色を見せてあげたい」という、あたたかい気持ちだったのではないでしょうか。
遠くにいる誰かを想ったり、自分の目で見た感動を共有したいと思ったり。そんな優しい気持ちこそが、最高の贈り物なのかもしれません。
この絵本は、美しい秋の風景と共に、兄弟の思いやりという、心をぽっと温めてくれる大切なものを教えてくれます。
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