「自分を伝える大切さ」を学ぶ、ユーモラスな英語絵本『I Am Not a Chair』

「自分を伝える大切さ」を学ぶ、ユーモラスな英語絵本『I Am Not a Chair』

こんにちは!

「もう、なんでわかってくれないの!」子どもがそんな風に感じていること、ありますよね。自分は自分なのに、周りからはちょっと違う風に見られてしまったり、気持ちをうまく伝えられなかったり。大人でも、もどかしい気持ちになる瞬間は意外と多いものです。

言いたいことがあるのに、なぜか言葉が出てこない。そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。今日は、そんな「伝えたいけど、伝わらない」ジレンマを、とってもユーモラスに描いた英語絵本「I Am Not a Chair」をご紹介したいと思います。

ここでは「I Am Not a Chair」の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

お話のあらすじ

ジャングルにやってきたキリンさん。ところが、彼がやってくるなり、動物たちが次々と言います。「この椅子、使ってもいい?」。そう、なぜか彼は便利な「椅子」に間違えられてしまうのです。

サルに座られ、カバに座られ…。「ちがう!僕はキリンだよ!」と心の中で叫びますが、なかなか声に出して言うことができません。ついには、お腹を空かせたライオンまでやってきて、キリンさんを椅子だと思い込み、その上で獲物を待ち始めます。

もう絶体絶命!果たしてキリンさんは、自分が椅子ではないことをみんなに伝え、無事に一日を終えることができるのでしょうか?

I Am Not a Chair!

英語学習のポイント

この絵本には、クスッと笑える表現の中に、日常で使える便利なフレーズが隠されています。今回は2つピックアップしてご紹介しますね。

1. clear things up

これは、「物事をはっきりさせる」とか「誤解を解く」といった意味で使われる表現です。物語の中でキリンさんは、自分が椅子ではないことを「はっきりさせなきゃ!」と決心します。

例えば、友達との会話で話がこんがらがってしまった時に、「Okay, let’s clear things up.(よし、一旦整理しようか)」と言うことができます。また、仕事の会議で誤解が生じた際に、「I’d like to clear things up about the schedule.(スケジュールについて、はっきりさせておきたいと思います)」という風にも使えます。とても便利ですよね。

2. Here goes nothing.

こちらは、「ダメかもしれないけど、やってみよう」「さあ、やるぞ」というような、少し不安や緊張を感じつつも、何かを始めるときの決意を表す一言です。日本語の「当たって砕けろ」や「イチかバチか」に近いニュアンスを持っています。

例えば、初めて作る難しい料理に挑戦するときに、材料を混ぜながら「Okay, here goes nothing…(さて、うまくいくかわからないけど、やってみよう…)」と呟いたりします。あるいは、大勢の前でプレゼンを始める直前に、深呼吸して「Here goes nothing.」と心の中で言うのもいいかもしれません。勇気を出したい時にぴったりのフレーズです。

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

On Giraffe’s first day in the jungle..
ジャングルでのキリンの最初の日に..

He felt something wasn’t right.
彼は何かが正しくないと感じました。

Can I share that chair?
その椅子を共有できますか?

 

Chair? I am NOT a chair.
椅子? 私は椅子ではありません。

Giraffe knew he needed to clear things up right away…
キリンは、すぐに事態を収拾する必要があることを知っていました…

 

but.. splat!
しかし、プシュ~

.. he couldn’t get the words out.
..彼は言葉を出すことができなかった。

 

I’m a giraffe. Can’t they see?
私はキリンです。 見えないの?

I have spots
斑点があります

and ears
そして耳

and eyes
そして目

and whatever these things are…
そして、これらのものは何でも…

 

If they couldn’t see the difference,
違いがわからない場合は、

Giraffe would have to show them.
キリンはそれらを見せなければなりません。

 

Snap
スナップ

Twist twist
ツイストツイスト

Clankk clonk
クランククロンク

 

Now, that’s a chair.
今、それは椅子です。

Looks nothing like me!
私のように見えません!

New friends were already headed his way!
新しい友人たちはすでに彼に向かっていた!

Problem solved.
問題が解決しました。

 

mmm wobble wobble wobble
smash oh no my chair
いやいやいやいす

I’ll fix it!
直します!

This goes here.
これはここに行きます。

That goes there.
そこに行きます。

 

Giraffe’s first day could not get any worse.
キリンの最初の日は悪化することはありませんでした。

But at least no one could sit on him now.
しかし、少なくとも誰も彼の上に座ることができませんでした。

 

Flap flap flap
フラップフラップフラップ

While Giraffe looked for a solution someone was spying on him…
キリンが解決策を探していたあいだ、誰かが彼をスパイしていました…

 

A human!
人間!

Surely he’ll know who I am.
きっと彼は私を知っているでしょう。

Look at those spots!
それらの斑点を見てください!

It’s perfect!
それは完璧だ!

 

Smartest species? yeah, right.
最も賢い種族? ええ、その通り。

 

Enough!! I am NOT a chair!
うんざり! 私は椅子ではありません!

And I’m speaking up to the next animal I see.
そして、私はとなりの動物に向かって話している。

Roar.
がおっ

The next animal I see.
私の隣の動物。

will be my dinner!
私の夕食になります!

Even if I have to sit here all night!
ここで一晩中座らなくても

 

Giraffe wished he could run.
キリンは逃げることを望んだ。

He wished she could hide.
彼は隠れることを望んだ。

He wished he wasn’t so afraid.
彼はそんなに恐れないことを望みました。

No I need to speak up.
いいえ、話す必要はありません。

I need to be me.
私である必要があります。

and…
そして…

Giraffe couldn’t hold it in any longer…
キリンはもはやそれを保持することができませんでした…

 

I’ve got to pee!
おしっこしなくちゃ!

Okay, here goes nothing.
さて、ここでは何もしません。

Gulp
ゴクリ

excuse me.
すみません。

 

ahhh! Run For Your Lives!!
ああ! 命がけで逃げろ。

a talking chair!
しゃべる椅子!

I am NOT a chair.
私は椅子ではありません。

I am a giraffe.
私はキリンです。

and the next day, he told everyone!
そして次の日、彼はみんなに話した!

最後に

というわけで、今回は絵本「I Am Not a Chair」をご紹介しました。

このお話は、ただ面白いだけでなく、「自分は自分である」と声を上げることの大切さを教えてくれます。周りにどう思われるかを気にして言いたいことを我慢してしまうのは、大人になってもよくあることです。でも、このキリンさんのように、ほんの少しの勇気が状況をガラッと変えることもあるんですよね。

お子さんと一緒に笑いながら、自分らしさを伝えることの素晴らしさを感じてみてはいかがでしょうか。きっと、心が少し軽くなるはずですよ。



 

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