こんにちは!
お子さんがうっかり絵本に落書きをしてしまって、「あーっ!」となった経験、ありませんか?
親としては頭を抱えてしまう瞬間ですが、もしその「落書き」が物語の主役になったとしたら…?今日は、そんなハプニングからとんでもない展開が生まれる、とってもユニークな英語絵本『Frankencrayon』をご紹介したいと思います。
この記事では、常識をひっくり返すようなユーモアあふれる絵本『Frankencrayon』の魅力に迫ります。ここではFrankencrayonの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
この絵本は、クレヨンたちが演じる「フランケンクレヨン」という劇の舞台裏から始まります。みんな衣装を着て、自分の役の準備は万端。物語は順調に進むはずでした。ところが、突然ページに見開きいっぱいの「落書き」が現れたことで、すべてが大混乱に陥ります。
キャストのクレヨンたちは大慌て!
なんとか落書きを消そうとしますが、こすればこするほど、落書きはどんどん大きく、ひどくなるばかり。あまりの惨状に、ついにこの絵本自体が「キャンセル」されるという公式通知が届いてしまいます。
登場人物たちは退場し、物語は終わってしまったかのように見えました。しかし、中止になったことを知らされず、ひとり舞台に取り残された主人公のフランケンクレヨンが、あの恐ろしい「落書き」と出会ったとき、誰も予想しなかった新しい物語が始まるのです。
英語学習のポイント
この絵本には、メタフィクションならではの面白いセリフがたくさん出てきます。その中から、日常会話でも使える便利なフレーズを2つピックアップしてみました。
まず一つ目は、「fall apart」です。これは「バラバラになる」とか「崩壊する」という意味で使われます。絵本の中では、落書きのせいで物語がめちゃくちゃになっていく様子を “The story was falling apart.” と表現しています。
物理的に物が壊れるとき、例えば「This old chair is falling apart.(この古い椅子はガタガタだ)」のようにも使えますし、計画や人の精神状態がダメになるとき、例えば「His plan started to fall apart.(彼の計画は崩れ始めた)」のようにも使える、応用範囲の広い表現です。
二つ目は、「in a flash」です。「一瞬で」とか「あっという間に」という意味で、何かがとても素早く行われる様子を表します。劇がキャンセルされた後、クレヨンたちが落書きを助ける場面で “I’ll fix you up in a flash.”(すぐに直してあげるよ)というセリフで使われています。
「ピカッ」と光る稲妻のような速さをイメージすると分かりやすいかもしれませんね。「He finished his homework in a flash.(彼はあっという間に宿題を終えた)」のように、日常のいろいろな場面で使うことができますよ。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
I can’t believe it’s been canceled.
キャンセルされたとは信じられません。
It was my first staring rule.
それは私の最初の凝視ルールでした。
It was my first supporting rule.
それは私の最初の支持ルールでした。
Help! Someone just turned the page.
助けて! 誰かがページをめくった。
Take my hand.
私の手を取って。
Hey someone must be reading this book!
誰かがこの本を読んでいるに違いない!
Ahem…
エヘム…
hello out there..
こんにちは。
I’m sorry to disappoint you, but this picture book has been taken cancelled.
失望させて申し訳ありませんが、この絵本はキャンセルされました。
Tell them what happened.
何が起こったのか教えてください。
Tell them about the scribble.
落書きについて説明します。
And don’t leave anything out.
そして、何も残さないでください。
Well, let’s see.. in the beginning,
それでは、最初に見てみましょう。
everything went according to plan.
すべてが計画通りに進んだ。
The crayons were in their costumes,
クレヨンは衣装を着ていた、
and I was getting them into position.
そして、私はそれらを定位置に置いていました。
This should be fun!
これは楽しいはずです!
I am so excited!
私はとても興奮しています!
I hope I don’t forget my lines!
行を忘れないでください!
Frankencrayon, go to page 22. That’s where you’ll make your dramatic entrance, just like we practiced.
フランケンクレヨン、22ページに進みます。ここで、私たちが練習したのと同じように、ドラマチックな入り口を作ります。
Right, Got it. Page 22.
そのとおり。 ページ22に行きました。
The story began with the frightening townspeople talking
about a horrible monster lurking in their town.
物語は恐ろしい町の人たちの話から始まりました
彼らの町に潜んでいる恐ろしい怪物について。
There is a horrible monster lurking in our town!
私たちの町には恐ろしい怪物が潜んでいます!
Oh no!
あらまぁ!
I’m so scared.
私はとても怖いです。
Suddenly, without warning, the lights went out.
突然、警告なしで、ライトが消えました。
Aaaaiiiee!
わぁー!
What is it, Amber? what is it?
アンバー? それは何ですか?
Someone turn on the lights, please!
誰かがライトをつけてください!
it was a scribble.
落書きだった。
It went all the way across two pages.
それは2つのページにまたがりました。
It’s horrifying!
恐ろしいです!
Hideous!
恐ろしいです!
Horrendous!
恐ろしい!
A scribble can ruin a picture book!
落書きは絵本を台無しにすることができます!
Don’t worry. We’ll take a short break while the crew cleans the page.
心配しないで。 クルーがページをきれいにする間、少し休憩します。
But the scribble got bigger.
しかし、落書きは大きくなりました。
I think we made it worse.
悪化させたと思います。
It’s absolutely awful.
それは絶対にひどいです。
Appalling!
恐ろしい!
Atrocious!
ひどい!
It’s making a mess of our story.
