こんにちは!
「子どもの夢は無限大」なんて、よく言いますよね。でも、大きくなるにつれて、「静かにしてなさい」「ちゃんと集中しなさい」なんて言われることが増えて、いつの間にか心の声を聴くのを忘れてしまったりします。
なんだか、ちょっと寂しいですよね。
大人になった僕たちだって、本当は心の中にたくさんの「夢」や「創造性のカケラ」を持っているはず。たまには、子どもの頃のように、自由に心を飛ばしてみたいと思いませんか?
今日は、そんな忘れかけていたワクワクする気持ちを思い出させてくれる、ピーター・H・レイノルズの素敵な英語絵本『Happy Dreamer』をご紹介したいと思います。
ここでは『Happy Dreamer』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
「僕は、幸せな夢想家」。そう語りかける主人公の男の子は、夢を見ることがとっても得意です。
大きな夢、小さな夢、創造的な夢。頭の中は、まるでトランペットが鳴り響くジグザグジャズみたい!
周りの大人たちは「じっと座って」「静かに」なんて言うけれど、彼の心はそんなことお構いなし。ビートを感じれば踊りだし、ブランコに乗れば雲の向こうまで飛んでいきます。
でも、そんな彼にも、周りに理解されずに孤独を感じてしまう瞬間があります。「ちゃんとお片付けしなさい」と言われて、自分の宝物を隠さなくちゃいけない時。
箱の中に閉じ込められたような気持ちになっても、彼はちゃんと知っています。素晴らしい夢の世界に戻る方法を。そして、前に進むための、とっても大切な秘密を。
さて、その秘密とは一体何なのでしょうか?
英語学習のポイント
この絵本は、子どもたちの創造性を応援するような、ポジティブで元気が出る言葉でいっぱいです。今回は、特に覚えやすくて便利な表現を2つ選んでみました。
take flight
Sometimes my mind just takes flight! という一文で登場します。これをものすごくざっくりいうと、「飛び立つ」とか「舞い上がる」という意味です。
文字通り飛行機が飛び立つ時にも使いますが、この絵本のように「心が舞い上がる」「想像が膨らむ」といった比喩的な表現でもよく使われます。なんだか、気持ちが軽くなるような素敵な言葉ですよね。
例文:
Reading a good book makes my imagination take flight.
(良い本を読むと、想像力がぐんぐん膨らむんだ)
The bird took flight from the branch.
(その鳥は枝から飛び立った)
心が躍るような瞬間に、ぜひ使ってみたい表現です。
have a way of ~
物語の最後の方で Dreamers have a way of bouncing back という形で出てきます。これをものすごくざっくりいうと、「~する傾向がある」とか「~する術を知っている」という意味です。
その人や物が持っている、ある種の「特技」や「性質」みたいなものを表すのにぴったりの表現です。
例文:
He has a way of making everyone laugh.
(彼には、みんなを笑わせる才能があるんだ)
Things have a way of working out in the end.
(物事は結局、どうにかなるものだよ)
少しこなれた感じの英語に聞こえる、便利なフレーズですね。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
I am a happy dreamer
私は幸せな夢想家です。
I’m really good at dreaming.
私は本当に夢見ることができます。
Daydreams.
空想。
Big dreams.
大きな夢。
Little dreams.
小さな夢。
Creative dreams.
創造的な夢。
Dreamer Maximus!
最大の夢想家!
Sometimes the world tells me..
時には世界が私に伝えます..
Sit still.
まだ座って。
Be quiet.
静かにして。
Pay attention.
注意を払う。
Focus.
集中。
But my dreams have a mind of their own.
しかし、私の夢には、彼ら自身の心があります。
Sometimes my mind just takes flight!
時には私の心はただ飛ぶだけです!
I hear a beat and I got a move…
私は鼓動を聞いて動きだします。。
Then I hear another and another!
それから私はひとつひとつ聞きます。
Wish you could hear inside my head
私の頭の中が聞こえて欲しい
Trumpeting zigzag jazz!
