OWIS Osakaサロン

OWIS大阪校の校長先生に伺ったおすすめ英語絵本・児童書をご紹介!

幼児期から英語を取り入れた子育てを実践しているご家庭が増えてきています。絵本やDVD、アプリなど、手軽に実践できる教材はたくさんありますが、やはり幼児期から未就学のうちは、英語絵本を使った読み聞かせが一番ではないでしょうか。

いつも聞き慣れたお父さんやお母さんの声で、ゆっくりページをめくりながらお話を語る時間。子供の目線に合わせてページをめくり、お話に引き込まれていく様子を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになりますよね。

今回は、そんな親子の読み聞かせにぴったりな英語絵本を、OWIS (ワンワールドインターナショナルスクール)大阪校の校長先生にインタビューする機会がありましたので、おすすめの絵本をご紹介します。

さらに、絵本からステップアップする子どもたちにおすすめの、挿絵入りの児童書についても伺いましたので、合わせてご紹介したいと思います。

OWIS大阪校とは?

今回お話を伺ったのは、2023年夏、大阪初のグローバルスクールとして開校したOWIS(ワンワールドインターナショナルスクール)大阪校の校長先生です。

OWISは、シンガポールに本部を置くGlobal School Foundation(GSF)が運営するインターナショナルスクールです。GSFは世界10カ国に38校を展開、約7万人の生徒が学んでいます。OWIS大阪校は、そのグローバルネットワークの一員として、大阪市生野区に誕生しました。

OWIS大阪校には、多様な文化背景を持つ生徒が集まっています。現在は3歳から小学5年生までを受け入れており、今年度からは小学6年生と中学1年生(Grade 6、7)の受け入れも開始。近い将来、幼稚園から高校までの一貫校となる予定です。

OWIS(ワンワールドインターナショナルスクール)大阪校- https://owis.org/jp/osaka/

ワンワールドインターナショナルスクール大阪校

おすすめ英語絵本

絵本は、子どもたちにとって新しい言語を学ぶ最初のステップであり、物語を通じて語彙を増やしたり、想像力を育んだりする上でとても重要な教材です。さらに、親子で絵本を楽しむことで絆を育むこともできます。

このコーナーでは、OWIS大阪校の校長先生が、「子どもたちが楽しみながら英語を学べるように」と厳選した絵本をご紹介します。(書籍の解説は筆者の書評です。)

The Gruffalo (ジュリア・ドナルドソンとアクセル・シェフラー著)

「The Gruffalo」は、ずる賢い小さなネズミが、森の動物たちを恐れてでっち上げた怪物「グラッファロ」の物語です。ネズミは、自分を食べようとするキツネやフクロウ、ヘビにグラッファロの恐ろしさを語り、彼らを追い払います。ところが、なんと、そのグラッファロが本当に現れたのです!この予想外の展開が、子どもたちをハラハラドキドキさせます。そしてネズミの知恵と勇気が、どんなピンチも乗り越えられることを教えてくれます。

おすすめポイント
リズミカルな文章とカラフルなイラストが特徴で、世界中の子どもたちに大人気の絵本です。ユーモアに富んだ言葉遊びと想像力をかきたてる物語が楽しめます。ネズミの機知に富んだ対応に子どもも大喜びするでしょう。英語の響きを楽しみながら、豊かな想像力を育むのに最適な一冊です。

Little Red Riding Hood (マイク・ゴードン著)

ある日、赤ずきんちゃんは、おばあさんにお使いに行く途中、狼に出会ってしまいます。狼はずるい作戦を考え、先に赤ずきんちゃんよりもおばあさんの家に行ってしまいます。しかし、最後は狼の企みをくじき、赤ずきんちゃんとおばあさんは無事でした。

おすすめポイント
世界中の子どもたちに愛される古典的な童話「赤ずきんちゃん」が、シンプルで分かりやすい英語で書かれた絵本です。赤ずきんちゃんと狼のやり取りは、子どもたちに大切な教訓を与えつつ、ドキドキハラハラさせてくれます。鮮やかなイラストは、子どもの想像力を掻き立て、物語の世界へと誘います。英語学習にも最適な一冊です。

I Can Read With My Eyes Shut (ドクター・スース著)

