英語絵本「My Teacher is a Monster」

英語絵本『My Teacher is a Monster』読み聞かせで発見!先生の意外な一面

こんにちは!

学校の先生って、子供の頃はちょっぴり(いや、かなり?)怖い存在に見えたりしませんでしたか?

なんだかいつも怒っているように見えたり、ルールに厳しかったり。まるで怪獣みたい!なんて思っちゃうことも。

 

今日は、そんな「先生こわい…」って気持ちに、そっと寄り添ってくれるかもしれない、とっても素敵な英語絵本『My Teacher is a Monster! (No, I Am Not.)』をご紹介したいと思います。
タイトルからして、もう面白いですよね。「先生はモンスターだ!(いや、ちがいますけどね)」みたいな。

もしかしたら、先生も私たちが見ている一面だけじゃないのかもしれない。そんな気づきをくれる、心温まるお話です。

ここでは『My Teacher is a Monster』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

主人公の男の子、ボビーにとって、学校のカービー先生はまさに「モンスター」そのものなんです。

授業中に紙飛行機を飛ばしちゃうような、ちょっとやんちゃなボビー。だから、先生に「ロバート!」って注意されてばっかり。

先生は、教室でズカズカ歩いたり、「落ち着きなさい!」って大きな声で言ったり…ボビーには、それが本当に怪獣の咆哮みたいに聞こえちゃうんですね。
うんうん、子供の頃って、先生のちょっとしたことがすごく大きく感じちゃうこと、ありますよね。

そんなボビーは、休み時間も紙飛行機を飛ばした罰で取り上げられちゃったりして、先生のことが頭から離れません。

「カービー先生はモンスターだ」って、本気で思っています。

でもある土曜日の朝、ボビーがいつものお気に入りの公園へ行くと…なんと、そこにカービー先生がいたんです!

思わぬ遭遇に、ボビーは逃げ出したくなっちゃいます。隠れたい!でも、そんなことしたらもっと気まずくなるかも…って、葛藤するんですね。その気持ち、すごくよく分かります。

最初は、お互い「えっ、なんでここに!?」みたいな感じで、なんだかぎこちない雰囲気。
「ここでは手を挙げなくてもいいのよ、ロバート」なんて先生に言われて、さらにドキマギ。

でも、ひょんなことから事態が変わります。

突然吹いた風で、カービー先生の大事な帽子が飛ばされちゃったんです!おばあちゃんからもらった、お気に入りの帽子だったみたい。

「あっ、私の帽子が!」

それを見たボビー、とっさに帽子を追いかけて、ナイスキャッチ!

「まあ、ボビー、あなたは私のヒーローよ!」なんて先生に言われちゃって。
…いや、「ロバート、よくやってくれたわ」って、ちょっと照れながら言い直す先生が、また可愛らしいんです。

 

そこから、二人の距離が少しずつ、少しずつ縮まっていくんです。

一緒に公園のアヒルに「クワックワッ」って言ってみたり(先生、意外とノリノリなんです!)、ボビーがお気に入りの場所を先生に教えてあげたり。

そして、なんと先生、ボビーが作った紙飛行機を一緒に飛ばしてくれるんです!
「わあ、歴史に残る最高のフライトだったわ!」なんて、目を輝かせて。
あれ?先生、なんだかすごく楽しそう…?

そうなんです。

この絵本の素敵なところは、最初は本当にモンスターみたいに描かれていたカービー先生の顔が、ボビーとの交流を通して、いつのまにか、とっても穏やかで優しい表情に変わっていくところ。

 

この絵の変化を見比べるのも、この絵本の大きな楽しみの一つなんですよ。

月曜日、学校で会った先生は、相変わらず大きな声で話したりもするけれど…。
ボビーにとって、先生はもう「モンスター」じゃなくなっているのかもしれませんね。

My Teacher Is a Monster! (No, I Am Not.)