トランペット ジグザグジャズ!
Sometimes I’m a quiet dreamer
時には私は静かな夢想家です
when I make time to stay still and hear myself think –
私がひっそりじっといしていると自分の考えが聞こえてくる
to let go and see what takes shape.
任せてどんな形になるのか見てみましょう。
Do you see that?
あなたはあれが見えますか?
Sometimes I’m a swing high dreamer..
時々、私は高くこぐ夢想家。
Way up high..
ずっと上に 高く
Beyond the clouds…
雲の向こうに..
So high I can touch the sky!
私は空に触れることができます!
I can also be a loud dreamer!
また、私は大声で夢を見る人になることができます!
Hello. world!
こんにちは、世界!
I’m a shout at the top of my lungs dreamer!
私はあらん限りの声を張り上げる夢想家!
Even if I’m just a loud inside my head dreamer!
たとえ私がただうるさく頭の中だけの夢想家であったとしても!
Sometimes..
時々、
I’m a colorful dreamer,
私は色鮮やかな夢想家、
Painting my own path full of surprises at every turn.
毎回の驚きに満ちた自分の道を描く。
I can dream even when the lights are out.
ライトが消えても私は夢を見ることができます。
All circuits on!
すべての回路をつける!
Fireworks!
花火!
I light up!
光らせる!
I’m all ears, eyes, heart, and mind!
私はすべて耳、目、心、そして心です!
I have so many dreams it can get messy.
わたしにはごちゃごちゃするくらいたくさんの夢がある。
Creative chaos.
創造的な混乱。
Cleaning up hides my treasures.
掃除は私の宝物を隠す。
If you make me, I will put my things away.
もし私にそうさせるなら、わたしは自分のモノをどこかに遠ざけるでしょう。
But then there’s less me to show.
しかしそしたら、私に見せるものは何も残らない。
These are the moments I feel alone.
私が孤独を感じる瞬間がある。
Boxed in.
箱の中。
And yet, I always find a way back.
しかしまだ、私はいつも道を見つける。
Plunging into amazing, delightful, happy dreams.
素晴らしい、楽しい、幸せな夢へと飛び込んだ。
I’m really good at being me.
私は本当にうまくやっています。
A dreamer surprising caring
夢想家 驚くべき思いやりのある
funny gentle smart
おかしくてやさしくてかしこい
And when I tumble back to earth…
そして、私が地球に転落したとき…
I know I’m okay!
私は大丈夫だよ!
Dreamers have a way of bouncing back..
夢想家は跳ね返る方法を持っている..
and moving forward!
そして前進する!
There are so many ways to be a happy dreamer!
幸せな夢想家になるにはとてもたくさんの方法があります!
what kind of dreamer are you?
あなたはどんな夢想家ですか?
But the best way to be a happy dreamer?
しかし、幸せな夢想家になる最良の方法は?
Just be you.
あなたらしく。
Which is why this book is dedicated to you, Yes, You!
だからこそ、この本はあなたに捧げられています。はい、あなた!
最後に:あなただけの「夢」を聴こう
というわけで、今回は英語絵本『Happy Dreamer』をご紹介しました。
この絵本を読んでいると、「そうそう、子どもの頭の中って、こんな風にカオスで、でもキラキラしてるよなぁ」なんて、思わず微笑んでしまいます。そして同時に、僕たち大人がいつの間にか失くしてしまったものを、そっと見せてくれるような気もします。
「ちゃんとしなきゃ」という気持ちで心を固く閉ざしてしまうと、せっかくの宝物が見えなくなってしまう。ごちゃごちゃした「創造的な混乱(Creative chaos)」の中にこそ、その人だけの輝きが隠れているのかもしれません。
もし、毎日の忙しさの中で心が窮屈になっているなと感じたら、この絵本を開いてみてください。そして、お子さんと一緒に「あなたはどんな夢想家?」と問いかけてみるのも素敵です。きっと、忘れていた心の音が、また聞こえてくるはずですよ。