ネットショッピングで届いた段ボール箱、皆さんは使い終わったあとどうしていますか。
すぐに折りたたんで回収日に出すことが多いかもしれませんが、子どもにとっては格好のおもちゃに変身することもありますよね。
実は、あの無機質に見える段ボール箱にも、もし心があったらどんな旅をしているのだろうと考えさせられる作品があるんです。
ここでは『The Life of a Little Cardboard Box』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | The Life of a Little Cardboard Box |
|---|---|
| 著者・イラスト | Igloo Books |
| 出版社 | Igloo Books |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜8歳(未就学児〜小学生低学年) |
あらすじ
倉庫で静かにその時を待っていた、ひとつのかわいらしい段ボール箱。
荷物を詰め込まれて出発した彼を待ち受けていたのは、さまざまな場所や人との出会いでした。
女の子の家に届けられたり、バザーの荷物運びを手伝ったりしながら、やがて保育園で子どもたち手作りの「ロケット」へと姿を変えます。
役目を終えてボロボロになっても、彼の旅は終わりません。
夜には野良猫の温かい宿となり、最後はリサイクル工場へ運ばれて新しい姿へと生まれ変わっていくのでした。
英語学習のポイント
① end up (〜という結果になる、最終的に〜に行き着く)
物語の前半で、段ボール箱が「Where would I end up?(自分はどこに行き着くんだろう?)」と少し不安そうにつぶやく場面で使われています。
これを噛み砕いて言うと、「予定していなかったけれど、結果的にそうなっちゃった」というニュアンスを表現する言葉ですね。
友達と思い切って出かけたものの、目当てのお店が休みで「結局マックでご飯を食べることになった」というような場面でもぴったりハマります。
- end up → 最終的に〜になる、〜に行き着く
- “We ended up staying at home all day.” → 私たちは結局、一日中家にいることになりました。
- “If you don’t study, you might end up struggling later.” → 勉強しないと、あとで苦労することになるかもしれませんよ。
② fall apart (崩壊する、ボロボロになる)
子どもたちと宇宙レースを全力で楽しんだあと、段ボール箱が「I began to fall apart.(僕はだんだんボロボロになり始めた)」と語るシーンで出てきます。
噛み砕いて説明するなら、形あるものが「原形をとどめないほど崩れていく感じ」をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
お気に入りのおもちゃや靴が使い込まれてバラバラになりかけるときはもちろん、心が折れてしまいそうなときにも自然と使われるフレーズとなります。
- fall apart → ボロボロになる、分解する
- “This old book is starting to fall apart.” → この古い本、ページがバラバラになりかけていますね。
- “My favorite shoes fell apart after the long walk.” → 長いこと歩いたら、お気に入りの靴がボロボロになっちゃいました。
③ 使役動詞 make の受け身(〜に形を変えられる、〜に作られる)
物語の終盤で「made into anything(あらゆるものに作り変えられる)」という形で登場します。
簡単に言うなら、「ある材料が別の姿に大変身させられる」といった意味合いの表現ですね。
例えば、お料理のときに「牛乳から美味しいチーズが作られる」過程を想像してもらうと、イメージが掴みやすいのではないでしょうか。
- be made into → 〜(製品など)に生まれ変わる、作られる
- “The milk was made into cheese.” → その牛乳はチーズに加工されました。
- “Plastic bottles can be made into new clothes.” → ペットボトルは新しい服へと生まれ変わることができますよ。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
I waited till a worker filled me up with odds and ends.
作業員さんが僕の中に細々したものを詰めてくれるまで待ってたよ。
“Goodbye,” I called out to my friends as I left my shelf behind.
棚を離れるとき、友達に「バイバイ!」って声かけたんだ。
They put me on a truck.
トラックに乗せられたんだ。
Where would I end up?
どこに着くんだろうって。
She pulled my tape off, tipped me out, and pushed me out of sight.
僕のテープを剥がして、中身をひっくり返して、ポイってどっかやられちゃった。
a teddy bear, a few old books, a two small pair of jeans.
テディベアに古い本が数冊、あと小さなジーンズが2着。
They took the old things out to sell,
then off we went once more.
古いものを売るために取り出して、
また出発したんだ。
We wondered where they’d take us and were we going far.
どこに連れて行かれるのかな、遠くに行くのかなって話し合ったんだ。
We were going to be reused as brand new cardboard toys!
僕ら、新品の段ボールのおもちゃとして再利用されることになったんだ!
They added colored paper and some stickers, too.
色紙を貼ったり、シールを貼ったりしてくれたんだ。
They were astronauts in space.
And we had to beat the aliens in an intergalactic race!
子どもたちは宇宙飛行士。
アンド宇宙のレースでエイリアンを倒さなきゃいけなかったんだ!
I began to fall apart.
They put me outside by the bin.
It was getting dark.
A kitten crawled inside me and curled up for the night.
I closed my lid to keep it warm and waited for first light.
僕はだんだんボロボロになってきちゃって。
ゴミ箱の横の外に出されちゃった。
暗くなってきたよ。
子猫が僕の中に入ってきて、丸くなって夜を明かしたんだ。
子猫が寒くないようにフタを閉めて、朝を待ったよ。
I was carried to a factory where recycling was the plan.
僕はリサイクルされるために工場に運ばれたんだ。
And I became a brand new sturdy and handy…
…cardboard box!
そして僕は、新しくて丈夫で便利な……
……段ボール箱になったんだ!
Why not turn it into a pirate ship or a finger puppet theater?
You can also put it in a recycling bin.
Recycling means we turn old things into new ones.
By recycling cardboard, we can save lots of trees from being cut down.
It takes a week for one cardboard box to be recycled, and thousands are recycled at once.
They are broken down and made into anything from cereal boxes and greeting cards to brand new cardboard boxes.
海賊船や指人形の劇場にしてみない?
もちろん、リサイクルのゴミ箱に入れてもいいよ。
リサイクルって、古いものを新しいものに生まれ変わらせることなんだ。
段ボールをリサイクルすれば、木がたくさん切られるのを防げるんだよ。
1つの段ボール箱がリサイクルされるのに1週間かかって、一度に何千個もリサイクルされてるよ。
バラバラにされて、シリアルの箱やメッセージカード、そして新しい段ボール箱まで、色んなものに作られるんだ。
まとめ
モノを大切に使う気持ちやリサイクルの仕組みを、段ボール箱の健気な視点から温かく描いた素晴らしい絵本ですね。
読み終わったあと、身近にある段ボール箱を使って子どもと一緒に工作を楽しんでみるのも素敵な時間になるかもしれません。
英語のフレーズに触れながら、環境についての優しい対話をぜひご家庭で深めてみてくださいね。