この絵本は、ドクター・スースならではのユニークなユーモアとリズムがたっぷり詰まった一冊です。読み聞かせを通して、子どもたちに読書の楽しさを教えてくれます。主人公の男の子は、目を閉じると、想像力豊かな奇想天外な世界へ飛び出します。ユニークな生き物や、ありえない出来事に遭遇しながら、読書の楽しさを実感していきます。

おすすめポイント
ドクター・スースの代表作で、子どもに読書の楽しさを伝える内容になっています。ユーモア溢れた言葉遊びと奇抜な描写が魅力で、子どもの想像力を掻き立てながら英語の響きを楽しめる人気の一冊で、読み聞かせの定番作品です。

The Wizard of Oz (マウロ・エヴァンジェリスタ著)

主人公のドロシーは、突然の竜巻に巻き込まれ、不思議な世界「オズの国」にたどり着きます。そこで出会ったのは、頭が無く、心も無いカカシ、心臓の無いブリキ男、そして臆病なライオンでした。彼らは、それぞれが抱える悩みを解決してくれる魔法使いを探すため、ドロシーと共に冒険の旅に出ます。

おすすめポイント
有名な児童文学「オズの魔法使い」を基にした物語で、わかりやすい英語と美しいイラストが魅力です。冒険に満ちた物語なので、子どもたちが夢中になれる一冊。英語の勉強にも最適で、親子で一緒に楽しめる名作絵本です。

Are You My Mother (P.D. イーストマン著)

小さな鳥が自分の母親を探す心温まるストーリーです。
鳥の赤ちゃんが誤って巣から落ちてしまい、母鳥を探す旅に出ます。様々な動物に出会いながら「あなたが私の母ですか?」と尋ねますが、母鳥には会えません。しかし、最後に本当の母鳥と再会を果たすことができます。

おすすめポイント
初めて英語の絵本を読む子どもにもおすすめの一冊です。シンプルな英語と繰り返しの表現が多く使われているので、理解しやすい内容になっています。ユーモア溢れるイラストも楽しく、親子で英語に親しめる人気作品です。

Look At Me (ロバート・マンシュ著)

この絵本は、子どもたちの自己肯定感を育むための、心温まる物語です。主人公の女の子は、両親に「私を見て!」とアピールするために、様々な方法を試します。服を着替えたり、面白いポーズをとったり、時にはちょっと変わった行動をしたり…。でも、両親はなかなか気づいてくれません。
でも、彼女は諦めません。そして、最後は自分自身の個性と価値に気づくのでした。

おすすめポイント
人気の作家ロバート・マンチの作品で、ユーモアあふれる物語が魅力的です。リズミカルな言葉遊びと愉快なイラストが特徴的で、子どもが英語に親しむのに最適な一冊です。子どもの気持ちが丁寧に描かれているので、親子で共感しながら楽しめます。

挿絵の入った文学作品

OWIS(Overseas Family School)では、日本のカリキュラムとは異なり、探求的な学びを重視する教育スタイルを採用しています。生徒は、学び方や内容について柔軟に自分で決めることができます。

そのため、すべての生徒が同じ古典文学を学ぶわけではありませんが、どの生徒も教室で読み書きを学び、物語や文学を自分で楽しんでいます。

そんな文学作品の中から、学校で一般的に使用され、生徒にも人気の書籍の例として、以下のような子ども向けの文学作品も紹介されていました。絵本から一歩踏み出して英語の書籍に触れる子どもにとって、参考になるのではないでしょうか。

ジェームズと巨大な桃 (ロアルド・ダール著)

ロアルド・ダールの「ジェームズと巨大な桃」は、両親を亡くし、冷酷な伯母たちと暮らすことになったジェームズが、魔法の桃の中で奇妙な生き物たちと繰り広げる、想像力豊かな冒険物語です。
ある日、ジェームズは不思議な老人から魔法の粉をもらい、庭の桃の木にかけます。すると、桃は信じられないほど巨大に成長し、ジェームズは桃の中に吸い込まれてしまいます。そこは、個性的な昆虫たちが住む不思議な世界!ジェームズは、彼らと出会い、想像を絶する冒険を体験します。

