子どもに、ちょっと英語で話しかけてみたい。
そう思って調べてみると、「朝の英語フレーズ」「親子の日常英語」「おうち英語の声かけ」など、たくさんの表現が見つかります。
でも、そこでふと、
「そもそも、家で英語を話しかける意味ってあるの?」
と思うこともありますよね。
朝から晩まで英語で話す必要はありません。
英語絵本や動画で出会った一言を、実際の生活の中でも使ってみる。最初はそれくらいで十分です。
たとえば、絵本や読み聞かせ動画で聞いたこんな言葉。
そのあと、本当に手を洗う場面で同じ言葉を聞けば、「今やっていること」と英語がつながります。
英語を暗記するというより、聞いたことのある言葉に、実際の場面をくっつけていくイメージです。
この記事では、朝・食事・遊び・お出かけ・お風呂・寝る前など、親子の日常で使いやすい英語の声かけを場面別に紹介します。
そもそも、どうして家で英語を使うの?

おうち英語というと、
「家の中では、なるべく英語で話したほうがいいのかな」
と思うかもしれません。
でも、私はそこまで頑張らなくていいと思っています。
長く子どもたちと接してきて感じるのは、短い英語ほど、実際の場面と一緒になると意味が伝わりやすいということ。
朝起きたら、
出かける前なら、
手を洗うときなら、
毎日同じタイミングで聞く言葉なら、わざわざ日本語に訳さなくても「このときに使う言葉なんだな」と分かってくることがあります。
英語絵本も同じです。
絵本の中で見たり聞いたりした英語を、生活の似た場面でもう一度使う。
絵本の言葉と、実際の体験をつなげる。
おうち英語を始めるなら、私はこのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。
英語の声かけは、一音ずつより「フレーズ全体の音」も聞いてみる
英語の発音というと、
「LとRをちゃんと言い分けなきゃ」
「thの発音が難しい」
といった、一つひとつの音を思い浮かべる人も多いと思います。
もちろん、それも英語の音の一部です。
ただ、私が海外でいろいろな国の人の英語を聞いてきた中で、強く意識するようになったのは、それだけではありませんでした。
母語が違えば、それぞれの英語にアクセントがあります。それでも、すっと耳に入ってくる英語がある。
一方で、日本人の英語は、自分も含めて思った以上に聞き返される場面がありました。
そこで大事にするようになったのが、単語一つひとつだけではなく、フレーズ全体の音です。
- どこを強く読むのか
- どこを軽く流すのか
- 英語独特のリズム
- 声の上がり下がり
- どこで区切るのか
- どこで息を入れるのか
たとえば、
も、単語を一つずつ区切って読むのと、自然な英語の流れで聞くのとでは、ずいぶん印象が変わります。
子どもに英語で話しかけるとき、私は一音ずつ完璧に発音すること以上に、聞いた英語のリズムをそのまままねすることを大切にしていました。
上手に言おうとしなくても大丈夫。
まずは一文を、ひとまとまりの音として聞いてみてください。
YouTubeの読み聞かせは「英語の音」を聞く教材になる
そこで役立つのが、英語絵本の読み聞かせ動画です。
文字だけを見ていると、どうしても自分の知っている発音やリズムで読んでしまいがち。
YouTubeなどの読み聞かせ動画なら、単語の発音だけでなく、声の強弱やイントネーション、間の取り方、文章全体のリズムまで一緒に聞けます。
知らない単語があっても、最初から全部調べなくてかまいません。
まず聞いて、
「こんなふうに言うんだ」
と思った短いフレーズを、一つまねしてみる。
そして、その日の生活で使ってみる。
読む → 聞く → まねる → 家で使う
読み聞かせ動画まで使うと、絵本は「読む」だけでなく、英語の音を聞く教材にもなります。

