『How to Catch a MONSTER』で、子どもの心を解き放つ読み聞かせ

モンスター退治のつもりが…?英語絵本『How to Catch a MONSTER』で、子どもの心を解き放つ読み聞かせ

こんにちは!

お子さんが夜、クローゼットやベッドの下を怖がって、「何かいる!」なんて言ってきた経験、ありませんか? 僕も小さい頃は、暗闇の中に何かが潜んでいるような気がして、なかなか寝付けなかったことを覚えています。子どもの想像力って本当に豊かで、ちょっとした影や物音でも、あっという間に「モンスター」に変わってしまうんですよね。

そんな時、「大丈夫だよ、何もいないよ」と頭ごなしに否定するよりも、子どもの「怖い」という気持ちに、どう寄り添ってあげたら良いんだろう? と悩んでしまうこと、ありますよね。無理に安心させようとしても、かえって不安を募らせてしまうこともあるものです。

一般的には、「モンスターはいないよ」と現実を教えることが正解だと思われがちかもしれません。でも、もしかしたらその「モンスター」は、子どもが抱えている漠然とした不安の象徴なのかもしれないと、僕は思うんです。そんな見えない不安をどう解消してあげるか、というのは、親にとって大きな課題ですよね。

今日は、そんな子どもの「怖い!」という気持ちに、ユーモアたっぷりに、そして想像力豊かに向き合える英語絵本、『How to Catch a MONSTER』をご紹介します。この絵本は、モンスター退治のつもりが、思いがけない展開を迎えることで、子どもの心を解き放つ読み聞かせのヒントをくれるはずですよ。

ここでは英語絵本『How to Catch a MONSTER』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介などを掲載しています。

『How to Catch a MONSTER』あらすじ:ニンジャマスターのモンスター捕獲大作戦!

学芸会でニンジャマスターを演じ、自信をつけた少年がいました。彼は今、クローゼットに潜むモンスターを捕まえる計画を立てています!

今夜こそ、そのモンスターを捕まえてやる!と決意し、少年は様々な罠を仕掛けます。最初の罠は簡単にすり抜けられ、少年は「超ベタベタのニンジャ捕獲ネット」など、次々と新しい罠でモンスターを追い詰めるのです。

そうしてついにモンスターと対峙した少年は、その目にある悲しみに気づきます。「ごめんね、怒らないで…」少年は初めてモンスターの気持ちに寄り添い、意外な真実を耳にすることになるのです。なんとモンスターは、少年と遊びたかっただけだったのです!

やがて少年はモンスターの家に招かれ、モンスターの両親にも出会います。一体、少年とモンスターの間にはどんな友情が芽生えるのでしょうか?そして、クローゼットのモンスターは、本当に恐ろしい存在だったのでしょうか…?この先の展開はぜひ、絵本を読んで確かめてみてくださいね。

How to Catch a Monster

英語学習のポイント:繰り返しと感情豊かな表現を楽しもう!

この絵本は、物語の展開が楽しく、英語学習の導入にもとてもおすすめです。特に、主人公の感情の変化や、モンスターとのやり取りで使われる表現は、日常会話でも真似しやすいものが多いですよ。

“I’m feeling brave and strong!” (私は勇敢で、強く感じています!)

これは、主人公の少年がニンジャマスターの役を演じた後、自分に自信を持っている様子を表すフレーズです。“brave”は「勇敢な」、“strong”は「強い」という意味ですね。

絵本での使用例:
So now I’m feeling brave and strong, and full of courage, too! (だから今私は勇敢で強く、そして勇気にも満ち溢れています!)

日常会話でのオリジナル例文:
お子さんが何か新しいことに挑戦しようとしている時や、達成感を味わった時に、
You did it! Now you’re feeling brave and strong, aren’t you?」(やったね!これで君は勇敢で強く感じているでしょ?)
なんて、自信を後押しする言葉として使ってみるのも良いかもしれません。

“It’ll be a snap!” (それは簡単だろう!)

これは、「(指を鳴らす音の“snap”のように)あっという間にできる」「とても簡単だ」という意味の、口語的な表現です。主人公がモンスターを簡単に捕まえられると確信している様子が伝わってきますよね。

絵本での使用例:
I’ll catch my monster right away. It’ll be a snap! (私は、すぐに怪物を捕えます。それは簡単でしょう!)

日常会話でのオリジナル例文:
お子さんがお手伝いを頼まれた時などに、
Don’t worry, honey. Washing the dishes will be a snap with your help!」(大丈夫だよ、ハニー。君が手伝ってくれたらお皿洗いなんて簡単だよ!)
と、励ましながら使うと、ユーモアがあって親子間の会話も弾むのではないでしょうか。

読み聞かせ動画のご紹介

日本語訳

School is done, I’m heading home.
学校は終わりました、私は家に向かっています。

It was such an awesome day!
それはとても素晴らしい日でした!

I got the role of NINJA MASTER in this year’s school play!
今年の学芸会でニンジャ・マスターの役わりを果たしました!

 

So now I’m feeling brave and strong, and full of courage, too!
だから今私は勇敢で強く、そして勇気にも満ち溢れています!

But if I’m going to be a HERO, then there’s one thing left to do!
しかし、もし私がヒーローになるのなら、やることが1つ残っています!

