こんにちは!
自分と誰かを比べて、あの人は背が高いな私は小さいななんて、ふと思うこと、ありますよね。子どもたちの世界でも、体の大きさや力の強さの違いは、時々ちょっとしたトラブルの種になったりします。
みんなと同じがいいなんて思ってしまうこともあるけれど、もしその違いが、思わぬ笑いや優しさを生み出すきっかけになったとしたら、なんだか素敵じゃないですか?
今日は、そんな自分と相手との違いを、ユーモアたっぷりに、そして温かく描いた英語絵本Mouse and Hippoをご紹介したいと思います。読んだ後、きっと心がふんわり軽くなりますよ。
ここではMouse and Hippoの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
ある日、池のほとりで絵を描いていたネズミさん。ところが、突然現れた大きなカバさんのおかげで、池にぽちゃんと落ちてしまいます。泳げないネズミさんを助けてくれたのは、もちろん優しいカバさん。
すっかり仲良くなった二匹。ネズミさんはお礼に、カバさんの肖像画を描いてあげることにしました。でも、カバさんはあまりにも大きすぎて、小さなキャンバスにはとても収まりきりません。
しょんぼりするネズミさんでしたが、カバさんはその絵を見て、とっても素敵な反応をします。そして今度は、カバさんがネズミさんの絵を描いてあげる番になるのですが…。
英語学習のポイント
この絵本には、シンプルで真似しやすい、素敵な英語表現がたくさん出てきます。今回はその中から、特に日常で使いやすいフレーズを2つ選んでみました。
I can’t wait to … (~するのが待ちきれない!)
これは、楽しみでたまらない!というワクワクした気持ちを表すのにぴったりの表現です。ものすごくざっくり言うと、待てないくらい楽しみ!ってことですね。
絵本の中では、カバさんが自分の絵をもらって、早くお家に飾りたくてうずうずしている場面で使われています。
I can’t wait to get it home.
家に持って帰るのが待ちきれないよ。
こんな風に、お子さんとの会話でも使えますよ。
- I can’t wait for your birthday! (あなたの誕生日が待ちきれないわ!)
- I can’t wait to go to grandma’s house. (おばあちゃんのお家に行くのが待ちきれないな。)
as quiet as a mouse (ネズミのように静かに)
as 形容詞 as a 〜で、〜のように〜だという意味になります。これはその中でも特に有名な言い方で、とっても静かにという意味の面白い決まり文句です。
絵本の中では、ネズミさんがカバさんに静かにしててねとお願いした後、カバさんがネズミみたいに静かにしてるよとおどけてみせるシーンで登場します。
As quiet as a mouse.
(ネズミさんのように)とっても静かに。
静かにしてほしい時、ただ「Be quiet!」と言うよりも、遊び心があって楽しいですよね。
- Let’s be as quiet as a mouse so we don’t wake up the baby. (赤ちゃんを起こさないように、ネズミさんみたいに静かにしようね。)
- He was as quiet as a mouse when he came home late. (彼は夜遅く帰ってきた時、息をひそめていました。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Whoa!
わぁ!
Oops, excuse me, I had an itch.
あら、失礼、かゆかったなー。
Your itch was me.. and.. help.. I can’t swim!
かゆかったのは私 そして、助けて、私は泳げません!
Help! help help help
助けて!
Would you like to open your eyes so you can watch yourself being rescued?
目を開けてもらって、あなたが救い出せるものが見えますか?
I’m sorry I dumped you in the lake.
あなたを湖に投げ捨ててごめんなさい。
It really wasn’t your fault.
それは君の責任ではありません。
I should be more careful where I set up my easel.
イーゼルを組み立てた場所にもっと注意する必要がありました。
Let me put your painting back on the easel.
あなたの絵をイーゼルに戻しましょう。
Wow!
うわー!
This looks just like real water!
これは本当の水のように見えます!
For saving me.
私を救った返礼として
I would like to paint your portrait.
あなたの肖像画をペイントしたいと思います。
You can keep it when it’s done!
それが完成したら取っておいて!
I’ve never had my picture painted before!
私は以前絵を描いたことがない!
I can’t wait to see me.
私は私に会うのが待ちきれません。
What should I do?
私はなにをしたらよい?
All you have to do is not move.
あなたがしなければならないのは動かないということだけです。
And please don’t talk while I concentrate.
そして私が集中している間は話しかけないでください。
I want to look good.