英語学習のポイント

この絵本、お話が素敵なのはもちろんですが、使われている英語もシンプルで、親子で英語に親しむのにピッタリなんです。

特に、日常会話でよく使われる表現が自然に出てくるのがいいですね。

いくつか、これは覚えておくと便利かも!というフレーズをピックアップしてみたいと思います。

“bump into someone”

– これはですね、「(人)にばったり会う」「偶然出会う」という意味のイディオムです。これをものすごくざっくりいうと、「あれ、こんなところで会うなんて!」って感じのシチュエーションで使えます。

絵本の中では、”By lunchtime, Bobby and Ms. Kirby were happy they had **bumped into** each other.” (昼休みまでには、ボビーとカービー先生はお互いばったり会ってよかったと思っていました。) という感じで使われていますね。

例文1: Yesterday, I bumped into my old classmate at the bookstore. (昨日、本屋さんで昔のクラスメイトにばったり会ったんだ。)

例文2: You’ll never guess who I bumped into at the park! (公園で誰にばったり会ったと思う?絶対に当てられないよ!)

偶然の出会いって、なんだかちょっとワクワクしますよね。

“get away”

これは「逃げる」「(何かが)離れていく」「取り逃がす」といった意味で使われるフレーズです。これもまた、ざっくり言うと「あーっ、行っちゃう!」みたいな感じです。

絵本では、カービー先生の帽子が風で飛ばされた時に、先生が “Don’t let it **get away**!” (それを行かせないで!/逃さないで!) と叫ぶシーンで使われています。大切なものが飛んでいっちゃうのは大変ですよね。

例文1: The little bird tried to get away from the cat. (その小鳥は猫から逃げようとした。)

例文2: I wanted to catch the ball, but it got away from me. (ボールをキャッチしたかったんだけど、取り逃しちゃった。)

日常でも、うっかり何かを落としそうになった時とか、「逃げないでー!」って感じで使えそうです。

こんな感じで、絵本の中には生きた英語表現がたくさん隠れています。
親子で「これってどういう意味かな?」なんて話しながら読むのも、楽しい英語学習になるんじゃないでしょうか。

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

Bobby had a big problem at school.
ボビーは学校で大きな問題を抱えていた。

Her name was Ms. Kirby.
彼女の名前はカービー先生。

Robert!
ロバート!

 

Move it or lose it!
それを動かすか、それを失ってください!

Ms. Kirby stomped.
カービー先生はずかずか歩きました。

Settle down!
落ち着きなさい!

Ms. Kirby roared.
カービー先生は叫んだ。

 

No recess for children who throw paper airplanes in class.
授業中に紙の飛行機を投げる子供のための休憩はありません。

Ms. Kirby was a monster.
カービー先生はモンスターでした。

 

Bobby spent his free time in the park,
ボビーは公園で自由時間を過ごし、

trying to forget his teacher problems.
教師の問題を忘れようとする。

 

But one Saturday morning, on the way to his favorite spot,
しかし、土曜日のある朝、彼の好きな場所への途中、

Bobby found the terrible surprise.
ボビーはひどい驚きを見つけた。

 

Bobby wanted to run!
ボビーは逃げたかった!

He wanted to hide!
彼は隠れたかった!

But he knew that would only make things worse.
しかし、彼はそれが物事を悪化させるだけであることを知っていた。

 

Robert you don’t need to raise your hand out here.
ロバートここではあなたの手を上げる必要はありません。

What were you going to say?
あなたは何を言うつもりでしたか?

I was going to say, “Hello, Ms. Kirby”
私は、「こんにちは、カービー先生」と言うつもりでした。

Hello, Robert!
こんにちは、ロバート!

 

I like your enormous hat, Ms. Kirby.
私はあなたのでかい帽子が好きです、カービー先生。

Thank you, Robert.
ありがとう、ロバート。

Ms. Kirby It’s really strange seeing you outside of school.
カービー先生、あなたと学校外で会うのは本当に不思議です。

I agree.
同意します。

 

There was an awkward silence.
不気味な沈黙があった。

And then a gust of wind changed everything.
そして風が吹き荒れてすべてが変わった。

 

That’s my favorite hat!
それは私のお気に入りの帽子です!

