こんにちは!
毎日のごはん、たまに「あー、またこれか…」なんて、ちょっぴり飽きてしまうこと、ありませんか?僕も、ついつい同じようなメニューをローテーションしてしまいがちです。
実は、お城に住んでいるヤギさんも、同じことで悩んでいたみたいなんです。「毎日オートミールばっかりは、もうイヤだー!」って。そこで彼は、美味しいシチューを食べるために、壮大な計画を思いつきます。
今日は、そんな食いしん坊なヤギさんが主人公の、ユーモアあふれる英語絵本『Goat In A Boat』をご紹介しますね。
ここでは『Goat In A Boat』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
お城の堀でのんびり暮らすヤギさん。でも、彼の悩みは毎日の食事。そう、オートミール、オートミール、またオートミール…。「もう変化が必要だ!(We need a change!)」と、ヤギさんは美味しい魚のシチューを夢見て、ボートを漕ぎ出します。
友達のイタチくん(Stoat)を誘いますが、彼は喉が痛くてお留守番。ヤギさんは一人で釣りを始めますが、釣れるのはなぜかガラクタばかり。兜や鎧がボートにどんどん溜まっていきます。
「魚はどこなんだー!」と嘆いていると、なんと、お城を乗っ取ろうとする軍隊に遭遇!大声で助けを呼ぼうにも、頼りのイタチくんは声が出ません。絶体絶命のピンチ!
さて、魚釣りに来たはずのヤギさん、この危機をどうやって乗り越えるのでしょうか?そして、ボートに溜まったガラクタの、意外な使い道とは…?
英語学習のポイント
この絵本は、「Goat」「boat」「moat」「throat」のように、「oa」や「oat」の音を持つ単語が繰り返し出てくる、典型的なフォニックス絵本です。でも、物語が面白いので、子どもたちは勉強しているなんて思わずに、言葉の響きそのものを楽しんでくれます。
お話の中から、日常でも使える便利なフレーズを2つ、ピックアップしてみました。
We need a change!
これは、ヤギさんが叫んだ「変化が必要だ!」という言葉です。毎日のマンネリを打破したい時や、何か新しいことを始めたい時に、そのまま使えるパワフルな一言です。
(例文)
“We eat pasta every Friday. We need a change this week!”(毎週金曜はパスタだね。今週は何か違うものがいいな!)
with all your might
「力の限り」「精一杯」という意味の、とてもよく使われる表現です。ヤギさんが助けを呼ぶシーンで出てきますね。応援する時などにも使えます。
(例文)
“Push the door with all your might!”(力の限りドアを押して!)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Goat eat oats.
ヤギはオート麦を食べる。
They all eat oats…
彼らはみんなオート麦を食べる…
We need a change!
私たちには変化が必要です!
I’ll get my boat.
私はボートを手に入れます。
“If I hook a fish, or two…
「もし私が魚を一匹釣ると または2匹
Cook can cook a fishy stew.”
コックは魚のシチューを料理することができます。
“I’ll go for a row with Stoat.” thinks Goat.
「私はストアートと共にボートを漕ぎに行きます」ヤギさんは考えた。
Stoat? Come fishing in the moat!
ストアート? 堀で釣りをしに行くよ!
Stoat’s room is bare.
ストアートの部屋は丸裸。
There’s no one there.
そこには誰もいません。
“Oh look! He wrote a note,” says Goat.
「ああ、見て!彼はメモを書いた」ヤギは言う。
Gone for a walk
散歩に行った
can’t talk –
話すことができません
bad throat.
喉が悪い。
Goat rows his boat around the moat.
ヤギは掘りのあたりでボートを漕ぎます。
He sits and gazes at his float.
彼は座って、浮きを見つめます。
It sinks. He blinks.
それは沈みます。 彼はまばたきをします。
“A fish!” he thinks.
「魚!」と、彼は思います。
He lifts his rod…
彼は、ロッドを持ち上げます…
That’s odd. It clinks.
それは奇妙です。それは金属のような音です。
Goat’s boat fills up.
ヤギのボートは一杯になります。
It’s quite a squish.
それはまったくぐしゃっとつぶれています。
I wish this moat was full of fish.
私はこの堀に魚がいっぱいだったと思う。
Then Goat spots Stoat.
それからヤギはストアートを見つけます。
Hop in the boat!
ボートにピョンと飛び乗ってください!
They hear a noise among the trees.
彼らは、木の間で雑音を聞きます。
Is it the breeze?
それは、微風ですか?
The scared frends freeze.
恐ろしくて友達は凍り付いた。
An army!
軍隊です!
Stoat has shaking knees.
ストアートは膝をゆらした。
The soldiers march.
兵士は行進します。
Left! Right! Left! Right!
左!右! 左!右!
“Shout Help,” yells Goat,
「助けてと叫んでください」と、ヤギは叫びます、
“with all your might.”
「あなたのすべての力で。」
But poor Stoat has a sore, sore throat.
しかし可哀そうなストアートは痛みます、喉が痛む。
He can’t shout out along with Goat.
彼は、ヤギの言うように大声を出すことができません。
Look out! Get help! An army’s near!
注意してください!助けが必要です!軍は近いです!
The castle soldiers do not hear.
城の兵士は、聞こえません。
Then Goat hits on a clever plan.
それから、ヤギは賢い案を思いつきます。
They bash his catch…
彼らは拾い物をひっぱたきます…
clash! clatter! clang!
シャンシャン! ガチャガチャ! ガーン!
The lookout hears. He gives a cry.
見張りは聞きます。彼は、鳴き声をあげます。
The drawbridge rises to the sky.
跳ね橋は、空まで上がります。
The army can’t get in. They flee.
軍隊は入ることができない。彼らは逃げる。
Goat and Stoat row home for tea.
ヤギとストアートは紅茶のために家へと漕ぎます。
Goat sighs. “I have no fish for Cook.”
ヤギは一息します。「私はコックのための魚がありません。」
“You do,” croaks Stoat.
「あなたはやりました」としわがれ声のストアート。
“Just take a look!”
「まぁ見てごらん!」
最後に:遠回りしたって、いいじゃない
というわけで、今回はヤギさんの大冒険が楽しめる絵本『Goat In A Boat』をご紹介しました。
ヤギさんは、美味しい魚のシチューを食べたい、という目的を持っていました。でも、結果的に魚は一匹も釣れませんでした。ある意味、大失敗ですよね。
でも、その失敗のおかげで釣れたガラクタが、お城を救うヒーローになるきっかけをくれました。回り道や、一見無駄に見えることの中にこそ、思わぬ宝物が隠れているのかもしれません。
うまくいかないことがあっても、「まあ、いっか」くらいの軽い気持ちでいれば、ヤギさんみたいに、予想外のハッピーな結末が待っているかもしれませんよ。