こんにちは!
新しいソファーを買ったら、まさかの「おまけ」がついてきた!なんてこと、想像したことありますか? 「え、そんなことあるわけないじゃん!」って思いますよね。僕もそう思います。でも、絵本の世界なら、そんな不思議で、ちょっと笑っちゃうような出会いが待っているんです。
子どもとの毎日って、時々「えっ、なんでそうなるの!?」って、大人の常識じゃ考えつかないような出来事が起こったりしませんか。そんな時、頭ごなしに「ダメ!」って言うんじゃなくて、子どもの世界にちょっと寄り添ってみると、案外おもしろい発見があったりするものです。
今日は、そんなちょっぴり奇妙で、でも心がじんわり温かくなる英語絵本『He came with the couch』をご紹介したいと思います。
ここでは『He came with the couch』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
ソフィーの一家は、新しいソファーを探していました。あちこち見て回っても、なかなか「これだ!」という一台には巡り合えません。夜になり、諦めかけたその時、パパが突然ブレーキをかけました。「あったぞ!」と。
大喜びで家に持ち帰ったピカピカのソファー。でも、なんだか様子がおかしいんです。なんとそのソファーには、見知らぬ「だれか」が、まるで付属品みたいにくっついていたのです!
話しかけても返事はないし、押しても引いても、その「彼」はソファーからびくともしません。家族みんなで「うーん、どうしたものか…」と頭を抱えてしまいます。お医者さんまで呼んで診てもらうと、診断されたのは「upholsterosis(室内装飾品症)」という、聞いたこともないような奇妙な病名。お医者さんのアドバイスは「もっと外へ連れ出してあげなさい」というものでした。
ソフィーたちは「彼」をソファーごと、グランドキャニオンやビーチ、ワシントンD.C.まで連れて行きますが、「彼」は相変わらずソファーから離れません。一体全体、この「彼」は何者なんでしょうか? そして、ソフィーたち家族と「彼」との、ちょっと変わった共同生活は、どんな展開を迎えるのでしょうか。
英語学習のポイント
この絵本には、日常会話で使える便利な英語表現もいくつか出てきます。今回はその中から2つほどピックアップして、例文と一緒にご紹介しますね。
hit the brakes
これをものすごくざっくりいうと、「急に止まる」や「急ブレーキをかける」という意味です。文字通り車が急ブレーキをかける時にも使いますし、比喩的に何かを急に中断する時にも使えたりします。
例文1: The cat suddenly ran into the road, so Dad had to hit the brakes. (猫が突然道に飛び出してきたので、パパは急ブレーキをかけなければなりませんでした。)
例文2: When she heard the bad news, it was like she hit the brakes on all her exciting plans. (その悪い知らせを聞いた時、彼女は全ての楽しみにしていた計画に急ブレーキをかけたようでした。)
なんだか、状況が目に浮かびますよね。
get used to
こちらは、「~に慣れる」という意味の、とってもよく使うフレーズです。新しい環境や状況、物事に対して、最初は戸惑いがあっても、だんだんそれが当たり前になっていく感じを表します。
例文1: It took me a few weeks to get used to waking up early for my new job. (新しい仕事のために早起きするのに慣れるのに、数週間かかりました。)
例文2: At first, the city was too noisy for him, but he quickly got used to it. (最初、彼にとってその街はうるさすぎましたが、すぐに慣れました。)
新しいことへの挑戦には、この「慣れる」というプロセスがつきものですよね。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
それでは、絵本の中で使われている英語のフレーズを、日本語訳と一緒に見ていきましょう!
シンプルな言葉で物語が綴られているのが分かりますね。
Our family needed a new couch.
私たちの家族は新しいソファーが必要でした。
We looked and looked..
私たちは見て探して
but we couldn’t find the couch we liked.
しかし私たちが好きなソファーは見つかりませんでした。
By nighttime all we had found was a tin horn for me and the squeaky bone for Roscoe.
夜になって私たちが見つけたのは私のためのスズのラッパとロスコのための曲がった骨だけでした。
Then dad suddenly hit the brakes.
その後、パパは突然ブレーキを踏んだ。
‘aha!’ he cried.
「あぁ!」彼は叫んだ。
Soon we were heading home with a new couch.
まもなく我々は新しいソファと家に帰っていた。
“Who was that back there?” I asked.
「その後ろにいるのは誰でしたか?」私はたずねた。
“I don’t know.” said Dad.
「私は知らない」パパは答えた。
“He came with the couch.”
「彼はソファーと共にきました」
The next morning he was still there.
次の朝彼はまだそこにいた。
So I gave him some toast and let him play with Bonnie.
それで、私は彼にトーストを与えてボニーと遊ばせました。
“I’m Sophie.” I told him. “Who are you?”
「私はそふぃです。」私は彼に言いました。「あなたは誰?」
but he didn’t say anything.
しかし彼は何も言いませんでした。
“Can we keep him?” I asked.
「私たちは彼を飼うことができますか?」私はたずねた。
“No.” said Dad.
「いいえ」パパは答えた。
Mom and dad tried to persuade him to leave but he didn’t budge.
ママとパパは去るよう彼を説得しようとしました、しかし、彼は身動きしませんでした。
“Maybe he’s sick.” I said.
「多分、彼は病気でしょう。」私は言いました。
So they called the doctor.
それで、彼らは医者を呼びました。
“It’s an acute case of upholsterosis.” said the doctor.
「それは、upholsterosis(室内装飾品症)の深刻なケースです。」
医者は言いました。
“He needs to get out more.”
「彼はもっと出かける必要がある」
So we took him to the Grand Canyon.
そこで私たちは彼をグランドキャニオンに連れて行きました。
We took him to the beach.
私たちは彼をビーチに連れて行った。
We took him to Washington DC.
私たちは彼をワシントンDCに連れて行った。
but he never left the couch.
しかし、彼は決してソファを離を離れませんでした。
Mom and dad said we just have to get used to him “Great!” I said.
ママとパパは私たちがもう彼に慣れなければならないと言いました。「すごい!」、私は言いました。
Then one day a branch snapped and I fell from the tree.
それからある日、枝がパチンと鳴り、私は木から落ちました。
“Help!” I screamed.
「助けて!」私は叫んだ。
There was a sudden crash.
突然の事故でした。
He saved me!
彼は私を助けた!
That’s why we’re all so glad he came with the couch.
そういうわけで、我々全員は、彼がソファーとともに来たことがとてもうれしいです。
But it wasn’t long before we were off to another rummage sale.
しかし、それは私たちが別のガラクタ市に出かけるまでそう長くはありませんでした。
She came with the chair.
彼女は椅子と共にやってきた。
最後に:予期せぬ「おまけ」は素敵なギフト?
というわけで、今日はちょっと変わった出会いから始まる、心温まるユーモラスな英語絵本『He came with the couch』をご紹介しました。
私たちの日常には、時々「え? なんで?」って思うようなハプニングや、すぐには理解できないような出来事が起こったりしますよね。そんな時、つい眉間にシワを寄せて「困ったなあ」と考えてしまいがちですが、この絵本のソフィーの家族のように、ちょっとユーモアを持って、そしてちょっぴりオープンな心で受け止めてみると、案外そこから楽しい未来が広がっていくのかもしれません。
新しいソファーと一緒にやってきた、言葉も話さない不思議な「彼」が、最終的に家族に何をもたらしたのか。その答えは、ぜひ絵本を手に取って、その温かい物語に触れて確かめてみてくださいね。きっと、あなたの心もほっこり軽くなるはずです。