「気をつけて!」——日本語では、別れ際にも、注意を促すときにも使える便利なひとことですよね。
でも英語では、場面によって使う言葉が変わるのをご存じですか?
たとえば、
- 目の前に危険があるとき → Watch out!
- 注意して行動してほしいとき → Be careful
- 別れ際に「元気でね」と言いたいとき → Take care
どれも「気をつけて」と訳せるけれど、ニュアンスや使い方が少しずつ違います。この記事では、それぞれの意味と使い分けを、わかりやすい例文つきで紹介します。
日本語の「気をつけて」は万能すぎる?
日本語の「気をつけて」は、本当に便利な言葉です。
- 「危ない、気をつけて!」
- 「風邪ひかないように、気をつけてね」
- 「じゃあまたね、気をつけて!」
どんな場面でも相手を思いやる気持ちが伝わります。しかし英語では、この1語で全部はカバーできません。状況に合わせて使い分ける必要があるんです。
🔺“Watch out!” は「危ない!」【緊急度:高】
Watch out! は、目の前に危険が迫っているときの「危ない!」「よけて!」という意味です。一瞬の判断が求められる場面で、叫ぶように使われます。
例文:
- Watch out! A bicycle is coming!(危ない!自転車が来るよ!)
- Watch out! You almost hit your head.(危ない!頭をぶつけるところだったよ!)
💡似た表現: Look out!
→ 意味はほぼ同じですが、少し柔らかい響きで、英英どちらでも自然に使われます。
⚠️“Be careful” は「注意してね」【緊急度:中】
Be careful は、Watch out! ほど切迫していません。これから起こりうる危険に対して「注意してね」と伝えるときに使います。
例文:
- Be careful when you cross the street.(道を渡るときは気をつけてね)
- Be careful with the knife.(そのナイフ、気をつけて使ってね)
- Be careful not to spill it.(こぼさないように気をつけてね)
つまり、「これから何かする人」に向けて、事前に注意を呼びかけるニュアンスです。
🌿“Take care” は「元気でね」【緊急度:低】
Take care は、危険を知らせるのではなく、別れ際のあいさつとして使われます。相手の健康や無事を願う、やさしい「気をつけてね」です。
例文:
- See you tomorrow. Take care!(また明日。元気でね!)
- Have a nice trip! Take care!(良い旅を!気をつけてね!)
💡もう少し丁寧に言いたいときは…
→ Take care of yourself.(体に気をつけてね)
ビジネスメールの締めにもよく使われる表現です。
💬緊急度で覚える3つの「気をつけて」
3つの表現を「危険度」で並べてみると違いがはっきりします。
| 表現 | ニュアンス | よく使う場面 |
|---|---|---|
| ⚠️ Watch out! | 今すぐ危険!(危ない!) | 車・物が迫ってくるとき |
| 🔸 Be careful | これからの行動に注意!(注意してね) | 子どもや友人に助言するとき |
| 🌿 Take care | 相手の無事を願う(元気でね) | 別れ際のあいさつ |
✨まとめ|言葉の温度で伝わり方が変わる
日本語の「気をつけて」には、相手を思う温かい気持ちが込められています。英語では、その温度を場面ごとに分けて表すのがポイントです。
もう一度おさらいしましょう👇
- ✅ 危ない! → Watch out!
- ✅ 注意してね → Be careful
- ✅ 元気でね → Take care
たったひとことでも、状況に合わせて使い分けると、あなたの英語がぐっと自然になりますよ。