フォニックス絵本「SNAIL BRINGS THE MAIL」

失敗しても大丈夫!『SNAIL BRINGS THE MAIL』が教えてくれること|フォニックス英語絵本

こんにちは!

なんだか今日は、やることなすこと全部うまくいかないな…。そんな日、ありませんか?朝寝坊から始まって、大事なものを落としたり、突然の雨に降られたり。まるで世界中が自分の敵になったような気分になっちゃいますよね。

そんな時、「どうして自分はこうなんだろう」なんて、つい自分を責めてしまいがちです。でも、一生懸命がんばっているのに、どうにもならないことだってあります。

今日は、そんな風に「うまくいかない日」にそっと寄り添って、最後には「こんな方法もあったのか!」と心を軽くしてくれる、一匹のカタツムリくんが主人公の英語絵本をご紹介させてください。

ここでは『SNAIL BRINGS THE MAIL』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

カタツムリの配達員さんは、とっても真面目な働き者。ちょっぴり(いえ、かなり)スローペースですが、「明けても暮れても、彼は期待を裏切らない(Day in, day out, he will not fail.)」と、森の仲間たちから厚い信頼を寄せられています。

でも、そんなカタツムリくんにとって、最悪な一日がやってきます。なんと、朝寝坊をしてしまったのです。

慌てて家を飛び出すも、大切な郵便物をばらまいてしまったり、突然の雨やひょうに見舞われたり…

まさに “things go wrong”(うまくいかないことだらけ)な一日の始まりでした。おまけに道は洪水で通れなくなり、とうとうカタツムリくんは「もうダメだ…失敗だ…」と泣き出してしまいます。

一生懸命頑張ってきたのに、もう打つ手なし。そんな絶望の淵で、彼の目に飛び込んできたものとは、いったい何だったのでしょうか。

Snail Brings the Mail (Phonics Readers)

英語学習のポイント

この絵本は、「snail」「mail」「fail」「hail」のように「ai」の響きを持つ単語がたくさん登場します。リズミカルな文章を声に出して読むだけで、自然とフォニックスのルールに触れることができる、とてもよくできた一冊です。

お話が面白いから、子どもも「お勉強」なんて思わずに、言葉の響きを楽しんでくれるはずです。
ここでは、物語の中から、日常会話でも真似して使える便利なフレーズを2つご紹介しますね。

Day in, day out

これは「明けても暮れても」「来る日も来る日も」という意味の表現です。毎日毎日、コツコツと何かを続けている様子を表すのにぴったりの熟語です。

(例文)
“She practices the piano day in, day out.”(彼女は明けても暮れてもピアノの練習をしています。)

things go wrong

これは「物事がうまくいかない」「調子が悪い」という意味で、カタツムリくんの災難な一日を象徴するフレーズです。なんだかツイてないな、と感じる日に、そのまま使える便利な表現ですね。

(例文)
“It was one of those days when everything went wrong.”(何から何までうまくいかない、そんな日だったんです。)

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

Hooray for snail! He brings the mail.
ばんざい!カタツムリさん。彼はメールを持ってきます。

 

Day in, day out, he will not fail.
明けても暮れても彼は期待を裏切りません。

 

A box for Fox,
キツネさんの箱

and three for Bee.
そしてミツバチさんへ3つ。

“Oh wow!” says Owl.
「ああすごい!」とフクロウは言う。

“Ten cards for me.”
「私のために10枚のカード(ハガキ)」

You missed the party in my tree.
あなたは私の木でパーティーを逃しました。

So I see.
それで、わかった。

 

From dawn to dusk, Snails on the go.
夜明けから夕暮れまで、移動し続けるカタツムリ。

He does work hard, but he’s so slow.
彼は一生懸命働くが、彼はとても遅い。

 

His friends may have to wait all day.
彼の友達は一日中待たなければならないかもしれません。

“Poor snail, He does his best,” they say.
「かわいいカタツムリ、彼は最善を尽くす」と彼らは言う。

 

One morning, things go wrong for Snail.
ある朝、カタツムリはうまくいかなかった

He wakes up late.
彼は遅く起きる。

 

He drops the mail.
彼はメールを落とす。

 

It starts to rain. It starts to hail.
雨が降り始める。 ひょうが降り始める。

Snail won’t give up.
カタツムリは、やめません。

I must not fail.
私は、失敗してはいけません。

 

The cold wind blows
冷たい風が吹く

it’s quite a gale.
それはかなりの暴風です。

The sky turns dark,
空は暗くなり、

and Snail turns pale.
カタツムリは青白くなります。

 

The road is flooded.
道路は浸水している。

Bad luck, Snail.
不運なカタツムリ。

He can’t get through.
彼は乗り越えられない。

Snail wails, “I’ve failed.”
カタツムリは叫ぶ。「私は失敗した。」

 

But look! A tractor – up for sale!
でも、見てください! 販売のためのトラクター!

 

The deal is done.
契約が成立した。

Now watch Snail go!
今すぐカタツムリがすすむのを見てみましょう!

 

He won’t get stuck in rain or snow.
彼は雨や雪の中で立ち往生しません。

 

These days, the mail is right on time.
最近、メールは正しい時間です。

And Snail gets through, come rain or shine.
そして、カタツムリは雨が降っても晴れても通ってきます。

最後に:うまくいかない日は、新しい扉が開く日

というわけで、今回はちょっぴり不運なカタツムリくんのお話『SNAIL BRINGS THE MAIL』をご紹介しました。

いつも通りにやろうとしても、なぜかうまくいかない。そんな日は、本当に気が滅入ってしまいますよね。でも、この絵本は教えてくれます。いつものやり方が通用しない時こそ、周りを見渡してみるチャンスなのかもしれない、と。

絶望したカタツムリくんが見つけた「あるモノ」のおかげで、彼は以前よりもっと速く、雨の日も雪の日も、時間通りに手紙を届けられるようになりました。もしかしたら、あの「うまくいかない一日」がなければ、彼はその新しい可能性に気づけなかったかもしれません。

もし何かに失敗して落ち込んでしまったら、カタツムリくんを思い出してみてください。その失敗が、カタツムリくんにとってのトラクターみたいに、思わぬラッキーを運んできてくれるかもしれませんよ。