おすすめポイント
ロアルド・ダールの代表作として、世界中の子どもたちに愛されているこの作品は、ユーモアと冒険に満ち溢れています。子どもの夢を掻き立てる想像力豊かなストーリーと、奇抜でユニークなイラストは、読む者を物語の世界へと引き込みます。冒険心をくすぐる要素が満載なので、子どもが夢中になれる一冊です。

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダール著)

貧しい家庭に育つチャーリーは、世界的な人気チョコレート会社の工場見学ツアーに当選します。しかし、工場には驚くべき秘密が隠されていました。チョコレートの妖精や、不思議な部屋、そして工場主の思惑など、ユーモアとファンタジーが入り交じった物語が展開します。

おすすめポイント
チョコレート工場の不思議な世界観と、主人公チャーリーの冒険が魅力的な作品です。子どもの好奇心と想像力を掻き立てる要素が満載で、ロアルド・ダールならではの遊び心に富んだストーリーが楽しめます。映画化されて世界的大ヒットした作品でもあり、チョコレートの魔法に子どもも大人も夢中になれるでしょう。

クリスマス・キャロル (チャールズ・ディケンズ著)

チャールズ・ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」は、冷酷で金にしか興味のない富豪エベネザー・スクルージが、クリスマス・イブの夜に亡き友人や過去・現在・未来の幽霊たちに導かれ、心の奥底に眠っていた人間性と愛を取り戻していく物語です。
スクルージは、クリスマスの喜びや慈善を軽蔑し、周囲の人々を冷たくあしらいます。しかし、クリスマス・イブの夜、彼はかつての共同経営者であったマーレイの霊と、過去・現在・未来の3人の幽霊に導かれ、自分がどれほど冷酷な人間であったかを目の当たりにすることになるのです。幽霊たちの導きによって、スクルージは自身の過去を振り返り、現在の自分と向き合い、そして恐ろしい未来を垣間見ることで、心を深く揺さぶられます。

おすすめポイント
スクルージの心の変化を繊細かつ力強く描写していること、クリスマスという祝日の意味を問う作品でありながら、人間の尊厳と思いやりの大切さを説いていることが、この作品の魅力です。ファンタジーと現実が絶妙に融合した傑作で、読者に夢と希望、そして人生の大切な教訓を与えてくれます。

子供に人気のシェークスピア3作品

以下の3作品は「Shakespeare Illustrated Classics」による挿絵入りの読みやすいシェークスピア書籍です。シェイクスピア独特の美しい表現や、ドラマティックな物語を、子どもたちにもわかりやすく伝えることができます。これらの作品は古典の名作を知る良い機会となりそうです。

マクベス (ウィリアム・シェークスピア著)

「マクベス」は、ウィリアム・シェークスピアの代表的な悲劇作品です。主人公マクベスは、予言に導かれ王位を狙いますが、やがて権力に憑りつかれ、次々と罪を重ねていきます。妻のレディ・マクベスも夫を後押しし、二人三脚で王位の座を手にしようとしますが、結局は自らの野心の果てに破滅していきます。この作品では、権力への執着と野心の危険性が生々しく描かれています。

ロミオとジュリエット (ウィリアム・シェークスピア著)

「ロミオとジュリエット」は、ウィリアム・シェークスピアの不朽の名作です。家族の確執により恋に阻まれた二人の若者の悲しい運命を描いた物語です。ロミオとジュリエットは、敵対する一族の子供ながら、運命的な出会いをとげ、ひたすらな愛に燃えあいます。しかし、周りの偏見と誤解から、二人の恋は最期の別れを迎えてしまいます。

リア王 (ウィリアム・シェークスピア著)

「リア王」は、ウィリアム・シェークスピアの代表作の一つです。愚かな王リアが、娘たちに愛されず、国を追われるが、最後に気づきを得る物語です。リア王は、最初は権力と富に酔っていましたが、次第に全てを失い、人間の本質について目が開かれていきます。

現代の社会的テーマを反映した書籍

以下は子どもたちが直面する現代社会のさまざまなテーマを考えさせる書籍として、ピックアップして頂きました。

Mio the Beautiful (キノト・ブレイスウェイト著)

