毎日同じことのくり返しにちょっと飽きちゃった、ちいさな靴下のお話『Little Sock』。かわいいイラストと共に、日常にある小さな冒険とわくわくする気持ちが描かれた、幼児向けのやさしい英語絵本です。簡単な英語で書かれているので、英語に初めて触れるお子さんにもぴったりです。
ここでは『Little Sock』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
引き出しの中に住んでいる、ちいさな靴下の「Little Sock」。
毎日、人に履かれて、汚れて、そして洗濯される…そんな決まった日々に、Little Sockはちょっぴりうんざりしていました。他の靴下たちは満足そうだけど、Little Sockは「何か違うこと」を夢見ています。
ある日、Little Sockは「ソックシティ(Sock City)」という魔法のような場所のうわさを聞きます。そこは、毎日が新しくて、わくわくする冒険にあふれているんだとか!
ソックシティへ行くには、乾燥機の奥にある秘密のトンネルを通るしかありません。
ある夜、Little Sockは勇気を出して引き出しをそっと抜け出し、暗くて怖いトンネルへと進んでいきます。
トンネルの先には、本当にソックシティが待っているのでしょうか?そして、そこはどんな素敵な場所なのでしょうか?Little Sockの、ドキドキする小さな冒険が始まります。
英語学習のポイント
『Little Sock』は、とてもシンプルで短い英文で構成されているのが特徴です。
- Little Sock gets worn. (履かれる)
- Little Sock gets dirty. (汚れる)
- Little Sock gets washed. (洗われる)
このように、「Little Sock gets 〜」という同じパターンが繰り返されるので、英語のリズムをつかみやすく、自然とフレーズを覚えることができます。「worn(wearの過去分詞)」「dirty」「washed」といった、日常生活で使う単語に触れられるのも良い点です。
また、対比表現も分かりやすく使われています。
- every day is the same (毎日は同じ) vs something different (何か違うこと)
- New socks (新しい靴下) vs Old socks (古い靴下)
イラストも可愛らしく、様々な種類の靴下(Sporty socks, Polka-dot socks, smelly socks など)が登場するので、お子さんと一緒に「これはどんな靴下かな?」と話しながら読むのも楽しいでしょう。
この絵本に出てくる、日常会話でも使える便利なフレーズを2つご紹介します。
Day after day
意味:「来る日も来る日も」「毎日毎日」
絵本での使われ方:Little Sockが感じている、変化のない退屈な日常を表すのに使われています。(”Day after day, it’s the same old thing.”)
例文:
He practiced piano day after day. (彼は来る日も来る日もピアノを練習しました。)
Day after day, the sun rises in the east. (毎日毎日、太陽は東から昇ります。)
can’t wait to 〜
意味:「〜するのが待ちきれない」「〜するのが楽しみで仕方ない」
絵本での使われ方:ソックシティで最高の時間を過ごしたLittle Sockが、またそこへ行くのを楽しみにしている気持ちを表しています。(”He can’t wait to go back again.”)
例文:
I can’t wait to see you this weekend! (今週末、あなたに会うのが待ちきれないよ!)
She can’t wait to open her birthday presents. (彼女は誕生日プレゼントを開けるのが待ちきれません。)
簡単な単語と繰り返しのリズムで、英語への抵抗感をなくし、楽しく学べる一冊です。ぜひ、お子さんと一緒にLittle Sockの小さな冒険を楽しんでみてください。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Little Sock lives in a drawer.
ちいさな靴下は引き出しに住んでいます。
Little Sock gets worn.
ちいさな靴下は履かれます。
Little Sock gets dirty.
ちいさな靴下は汚れます。
And Little Sock gets washed.
そしてちいさな靴下は洗われます。
For Little Sock, every day is the same.
ちいさな靴下にとって、毎日は同じです。
All the other socks seem happy,
他の靴下たちはみんな幸せそうですが、
but Little Sock dreams of something different.
ちいさな靴下は何か違うことを夢見ています。
He has heard of a magical place called Sock City,
彼はソックシティという魔法の場所について聞いたことがあります、
where every day is a new adventure.
そこでは毎日が新しい冒険です。
The only way to get to Sock City is through a secret tunnel in the back of the dryer.
ソックシティへ行く唯一の方法は、乾燥機の奥にある秘密のトンネルを通ることです。
Late one night, Little Sock sneaks out of the drawer and climbs into the tunnel.
ある夜遅く、ちいさな靴下は引き出しからこっそり抜け出し、トンネルに登り込みます。
The tunnel is very dark…
トンネルはとても暗くて…
and very scary.
そしてとても怖いです。
But Little Sock is brave.
でも、ちいさな靴下は勇敢です。
Finally, he sees a light at the end of the tunnel.
ついに、彼はトンネルの終わりに光を見ます。
There it is!
あった!
Sock City!
ソックシティだ!
Everywhere Little Sock looks, we see something new and exciting.
ちいさな靴下が見渡す限り、新しくてワクワクする何かが見えます。
There are big socks.
大きな靴下。
tiny socks.
ちっちゃな靴下。
New socks.
新しい靴下。
Old socks…
古い靴下…
Sporty socks.
スポーツ用の靴下。
Straight socks.
まっすぐな靴下。
Polka-dot socks.
水玉模様の靴下。
and even smelly socks.
そして臭い靴下まで。
So many different socks doing different things.
たくさんの違う靴下たちが、違うことをしています。
Every day is a new adventure!
毎日が新しい冒険です!
Little Sock had the best time in Sock City.
ちいさな靴下はソックシティで最高の時間を過ごしました。
He can’t wait to go back again.
彼はまた行くのが待ちきれません。
Maybe bring a friend!
次は友達を連れて行こうかな!
Let’s go!
行こう!