 

See, there’s a MONSTER in my closet, with claws and teeth and hair.
クローゼットの中に、爪と歯と髪のついたモンスターがいます。

And tonight, I’m going to scare him!
そして今夜、私は彼を怖がらせるつもりです!

He lives just right through there…
彼はちょうどそこを通りながら暮らしています…

 

I spot my monster right away.
私はすぐにモンスターを見つけます。

He’s practicing his ROAR.
彼は、うなることを行っています。

He almost scares me half to death, but I won’t be scared anymore!
彼はほとんど半分死ぬほど私をこわがらせます、しかし、私はもうこわくありません!

 

I reach into my bag of tricks and pull out my first trap.
わたしはトリックバックから最初のわなを引き出します。

I’ll catch my monster right away.
私は、すぐに怪物を捕えます。

It’ll be a snap!
それは簡単でしょう!

 

Okay, he’s stronger than I thought.
さて、彼は私が思っていたよりも強いです。

But I’m not finished yet.
しかし、私はまだ終わっていません。

I’ll catch him in my SUPER-STICKY ninja-nabbing net!
私はスーパースティッキー忍者捕獲ネットで彼を捕まえます!

 

Aack! He just ESCAPED again!
ああ! 彼はまた逃げた!

But my next trap will not miss.
しかし、私の次の罠は見逃せません。

I’ll give him every trick I’ve got.
私は手に入れたあらゆるトリックを彼に差し出すでしょう。

He won’t get out of this!
彼はこれから抜け出すことはできません!

 

I stare at him, and he stares back.
私は彼を見つめ、そして彼は後ろを見つめる。

His monster eyes look sad.
彼のモンスターの目は悲しそうに見えます。

“I’m sorry, friend. I really am.
「ごめんなさい、友人。私は、本当にそうです。

Oh, please, just don’t be mad.”
ああ、どうぞ、ちょっと、狂わないでください。」

 

“I never meant to scare you.
「私はあなたを怖がらせるつもりはありませんでした。

I did it by mistake.
私は間違ってやった。

It’s hard to play when you’re asleep.
眠っているときに遊ぶのは難しいです。

I want you wide awake!”
目を覚ましてください。」

 

The monster pulls the bars apart when my NINJA BOT lets go.
私のニンジャかごが出されたとき、怪物はかごの檻を引き離します。

He smiles and rips a giant burp, “Sorry, not polite, I know.”
彼は微笑み、そしてげっぷを裂いた。「ごめん、礼儀正しくなくて、わかっている」

 

“That’s how we say hello, my friend.
「それは、我々が挨拶する方法です、私の友人。

We do it all the time!
我々は、常に、それをします!

Just take a whiff! You’ll see it smells like strawberries and lime.”
ちょっとにおいをかいでください!あなたは、それがイチゴとライムのようなにおいがするでしょう」

 

And then he takes me to his house, which seems a little weird.
そして、彼は私を彼の家へ連れて行きます。そして、それは少し怪しいようです。

He lets me meet his mom and dad.
彼は、私に彼のおかあさんとおとうさんに会わせます。

Is this the creature that I feared?
これは、私が恐れた生きものです?

 

We play for hours, and have such fun, and eat Volcano Pie!
我々には何時間も遊んで、そのような楽しみがあって火山パイを食べます!

And when he throws me in the air, he throws me really high!
そして、空中で私を放り投げるとき、彼は本当に私をハイにします!

 

Then, at last, it’s time for bed.
そうして、ついに、ベッドの時間です。

He helps me brush my teeth.
彼は、私が私の歯を磨くのを手伝います。

But he squeezes all my toothpaste out…
しかし、彼は私のすべての歯みがきをしぼりとります…

he’s strong beyond belief!
彼は、信じがたいほど強いです!

 

The night is done, and Mom comes in to tuck me nice and tight.
夜が終わり、お母さんが入り私を抱き締めてくれました。

I’m glad I’m feeling safe and sound.
私は、無事に感じていることがうれしいです。

 

It’s time to say good night.
おやすみなさいの時間です。

GOOD NIGHT!
おやすみなさい!

最後に:モンスターと友達になる、心の魔法

『How to Catch a MONSTER』は、僕たちにこんなことを教えてくれるような気がします。それは、「怖い」と感じるものも、もしかしたら、ただ自分とは違うだけで、理解し合える存在なのかもしれない、ということ。そして、勇気を出して相手の心に寄り添うことで、敵だと思っていたものが、かけがえのない友達に変わることもあるんだ、と。

この絵本は、クローゼットのモンスターを捕まえる物語を通して、子どもの想像力を刺激し、見えない恐怖との向き合い方をそっと教えてくれます。そして、ただ怖がるのではなく、一歩踏み出して相手を知ろうとすることで、新しい世界が広がるという、ポジティブなメッセージを与えてくれるでしょう。

読み聞かせの後には、「もし、あなたのクローゼットにモンスターがいたら、どうする?」なんて、お子さんに尋ねてみてください。きっと、目をキラキラさせて、自分だけのモンスターとの物語を語り始めてくれるはずですよ。子どもの心を解き放ち、自由な発想を育む、そんな素敵な読み聞かせの時間を楽しんでくださいね。

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