My dear old granny gave it to me!
私の愛する年老いたおばあちゃんが私にそれをくれた!

Don’t let it get away!
それを手放すわけにはいきません!

Got it!
とった!

 

Oh, Bobby, you are my hero!
ああ、ボビー、あなたは私のヒーローです!

 

I mean, that was very good of you, Robert.
つまり、なんていうか、あなたは非常によかったです、ロバート。

You’re welcome. Ms. Kirby.
どういたしまして、カービー先生。

quack
ガーガー

Those ducks sure do like you.
それらのアヒルは確かにあなたが好きです。

quack quack
ガーガー ガーガー

They know I enjoy quacking with them.
彼らは、私が彼らとガーガーいって楽しむことを知っています。

quack quack quack quack
ガーガー ガーガー

 

quack quack quack quack

quack quack quack quack

 

When they were all quacked out, Bobby’s had an idea.
彼らがすべてガーガー鳴き終えた時、ボビーにアイデアが浮かんだ。

You should see my favorite spot in the park.
あなたは、公園で私のお気に入りの場所を見たほうがいい。

Be careful!
気を付けて!

Yes Ms. Kirby.
はいカービー先生。

 

This is lovely.
これは素敵です。

And then Ms. Kirby had an idea.
そして、カービー先生に考えが浮かびました。

 

Bobby tossed his paper airplane into the sky.
ボビーは彼の紙飛行機を空に投げた。

and it flew and flew and it flew.
そしてそれは飛んで飛んで飛んだ。

 

I think that was the single greatest paper airplane flight in history!
私はそれが歴史上たったひとつの最高の紙飛行機の飛行だと思う!

I think you’re right.
私は、あなたが正しいと思います。

 

By lunchtime, Bobby and Ms. Kirby were happy they had bumped into each other.
昼休み、ボビーとカービー先生はお互いばったり会って満足していました。

But they were ready to say goodbye.
しかし、彼らはさよならを言う準備ができていました。

See you Monday, Bobby.
じゃあね月曜日に、ボビー。

Bye Ms. Kirby.
さようならカービー先生。

 

Coming through!
通るわよ!

Back at school, Ms. Kirby still stomped.
学校に戻ると、カービー先生は、まだずかずか歩きました。

And then the bear said, “Roar!”
そして、クマは言いました「うなり!」

Ms. Kirby still roared.
カービー先生はまだうなっていた。

 

Great job, Bobby.
よく頑張りました ボビー。

But was Ms. Kirby still a monster?
しかし、カービー先生は、まだ怪物でしたか?

Robert!
ロバート!


心がふんわり軽くなる、この絵本からのヒント

いやー、この『My Teacher is a Monster』、読んでいると心がじんわり温かくなりますよね。

「先生は怖いもの」って、子供の頃は誰しも感じがちな気持ちかもしれません。

でも、この絵本みたいに、学校じゃない場所で先生の違う一面を見たりすると、「あれ?思ってた人と違うかも?」ってなること、ありますよね。

これって、第一印象や一部分だけで人を判断しちゃうのは、もったいないよって教えてくれている気がするんです。ほんの少し見方を変えるだけで、素敵な発見があるかもしれません。

 

とはいえ、子供にとって先生と仲良くなるのは勇気がいること。

だから、まずはこの絵本を親子で読んで、「先生もアヒルさんとお話しするんだねー」なんて、リラックスして話してみるのがいいんじゃないでしょうか。

そうすることで、子供の中で固まっていた先生のイメージが、少しずつほぐれていくかもしれません。
「モンスターだと思ってたけど、実は…?」みたいに。

この絵本は、ズバッと問題を解決してくれるわけではないけれど、読んだ後に心がふんわり軽くなって、人との関わり方について新しい視点やヒントをくれる、そんな一冊だと思います。

あなたの周りの「モンスター」も、本当は…?なんて、考えてみるきっかけになるかもしれませんよ。



 

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