こんにちは!
「パパ大好き!」
子どものそのストレートな言葉って、聞くだけで幸せな気持ちになりますよね。でも、私たち大人、特に日本では、父親に対して面と向かって愛情を伝えるのって、なんだか少し照れくさかったりしませんか?
本当はもっと気軽に「いつもありがとう」とか「大好きだよ」って言い合えたら素敵なのに。今日はそんな風に思うあなたの心を、そっと温めてくれるような優しい英語絵本『DAD BY MY SIDE』をご紹介したいと思います。
ここでは『DAD BY MY SIDE』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
このお話の主人公は、大きな大きなパパと、そのそばにいる小さな女の子。
女の子の視点から、「パパがそばにいてくれたら、できないことなんて何もないんだから!」という、絶対的な信頼感とともに物語は始まります。
二人でヘンテコなことをして笑い合ったり、一緒に作ったオムレツに卵の殻が入っちゃっても「へっちゃらだよ!」と気にしなかったり。パパはどんなに忙しくても、必ず娘のための時間を作ってくれます。
パパが仕事で遠くへ行ってしまうのは寂しいけれど、それでも子守唄を歌ってくれる優しい声は、ちゃんと聞こえているんです。
読んでいるこちらまで、なんだか幸せな気持ちをおすそ分けしてもらえる。そんな愛情にあふれた一冊です。
英語学習のポイント
この絵本には、子どもの気持ちを代弁するような、シンプルで素敵な英語表現がたくさん出てきます。今回はその中から、特に日常で使ってみたいフレーズを2つ選んでみました。
He knows how to make me smile.
(彼は私を笑顔にする方法を知っている。)
「make + 人 + 動詞の原形」で、「(人)に〜させる」という意味になる、とても便利な表現です。かみ砕いて言うと、「誰かをある気持ちにさせる」という時に使えます。
無理やり笑わせる、という感じではなくて、「パパのやることって、いつも自然と私を笑顔にしてくれるんだ」という、温かいニュアンスが伝わってきますよね。
例文1: “Your silly face always makes me smile!”
(あなたのその変な顔、いつも私を笑わせてくれるんだから!)
例文2: “Let’s sing a song to make your sister smile.”
(妹ちゃんを笑顔にするために、歌を歌ってあげようか。)
Eggshells in our omelettes don’t bother us at all.
(私たちのオムレツの中に入った卵の殻はまったく私たちを悩ませません。)
「bother」は「〜を悩ませる、〜を気にする」という意味の言葉です。これを否定文で使うことで、「そんなの全然平気だよ!」という、ポジティブで大らかな気持ちを表すことができます。
料理の小さな失敗なんて、二人で笑い飛ばせば楽しい思い出。そんな素敵な関係性が伝わってきます。
例文1: “A little bit of rain doesn’t bother me. Let’s go to the park!”
(ちょっとくらいの雨なんて気にならないよ。公園に行こう!)
例文2: “Does it bother you if I turn on the music?”
(音楽をつけても気にならない?/迷惑じゃない?)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
With Dad by my side,
私のそばにいるお父さんと、
there’s nothing we can’t do.
私たちにできないことは何もありません。
He knows how to make me smile.
彼は私を笑顔にする方法を知っています。
He’s not afraid to look silly.
彼はばかげて見えることを恐れてはいない。
No matter how busy he is, he always makes time.
彼がどんなに忙しくても、彼はいつも時間をかけています。
We love to try new things together.
私たちは一緒に新しいことを試すのが好きです。
Eggshells in our omelettes don’t bother us at all.
私たちのオムレツの中に入った卵の殻はまったく私たちを悩ませません。
He converts me when I’m sad.
私が悲しいとき彼は私を切り替えさせる。
I make him feel better, too.
私も彼の気分を良くします。
Neither of us likes it when he has to go away.
彼が離れて行かなければならないとき、我々のどちらもそれが好きでありません。
But he doesn’t miss a single lullaby, even when he’s far from home.
しかし、彼は家から遠く離れていても、子守唄を歌いそこなうことはありません。
We fill our house with special marks.
私達は私達の家を特別な印で埋めます。
He teaches me.
彼は私に教えてくれる。
And, I teach him, too.
そして、私も彼に教える。
We love to cuddle.
私たちは抱きしめるのが大好きです。
He always makes space.
彼はいつもスペースを作ります。
He tells the best stories.
彼は最高の物語を語る。
He makes every room feel cozy.
彼はすべての部屋を居心地よくさせます。
He protects me from monsters under the bed.
彼は私をベッドの下の怪物から守ります。
He helps me. And I help him, too.
彼は私を助けます。 そして私も彼を助けます。
It doesn’t matter what we’re doing, as long as we’re together.
一緒にいる限り、私たちが何を行っているかは関係ありません。
With Dad by my side, I can reach the stars.
私のそばにいるお父さんと、私は星に到達することができます。
最後に:「一緒」がくれる、特別な力
というわけで、今回は絵本『DAD BY MY SIDE』をご紹介しました。
この絵本の素敵なところは、何か特別なイベントが起きるわけではない、という点にあるのかもしれません。ただ「そばにいる」ということ。それだけで、子どもの世界はどこまでも広がって、星にだって手が届くような気持ちになれる。
当たり前の日常の中に、こんなにも愛おしい瞬間が隠れているんだと、改めて気づかせてくれます。
「大好き」という気持ちを言葉にするのは、少し勇気がいるかもしれません。でも、この絵本を親子で一緒に読めば、きっとその一歩を踏み出すきっかけになるはずです。パパと過ごす何気ない毎日が、もっともっと愛おしくなる、そんな温かい気持ちにさせてくれる一冊です。