アフリカ系カナダ人と日本人の血を引く少女ミオは、日本の小学校で肌の色が周囲と違うというだけで、心ない言葉や態度に傷つく日々を送っていました。
物語は、ミオが経験する人種差別といじめをリアルに描写しながら、優しい担任の先生のサポートや、クラスメイトとの交流を通して、自分自身の価値を見出していく過程を描いています。そして、ミオはすべての子どもたちが民族や肌の色の違いを超えて、一人ひとり美しい存在であることを教えてくれます。

おすすめポイント
この作品は、人種差別的ないじめに直面する子どもたちの心情を繊細に描き、多様性を受け入れることの大切さを訴えかける物語です。美しい挿絵が、ミオの心の動きや成長をより鮮やかに表現し、子どもたちの心に深く響くことでしょう。 子どもたちに「違い」について考え、共感と理解の大切さを学ぶきっかけを与える一冊です。

The Paper Bag Princess(ロバート・マンシュ著)

王子様はドラゴンにさらわれた王女を助けようと城へ向かいますが、途中でドラゴンに捕まってしまいます。しかし、王子様を助けに来たのは勇敢な騎士ではなく、なんと、紙袋を被った王女でした。王女は機転を利かせてドラゴンを倒し、王子様を助け出します。

おすすめポイント
この絵本は、従来のおとぎ話の王子様と姫君のイメージを覆す、斬新な設定と、ユーモアあふれる展開が魅力です。
王子様を助け出すのは、勇敢な騎士ではなく、紙袋をまとったお姫様。その姿は、ユーモラスでありながら、とても勇敢で読者に勇気と希望を与えてくれます。シンプルながらも表現豊かなイラストにも注目です。

Suki’s Kimono (チエリ・ウエガキ)

アメリカに住む女の子Sukiは、大好きなおばあちゃんから、とっておきの着物を受け継ぎます。新しい学校の初日に、この着物を着ていくことに決めたSukiでしたが、お姉ちゃんたちは「恥ずかしいからやめて!」と大反対。
それでもSukiは、おばあちゃんとの特別な思い出が詰まった着物を着て、学校へ行くことを決心します。夏休みに日本のお祭りに参加し、おばあちゃんと一緒に踊った盆踊りのこと。色とりどりの浴衣を着て、太鼓の音に合わせて踊った、あの時の喜びと高揚感。
Sukiはクラスメイトたちに、着物や盆踊りの魅力を身振り手振りで伝えます。すると、クラスメイトたちも巻き込んで、教室は笑顔と興奮に包まれていきます。

おすすめポイント
日系カナダ人の作家が描く、心温まる異文化交流の物語。着物を通して日本の伝統文化や家族の絆の大切さを優しく教えてくれます。
おばあちゃんの愛情、そして自分のルーツを受け入れ、自信を持って進んでいくSukiの姿は、子どもたちに勇気を与えてくれるでしょう。カラフルで温かみのあるイラストも魅力です。
多様性を認め合うことの大切さを、子どもにも分かりやすく伝えてくれる一冊です。

ご紹介いただいたOWIS Osakaについて

今回は、OWIS(ワンワールドインターナショナルスクール)大阪校の校長先生に選んで頂いた、子どもたちにおすすめの英語絵本や挿絵入りの児童書をご紹介しました。

OWIS Osakaでは、今回ご紹介したすべての書籍を生徒が必ずしも読むわけではありませんが、読書の評価や課題、学習の題材となる本の例として、校長先生からお伺いしました。

学校には実際の図書館だけでなく、RazkidsとSmart Ed Bookclubから提供される、年齢や学年に合わせた数千冊の本がある大規模なデジタル図書館も完備されています。

OWIS Osakaサロン

「インターナショナルスクール=日本人は少数」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、OWIS Osakaでは現在、クラスの半数以上が日本人だそうです。日本語教育はもちろん全生徒必修で、プレスクールと小学校への入学時点では英語力は問われません。

カリキュラムはイギリスを始めとする英語圏のカリキュラムと国際バカロレアをベースにした探求中心のものとなっており、日本の公立小学校で使用する国語の教科書を使った授業や、英語力の低い生徒には基礎的な英語力を身につける授業もあります。

OWIS Osakaについて詳しくは、公式HPの他、インスタグラムでも最新情報が確認できます。

ワンワールドインターナショナルスクール - 日本

2023年8月に開校するOWISは、日本を拠点とするリーズナブルなインターナショナルスクールです。現在、3歳から11歳ま…

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