朝に使える英語の声かけ
朝は毎日ほぼ同じ流れなので、英語を取り入れやすい時間です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Good morning. | おはよう |
| Time to get up. | 起きる時間だよ |
| Did you sleep well? | よく眠れた? |
| Are you ready? | 準備できた? |
| Put on your clothes. | 服を着よう |
| Put on your shoes. | 靴を履いて |
| Let’s go! | 行こう! |
全部を一度に使う必要はありません。
最初なら、このあたりが使いやすいでしょう。
毎朝同じ場面で使えるので、親のほうも自然に覚えていきます。
食事・手洗いで使える英語
食事や手洗いも、毎日繰り返す場面です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Wash your hands. | 手を洗って |
| Let’s eat. | 食べよう |
| Are you hungry? | おなかすいた? |
| Would you like some more? | もう少しいる? |
| Is it yummy? | おいしい? |
| All done? | 終わった? |
たとえば、
と言ったあと、日本語で普通に話してもまったく問題ありません。
英語を使ったら、その後もずっと英語で会話を続けなくちゃ、と考えなくていいんです。
一部分だけ英語にする。そのほうが気楽に続けられます。
『Pete the Kitty: Wash Your Hands』で楽しく手洗い習慣化!英語学習ポイント3選
遊びながら使える英語
遊んでいるときには、短くて使い回せる英語がたくさんあります。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Let’s play. | 遊ぼう |
| Your turn. | あなたの番 |
| My turn. | 私の番 |
| Can I try? | やってみてもいい? |
| Look at this! | これ見て! |
| One more time! | もう一回! |
| Good job! | よくできたね |
なかでも、
は便利です。
カードゲームでも、おもちゃでも、ボール遊びでも使えます。
英語を覚えるための時間を別に用意するのではなく、いつもの遊びに短い英語を一つ混ぜる。
これなら、子どもにとっても「英語の勉強」という感じはあまりしません。
お出かけで使える英語
家の外に出ると、使える英語も少し変わります。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Let’s go. | 行こう |
| Wait for me. | 待って |
| Come here. | こっちに来て |
| Be careful. | 気をつけて |
| Look! | 見て! |
| Where are we going? | どこへ行く? |
| Here we are. | 着いたよ |
たとえば、
は、とても便利な一言。
鳥を見つけたとき。電車が来たとき。面白いものを見つけたとき。
わざわざ「英語の時間」を作らなくても、普段の生活には英語を使える瞬間がたくさんあります。
ちなみに、日本語では同じ「気をつけて」でも、英語では場面によって表現が変わります。
Watch out・Be careful・Take careの違いはこちらの記事で詳しく解説しています。
子どもの気持ちに寄り添う英語
英語の声かけは、行動を促す言葉だけではありません。
気持ちを聞いたり、励ましたりするときにも使えます。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Are you okay? | 大丈夫? |
| How do you feel? | どんな気持ち? |
| It’s okay. | 大丈夫だよ |
| You can do it. | できるよ |
| I’m proud of you. | よく頑張ったね/誇りに思うよ |
| Take your time. | ゆっくりでいいよ |
このあたりは、感情をテーマにした英語絵本とも相性のいい言葉です。
登場人物が怖がったり、悲しくなったり、何かに挑戦したり。
そんな物語を読んだあと、日常の似た場面でも同じような英語を聞く。
絵本の世界と、自分の経験が少しずつ重なっていきます。
お風呂で使える英語
お風呂も、決まった動作を繰り返す場所です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Time for a bath. | お風呂の時間だよ |
| Take off your clothes. | 服を脱いで |
| Let’s wash your hair. | 髪を洗おう |
| Close your eyes. | 目を閉じて |
| Are you warm? | あったかい? |
| All clean! | きれいになったね |
お風呂なら、最初はこんな一言からでも使いやすいでしょう。
毎日だいたい同じ流れだからこそ、同じ英語を繰り返しやすい場面です。
寝る前に使える英語
寝る前は、英語絵本と日常英語が自然につながる時間の一つです。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Time for bed. | 寝る時間だよ |
| Put on your pajamas. | パジャマを着よう |
| Brush your teeth. | 歯を磨いて |
| Pick a book. | 本を選んで |
| Shall we read a book? | 本を読もうか? |
| Good night. | おやすみ |
| Sweet dreams. | いい夢を |
たとえば、
と言って、一緒に読む本を選ぶ。
英語絵本を一冊読んだら、
これだけでも、一つの流れになります。
寝る前は、読み聞かせ動画の英語をそのまままねしてみるのにも向いています。
今日読んだ本の中から、一言だけ生活に残してみる。
そんな小さな習慣でも十分です。
全部英語で話そうとしなくていい

おうち英語を始めると、
「もっと英語で話したほうがいいのかな」
「自分の発音で聞かせて大丈夫かな」
「今日は何もできなかったな」
そんなことも気になってきます。
でも、それで親のほうが疲れてしまったら続きません。
私なら、最初はもっと小さく考えます。
英語絵本で出会った一言を、その日の生活で一回使ってみる。
それくらいから。
が自然に出るようになったら、次は、
一つ増えれば、それでいいと思います。
発音に迷ったら、読み聞かせ動画をもう一度聞いてみる。
単語だけではなく、文章のリズムごとまねしてみる。
完璧な英語環境を作ることより、「これ、聞いたことがある」という英語を少しずつ増やしていく。
そのくらいのほうが、親子とも気楽に続けられます。
英語絵本を読んだら、一つだけ生活に持ち帰ろう
英語絵本を一冊読んだからといって、そこに出てくる英語を全部覚える必要はありません。
「今日は、この一言を使ってみよう」
そのくらいでいいと思います。
食事のお話なら、
寝る前のお話なら、
遊びのお話なら、
そして、できれば動画でその一言を聞いてみる。
どんなリズムなのか。どこを強く読んでいるのか。
ちょっとだけまねして、実際の生活で使ってみる。
選ぶ → 読む → 聞く → 家で使う
英語絵本を「読んで終わり」にせず、一つの言葉を実際の生活へ持ち帰る。
まずは一冊の絵本から、一言だけ。私はそのくらいが続けやすいと思っています。
これから読む絵本を探したい方は、年齢や目的から選べるこちらのページも参考にしてください。