私は、よく見せたいです。
Is this my best side?
これは私の一番いい面ですか?
Be sure to make me look strong.
私を強く見せるようにしてください。
When I smile, I have a little dimple.
私が笑顔になると、ちょっとしたエクボがあります。
I’m going to be quiet now.
私は今、静かにするつもりです。
As quiet as a mouse.
できるだけ静かに
You’re so big that I’m going to use my biggest brush.
あなたはとても大きいから、一番大きいブラシを使うよ
Gee- you don’t really know how big a hippo is until you tried to paint one!
ああ、あなたは本当にわからない どのくらいカバが大きいかそれを描いてみるまで!
There! Done!
ほら! できた!
You can come look.
こっちに来て見てごらん。
My paper was too small to fit all of you
in.
私の紙は、あなたをはめ込むにはあまりに小さかったです。
Do you like it?
気に入りましたか?
it’s awesome!
すごいです!
If I use my imagination, my ears are probably way up here-
私の想像力を使うと、私の耳はおそらくここまで上がっています。
and my dimple is right here!
そして私のエクボがここにあります!
I’m sorry your dimple was higher than my paper.
あなたのエクボが私の用紙よりも高くなってしまって申し訳ありません。
I can’t wait to get it home and…
私はそれを家に持ち帰るのを待つことはできません…
hang it over my bathtub.
それを私の浴槽の上に置く。
you can come over and see it anytime you want.
こちらに立ち寄っていつでも好きなときに見ることができます。
I love my portrait so much I’d like to paint one of you.
私はあなたの絵を描きたいくらい私の肖像が非常に好きです。
No one has ever painted me before either.
これまで誰も私を描いたことはありません。
You can use my paper and my brushes.
あなたは、私の紙と私のブラシを使うことができます。
You are so little that I’m going to use
your littlest brush.
あなたはとっても小さいからあなたの一番小さいブラシを使って描くよ
Ok- stand still just like I did and be as quiet as a hippo.
はい- 私がやったように立って、まるでカバのように静かにしてください。
It might help you to know that I like cheese.
私がチーズ好きなのを知っていることは、あなたを助けるかもしれません。
And I’m a fast runner.
そして私は足が速い。
Also. my mother says
また、母が言います
I have beautiful whiskers.
私は、美しいひげがあります。
OK, here I go.
オーケー じゃいくよ。
I’m painting!
描きます!
I bet it’s going to be good because you’re taking a long time.
あなたがたくさん話してくれたので、良く描けそうだ。
Can I see it yet?
見ていい?
Almost done.
もう終わるよ。
All right, you can look now.
よし、もう見ていいよ。
Do you like it?
気にいりましたか?
I love it!
大好き!
You made me look so cute!
あなたは私をとってもキュートに描いてくれた!
I didn’t have a small enough brush to paint your whiskers.
私はあなたのひげを塗るのに十分な小さなブラシを持っていませんでした。
It’s perfect! I’d like to hang it over my fireplace.
完ぺきです! 私は暖炉に掛けたい。
Uh-oh. It’s too big for my door.
うぉっ 私のドアには大きすぎます。
But wait – I have an idea.
しかし待って、考えがあります。
You can decide where to cut.
どこを切るかあなたが決めて。
There.
ほら。
How does it look?
どのように見えますか?
It’s a little crooked.
それは少し曲がっている。
That’s perfect.
それは完璧です。
You can come over and see it anytime you want.
いつでも見たくなったら立ち寄ってください。
最後に:違いは「間違い」じゃない
というわけで、今日はMouse and Hippoという、とってもキュートな絵本をご紹介しました。
自分と違う誰かと出会った時、私たちはつい相手をちゃんと理解しなきゃとか違いを乗り越えなきゃなんて、少し真面目に考えすぎてしまうことがあるかもしれません。
でも、ネズミさんとカバさんを見ていると、そんなに気負わなくてもいいのかな、なんて思えてきます。
お互いの全部を完璧に理解できなくたっていい。自分にはない相手のユニークな部分を、なんだか面白いなって、そのまま楽しんでしまう。そんな軽やかな関係も、すごく素敵ですよね。
もしもお子さんが誰かとの違いに悩んだり、戸惑ったりしている時には、この絵本をそっと開いてみてください。違っていても、こんなに楽しい世界があるんだよって、カバさんとネズミさんが優しく教えてくれるはずです。