フォニックス英語絵本「Llamas in Pyjamas」

「お泊まり会」がテーマの英語絵本!『Llamas in Pyjamas』でフォニックスに挑戦

こんにちは!

子どもの頃、友達の家に泊まりに行った「お泊まり会」のこと、覚えていますか?夜更かしして、お菓子を食べて、ちょっとだけ怖い話で盛り上がったり…。あの、なんとも言えないワクワクとドキドキが詰まった特別な時間、最高に楽しかったですよね。

大人になると忘れてしまいがちですが、子どもにとって「夜」や「暗闇」は、ちょっぴり怖くて、でも最高にエキサイティングな冒険の舞台です。

今回は、そんなお泊まり会のドキドキ感を、陽気なラマたちと一緒に楽しめる、とってもキュートな英語絵本『Llamas in Pyjamas』をご紹介したいと思います。

ここでは『Llamas in Pyjamas』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

サム、アリ、チャーリーの仲良しラマ3人組のもとに、友達のフランキーから「お泊まり会においでよ!」という嬉しいお誘いが届きます。

3人はそれぞれお気に入りのパジャマを持って、ウキウキ気分でフランキーのお家へ。フリル付きのパジャマ、新品のパジャマ、ちょっと面白い柄のパジャマ…みんなで見せ合いっこした後は、懐中電灯の明かりでゲームをしたり、真夜中まで怖い話で盛り上がります。

すっかり遊び疲れて、みんながぐっすり寝静まった(fall fast asleep)その時…!

THUMP! THUMP! (ドンドン!)

静かな家の中に、不気味な足音が響き渡ります。「何かのモンスターが廊下にいる!」「僕たち、食べられちゃうかも!」と、ラマたちは大パニック!毛布の下に隠れて、息をひそめます。

ギィ…と音を立てて、ゆっくりとドアが開きます。そこに立っていた、恐ろしいものの正体とは…?

英語学習のポイント

この絵本も「llamas」「pajamas」のように、似た響きの言葉がリズミカルに登場するフォニックス絵本です。怖いけど面白い、というストーリーに夢中になっているうちに、自然と英語の音に親しむことができます。

お話に出てくる、お泊まり会で使えそうな楽しいフレーズを2つ、ご紹介しますね。

sleepover

これは、まさしく「お泊まり会」のことです。日本でもカタカナで「スリープオーバー」と言うことが増えてきましたね。子どもたちの会話でもよく出てくる単語です。

(例文)
“Can I have a sleepover at my friend’s house this weekend?”(今週末、お友達の家でお泊まり会してもいい?)

fall fast asleep

これは「ぐっすり眠りに落ちる」「すぐに寝入ってしまう」という意味の表現です。”fast” が入ることで、「あっという間に」というニュアンスが加わります。

(例文)
“He was so tired from playing all day that he fell fast asleep as soon as his head hit the pillow.”(一日中遊んでとても疲れていた彼は、頭が枕についた途端、ぐっすり寝入ってしまいました。)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

Sam, Ali and Charlie all yell with delight.
サム、アリ、チャーリーはみんな喜んで叫ぶ。

Please come to my sleepover. Frankie
私のお泊り会に来てください。 フランキー

There’s a creepy sleepover at Frankie’s tonight.
今夜はフランキーのところでぞくぞくするようなお泊り会。

 

They pick out pajamas with stripes…spots..and dots.
彼らはストライプや班点や小さい点のパジャマを選びます。

 

With their packs on their backs, off to Frankie’s they trot.
彼らのバックを背中にして、フランキーのところに速足で向かいます

 

Into Frankie’s big bedroom run three jolly llamas.
フランキーの大きなベッドルームに、3人の陽気なラマが駆け寄ります。

“Hi guys!” shouts Frankie.
「やあみんな!」フランキーが叫びます。

“Check out my pajamas!”
「私のパジャマを見てください!」

 

Sam’s pair is frilly.
サムの一組はフリルで飾っています。

Ali’s are new.
アリは新しいです。

Charlie’s looks silly.
チャーリーは馬鹿っぽく見える。

And Frankie’s are blue.
そしてフランキーは青です。

 

They play games by torchlight..
彼らはトーチライトでゲームをする..

“whoo hoo!” Frankie wails
「ウー ホー!」フランキーのなげき。

“Let’s stay up till midnight, and tell spooky tales.”
「真夜中まで寝ずに起きて、気味の悪い話をしましょう。」

 

They whisper of spirits that shiver and shake,
かれらはふるえてゆれうごく心でささやいた、

and quivering monsters,
そして怪物に震える、

until it’s so late…
とても遅くなるまで…

 

…they fall fast asleep,
…彼らは寝静まる

but wake with a jump.
しかし飛び起きた。

“The floorboards are wagging!”
「床板はやたらと動いています!」

Just listen!
ちょっと聞いてください!

THUMP THUMP!
ドンドン!

 

“A beastie is coming!”
「小獣がやってくる!」

“He’s haunting the hall!”
「彼は廊下を離れない

“Take cover!” calls Frankie.
「隠れてください!」と、フランキーは叫びます。

“Or he’ll eat us all,”
「または、彼は我々みんなを食べます」

 

Bump! Bump! Clunk! Clunk!
バンバン! ガチャガチャ!

He’s outside the door!
彼は、ドアの外にいます!

They hide under blankets and slide to the floor.
彼らは毛布の下で隠れて、床の方へこっそり動きます

 

Creak! goes the door.
ドアがきしみます!

It opens a crack.
それは、隙間を開きます。

In creeps.
腹ばいになる。

 

Frankie’s grandma with a great midnight snack.
フランキーのおばあさんが凄い夜食と共に。

最後に:ドキドキも、楽しい思い出に

というわけで、今回はお泊まり会がテーマの絵本『Llamas in Pyjamas』をご紹介しました。

「怖い!」という感情は、子どもにとってはすごく刺激的です。でも、現実で本当に怖い目に遭うのは、もちろん避けたいですよね。絵本の中なら、安全な場所で、安心してそのドキドキ感をエンターテイメントとして楽しむことができます。

この絵本のラマたちのように、みんなで毛布にくるまって「怖いねー!」なんて言いながら、最後には「なーんだ!」って笑い合える。そんな体験が、英語をもっと身近で楽しいものに感じさせてくれるのかもしれません。

怖いけど、やめられない。そんな子どもの気持ちに寄り添ってくれる、素敵な一冊です。