幼児向け英語絵本The Moon and the Cap

2~4歳向け英語絵本『The Moon and the Cap』月と帽子の優しい物語

こんにちは!

子どもが大切にしていたものを失くしてしまった時、どんな声をかけてあげますか?「また買ってあげるから」「泣いても仕方ないでしょ」なんて言葉が浮かんでしまいがちです。

でも、子どもにとってその物は特別な宝物。簡単に諦められるものじゃないんですよね。

今回は、そんな子どもの純粋な気持ちと、優しい想像力で心を癒してくれる絵本『The Moon and the Cap』をご紹介したいと思います。

ここでは『The Moon and the Cap』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

主人公の「僕」は、家族みんなでお出かけした村の市で、お母さんに素敵な青いキャップを買ってもらいます。ピカピカの新しいキャップ、とっても嬉しかったんでしょうね。

でも、その帰り道、突然の強い風が! ああ、大変! 大切なキャップが風に飛ばされて、古い大きな木の枝に引っかかってしまいました。ショックで泣いちゃって、夕ご飯も喉を通らなかった「僕」。

その夜、空には静かに月が昇ります。そして、月は木の枝にかかった「僕」のキャップを見つけるんです。まるで、月がその青いキャップをちょこんと頭に乗せているみたいに。

さて、大切なキャップを取られて(?)しまった「僕」と、なんだか嬉しそうにキャップをかぶっているように見える月。この後、二人の関係はどうなっちゃうんでしょうか? そして、僕のキャップは無事に戻ってくるのでしょうか…?

英語学習のポイント

この絵本、使われている英語がとってもシンプルで、英語を始めたばかりのお子さんにも優しいんです。いくつかピックアップしてみましょう。

blew my cap away

(私のキャップを吹き飛ばしました)

これをものすごくざっくりいうと、「風とかで、持っていたものがパーッてどこかへ行っちゃった!」って感じです。

例えば、公園で紙飛行機を飛ばしたら、”The wind blew my paper airplane away!”(風が僕の紙飛行機を吹き飛ばしちゃった!)なんて使えますね。

あとは、お洗濯物が強風で “The laundry blew away!”(洗濯物が吹き飛んじゃった!)なんて、日常でもありそうなシチュエーションです。

tried on my cap

(私のキャップを試着していた)

これは、「ちょっとこれ、どうかな?って感じで身につけてみること」ですね。お店で服を試着する時によく使います。

例えば、お洋服屋さんで、「この帽子、try on してもいいですか?」(Can I try on this hat?)みたいに使います。

あるいは、お家で妹がこっそりママの口紅を tried on していて、あら大変!なんてことも、想像できちゃいますね。こんな風に、絵本の中には日常で使えるフレーズが隠れています。

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

All of us went to the village fair.
私たちみんなは村の市へ行きました。

 

Papa bought Chintu fancy glasses.
パパはチントゥの派手なめがねを買いました。

 

Mother bought me a bright blue cap.
母は私に明るい青いキャップを買いました。

 

The baby got candy
赤ちゃんはキャンディを得ました。

 

On the way home,
帰り道

very strong wind come
とても強い風が吹いて

It blew my cap away
それは私のキャップを吹き飛ばしました

 

My cap got stuck
私のキャップは引っかかった

 

On the branch of the old pipal tree.
古い菩提樹の枝の上に

 

I cried a lot.
私はとても泣きました。

And I did not eat my dinner.
そして、私は夕食を取りませんでした。

 

Later that night.
その夜おそく

 

The moon came up.
月が昇りました。

 

It looked at my cap on the old pipal tree.
古い菩提樹の木の上のキャップが見えた。

 

It tried on my cap.
それは私のキャップを試着していた。

 

The moon smiled happily.
その月は楽しげに笑っていた。

I had to smile too.
私もまたほほ笑んだ。

 

After school the next day.
翌日学校の後

My mother gave me a shiny new red cap.
母は、光る新しい赤いキャップをくれました。

 

“The moon sent it,” she said.
「月がそれを届けた」と彼女は言った。

 

That night,
その夜、

 

both the moon and I wore our caps and smiled.
月と私の両方、キャップをかぶり、そして笑った。

We were happy
我々は幸せでした。

Do you think the sun needs hat?
あなたは太陽も帽子が必要と思いますか?

最後に:なくしたものと、見つけたもの

お気に入りのものをなくしちゃった時の悲しい気持ち、すごくよく分かります。特に子どもにとっては、それが世界の終わりのように感じることだってありますよね。この絵本の「僕」も、きっとそうだったんだと思います。

でも、このお話の素敵なところは、その「なくした」という経験が、思いがけない形で新しい発見や優しさにつながっていくところかもしれません。月が帽子をかぶっているように見えた、そのちょっとした偶然が、悲しかった気持ちをふっと軽くしてくれる。そんな優しい魔法がかけられているような気がします。

英語の絵本って、ただ英語を学ぶだけじゃなくて、こんな風に子どもの豊かな感情や想像力を育んでくれる素敵なツールなんだな、と改めて感じさせてくれます。難しいことは考えず、親子で絵を楽しみ、音を楽しみ、そして物語の世界に浸る。そんな時間が、きっとお子さんにとっても、そしてパパママにとっても、かけがえのないものになるのではないでしょうか。



 

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