こんにちは!
「これ、ぜーんぶ僕の!」「ずるい、半分ちょうだい!」なんて、子供たちの間でよく聞くやりとりですよね。この「半分こ」という感覚、実は分数の第一歩だったりします。でも、いざ算数として「2分の1」を教えようとすると、途端に難しく感じてしまう子も少なくないかもしれません。
今日は、そんな分数の概念を、きょうだいの微笑ましい(?)取り合いっこを通じて、楽しく英語で学べる絵本『Give Me Half!』をご紹介したいと思います。
ここでは『Give Me Half!』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
お兄ちゃんが、一枚のピザをまるごと独り占めしようとしています。「ぜんぶ僕んだ!」と大喜びですが、それを見つけた妹が黙っているはずがありません。「半分ちょうだい!」と、ここから二人の食べ物をめぐるバトルが始まります。
ピザを半分こ、ジュースも半分こ。一つだったものが二つに分けられていく様子を見ながら、自然と「1/2」という算数の考え方に触れていきます。でも、二人の取り合いはどんどんエキサイトしていってしまい…。さて、この大騒ぎ、一体どうなってしまうのでしょうか?
Give Me Half! (MathStart 2, 1)
英語学習のポイント
この絵本には、子供たちの素直な気持ちが表れた、シンプルで使いやすいフレーズがたくさん出てきます。今回はその中から2つピックアップしてご紹介しますね。
You’d better…
これは「~したほうがいい」という意味で、アドバイスをするときに使われる表現です。ただ、少し強めのニュアンスを含んでいて、「そうしないと、ちょっと良くないことになるかもよ?」という気持ちが隠れていることが多いです。絵本の中では「You’d better give me more than that.(あなたは私にもっとそれを与えた方がいいです)」という風に、ちょっと怒った妹の気持ちが表れていますね。
例えば、雨が降りそうな時に「You’d better take an umbrella.(傘を持っていった方がいいよ)」なんていう風に使えます。忘れると濡れちゃうよ、という感じですね。
just you wait and see
これは「まあ、見てなよ」「今にわかるよ」という意味の決まり文句です。自分の言っていることや、これから起こることに自信がある時に使われます。絵本ではお兄ちゃんが「I’m going to get some pizza- just you wait and see.(ピザを食べるから。まあ見てなよ)」と、ピザを独り占めできると確信している様子が伝わってきます。
例えば、友達にサプライズを計画している時に「What’s the present?(プレゼントは何?)」「Just you wait and see!(それはお楽しみ!)」なんて会話ができそうですね。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
I have one whole pizza… and it’s all for me!
私はピザを丸ごと1つ持っています…そして、それはすべて私のためです!
I’m going to get some pizza- just you wait and see.
ピザを食べます。待って見てください。
I know you want some pizza, Sis.
ピザが欲しいのは知ってるわ、シス
You only get one slice.
スライスは1つだけです。
You’d better give me more than that.
あなたは私にもっとそれを与えた方がいいです。
Why can’t you be nice?
なんでいいの?
You have to share the pizza.
あなたはピザを共有する必要があります。
It must be split in two.
2つに分割する必要があります。
The pieces should be cut the same for each of you.
切り分けはあなたのために同じようにカットされるべきです。
1 half pizza and 1 half pizza make 1 whole pizza.
ピザ半分とピザ半分でピザ1枚を作ることができます。
1/2 and 1/2 is 1
1/2と1/2は1
1/2 plus 1/2 equals 1
1/2 + 1/2は1に等しい
What is that behind her back?
彼女の後ろに何があるの?
The last can of juice, I think.
ジュースの最後の缶だと思います。
If he takes some juice from me, I won’t have much to drink.
彼が私からジュースを飲んだら、私はあまり飲むことができません。
I gave you half of mine, so you must share yours, too.
私のを半分をあなたにあげたので、あなたもあなたのものを共有しなければなりません。
I’ll give you just a sip, but not until I’m through.
私はまだ途中ですが、一口だけあげます。
Split the juice in half. Again, you have to share.
ジュースを半分に分けます。 繰り返しますが、共有する必要があります。
And when you pour it out, make sure that you pour fair.
そしてそれを注ぐときは、公平に注ぐようにしてください。
1/2 can of juice and 1/2 can of juice make one whole can of juice.
ジュースの1/2缶とジュースの1/2缶は、1缶のジュースを作ります。
1/2 and 1/2 is 1
1/2と1/2は1
1/2 plus 1/2 equals 1
1/2 + 1/2は1に等しい
I know she has some cupcakes.
彼女がカップケーキを持っているのを知っています。
I saw her with a pack.
パックと彼女を見た。
I’m going to hide my cupcakes and save them for a snack.
カップケーキを隠しておやつとして保存します。
Hey, what’s that on your chair?
ねえ、あなたの椅子の上は何ですか?
You’d better give me some!
あなたは私にいくつかを与える方がいいです!
I’m going to eat them both myself and leave you just a crumb.
私はそれらを自分でどちらも食べて、あなただけにただ一口残します。
Your cupcakes must be shared – and do I need repeat?
あなたのカップケーキは共有されなければなりません-そして私は繰り返す必要がありますか?
You both get half the pack.
あなたがたはパックの半分を手に入れます。
And don’t you two dare cheat!
そして、あなた方二人は騙すことはあえてしません!
One cupcake and one cupcake make a pack of 2 cupcakes.
1つのカップケーキと1つのカップケーキは、2つのカップケーキのパックになります。
1 + 1 is 2
1 + 1は2
1 plus 1 equals 2
1 + 1は2に等しい
1 is 1/2 of 2
1は2の1/2
I have a stack of cookies – and you get just one bite.
クッキーの山があります- そしてあなたは一口だけ食べます。
You’d better give me half that stack, or else I’ll start a fight!
そのスタックの半分を私に与えるほうがいいです。さもなければ、私は戦いを始めます!
Hey… Wait!
ねえ、ちょっと待って!
Too late!
遅すぎる!
There are cookies on the floor.
床にはクッキーがあります。
There’s pizza everywhere.
あちこちにピザがあります。
There’s juice spilled on the table and sticky stuff under my chair.
テーブルの上にジュースがこぼれ、椅子の下がべたべたします。
We’re going to be in trouble.
私たちは困った。
We’ve made a great big mess!
私たちは大きな混乱を作りました!
But I have made no more than you, and you have made no less.
しかし、私はあなたよりも多くを作っていません。
We’d better each clean half.
半分ずつきれいにしたほうがいいです
There’s so much work to do.
やらなければならないことがたくさんあります。
We’ll be done in half the time…
半分の時間で完了します…
If buddy helps us too.
相方が私たちも助けてくれるなら。
最後に
というわけで、今回は算数の「半分」をテーマにした絵本『Give Me Half!』をご紹介しました。
算数というと少し構えてしまうかもしれませんが、こんな風に日常の出来事と結びつけると、子供たちもすんなり受け入れてくれるかもしれません。分け合うことの大切さと、算数の面白さを同時に感じられる、とても素敵な一冊だと思います。