それは私たちの物語を混乱させています。
Cast members, we need more help!
キャストメンバー、もっと助けが必要です。
Even for crayon, scrubbing hard, couldn’t stop the scribble.
クレヨンであっても、激しくこすりながら、落書きを止めることはできませんでした。
That didn’t go well, either.
それもうまくいきませんでした。
It’s distressing!
苦しい!
Disturbing!
邪魔!
Dreadful!
恐ろしい!
We need more help. Hurry, please!
もっと助けが必要です。 急いでください!
But the scribble was out of control,
しかし、落書きは制御不能でした。
It’s alive!
生きてる!
We’ve created a monster!
モンスターを作成しました!
Let’s get out of here!
ここから出ましょう!
The story was falling apart.
話はバラバラだった。
And that’s when the really terrible news arrived.
そして、それは本当にひどいニュースが到着したときです。
Official notice
公式通知
We regret to tell you that we’ve decided to cancel this picture book.
この絵本をキャンセルすることを決定したことをお知らせします。
How come? we’re almost halfway done.
どうして? 私たちはほぼ真ん中あたりまで来ています。
Official notice
公式通知
Because..
なぜなら、
1. Nobody likes the scribble thing.
誰もが落書きの事が好きではありません。
2. The characters are gone.
文字がなくなりました。
3 Isn’t there supposed to be a mad scientist in the story?
物語の中にマッドサイエンティストがいるはずがないでしょう?
Yes, but I dropped the mad scientist because he was difficult.
はい、しかし、彼は難しいので、私はマッドサイエンティストを落としました。
Official notice
公式通知
We know you’re disappointed, but we ask that you leave this book right away.
失望していることは承知していますが、この本をすぐに去ってください。
What could I do?
どうすればいいですか?
I turned out the lights and left.
私は明かりを消して去った。
And that’s what happened.
そしてそれが起こったのです。
Whoa! Hang on
おっ! 待って
That’s not the whole story!
それだけではありません!
You know what we’re talking about.
あなたは私たちが話していることを知っています。
How you forgot to tell us…
あなたが私たちに伝えるのを忘れた…
Okay, okay, Let’s see.
わかりました、わかりました、見てみましょう。
Well, I was pretty upset at the time.
まあ、私はその時にかなり怒っていた。
And, in my sadness, I forgot to tell Frankencreyon, So, on page 22…
そして、悲しみの中で、私はフランケンクレイヨンにすぐに22ページを伝えるのを忘れました…
Rroooaarrr..
ろぉー
Wait we’re all the frightened townspeople isn’t this page 22?
恐れている町の人たちはみんなこのページ22はないでしょう?
Hello who are you?
こんにちは、どなたでしょうか?
I don’t think you can talk.
話せるとは思わない。
Let’s give it a mouth, Hop off.
口を開けましょう。
Hello I need to get moving. I’m late for an important event. Can you help me?
こんにちは私は動いてもらう必要があります。 重要なイベントに遅れました。 手伝って頂けますか?
Of course we can.
もちろん、我々はできます。
It’s what crayons do.
それはクレヨンがすることです。
I’ll fix you up in a flash.
すぐに修正します。
Thank you.
ありがとうございました。
What a beautiful scribble.
なんて美しい落書きだ。
I wish it didn’t have to go.
行かなくていいのに。
Come on, let’s find the front and townspeople.
さあ、前線と町民を見つけましょう。
Eventually, I came back to look for the costumes and found Frankencrayon eating oranges in the greenroom.
結局、私はコスチュームを探すために戻ってきて、フランケンクレヨンが温室でオレンジを食べているのを見つけました。
Where is everybody?
みんなはどこ?
I have terrible news.
ひどいニュースがあります。
We have a few things to tell you, too.
私たちもあなたに伝えるいくつかのことがあります。
I guess that’s about it.
私はそれについてだと思います。
We’ll probably never know who scribbled on the page to begin with.
そもそも誰がページ上で走り書きしたのかはおそらくわからないでしょう。
But at least this has been a learning experience for all of us.
しかし、少なくともこれは私たち全員にとって学習経験でした。
Right,
ただしい
lesson number 1
レッスン番号1
Don’t forget to tell everyone when a story has been canceled.
ストーリーがキャンセルされたことを全員に伝えることを忘れないでください。
lesson number 2
レッスン番号2
Don’t try to unscribble a scribble by scribbling on it.
落書きをぞんざいに書かないでください。
lesson number 3
レッスン番号3
Even a messy scribble can be a lovely thing. goodbye.
乱雑な落書きでも素敵なことができます。 さようなら。
Screech!
ガリガチ!
Wait! Don’t forget lesson number 4
待つ! レッスン番号4を忘れないでください
Never drop the mad scientist from the Frankenstein story.
マッドサイエンティストをフランケンシュタインの物語から決して落とさないでください。
Official notice
公式通知
Mwah hahaha!
ムワハハハ!
最後に
というわけで、今回はハプニング満載の絵本『Frankencrayon』をご紹介しました。計画通りにいかないことって、大人になると少し怖く感じてしまいますよね。でも、この絵本は「予定外」の出来事こそが、新しいアイデアや友情を生むきっかけになるかもしれない、と教えてくれます。
子どもたちの自由な「落書き」も、見方を変えれば創造性のかたまりです。失敗を恐れず、目の前のハプニングを楽しんでみる。そんなしなやかな心を、このユニークなクレヨンたちが思い出させてくれるかもしれません。