こんにちは!
「ほら、本を読みなさい!」なんて言っても、子どもってなかなか乗り気になってくれないこと、ありますよね。おもちゃやゲームの方が、ずっと魅力的に見えちゃう。その気持ち、すごくよく分かります。
でも、そんな本に興味がないように見える子でも、ふとしたきっかけで、物語の世界にどっぷりハマることがあります。その最高のきっかけが、実は「図書館」にあるのかもしれません。
今日は、静かで退屈な場所だと思われがちな図書館を、最高にクールな冒険の舞台に変えてしまう、ねこのピートの魅力全開の英語絵本『Pete the Cat: Checks Out the Library』をご紹介します。
ここでは『Pete the Cat: Checks Out the Library』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
ピートがお母さんに連れられて、初めて図書館へやってきました。自分だけの図書カードをもらって、「クール!」とご機嫌です。
司書さんに「好きな本を読んでいいんだよ」と言われたピート。飛行機の本を手に取れば、気分はもう超音速ジェットを操るスタントパイロット!ドラゴンの本を開けば、お城を守る勇敢な魔法使いに大変身!
昆虫の本を読めば、新種の生き物を追いかける科学者に。ピラミッドの本を読めば、ラクダに乗る探検家に。スーパーヒーローの本を読めば、マントを翻し街の平和を守るヒーローに!
本を一冊めくるたびに、ピートの冒険は無限に広がっていきます。さて、たくさんの冒険を終えたピートが最後に見つけた、読書の「最高に素敵なところ」とは、何だったのでしょうか。
英語学習のポイント
ピート・ザ・キャットのシリーズは、日常に寄り添ったストーリーと、シンプルで分かりやすい英語が魅力です。今回は、本の世界で想像を膨らませるピートの姿を通して、英語の面白い表現を学んでいきましょう。
to be very still
これは「じっとする」「とても静かにしている」という意味の表現です。ピートが科学者になって、生き物を驚かせないように観察するシーンで使われていますね。「still」には「まだ」という意味の他に、「静止した、動きのない」という意味があるんです。
(例文)
“You have to be very still when you play hide-and-seek.”(かくれんぼをする時は、じっとしていないとダメだよ。)
save the day
直訳すると「その日を救う」となりますが、これは「窮地を救う」「困難な状況をなんとかする」「土壇場でうまくやる」といった意味で使われる、とてもヒーローらしいイディオムです。スーパーヒーローになったピートが、悪者をやっつけて街の平和を守る、まさに「窮地を救う」大活躍を見せてくれます。
(例文)
“The firefighters arrived just in time to save the day.”(消防士さんたちがちょうど良い時に到着して、窮地を救ってくれたんだ。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Pete’s mom is taking him to the library for the first time.
ピートはお母さんに連れられて、初めて図書館に行きます。
The librarian gives Pete his very own library card.
司書はピートに自分だけの図書カードを渡します。
“Cool!” says Pete.
「かっこいい!」とピートは言います。
The librarian smiles. “Time for the tour!”
司書が微笑む。”見学の時間です!”
The librarian takes Pete through the library.
司書はピートを図書館の中に連れて行きました。
There’s a big desk where people wait to check out books.
大きな机があり、本を借りる人が待っています。
Pete sees some of his friends reading at a long table.
ピートは、長いテーブルで本を読んでいる友達を見ました。
It’s very peaceful and quiet. How relaxing!
とても平和で静かだ。なんてリラックスしているんだろう。
The librarian takes Pete to her favorite room.
司書はピートを彼女のお気に入りの部屋に連れて行きます。
There are lots of Pete-sized chairs and tables and shelves.
ピートサイズの椅子とテーブルと棚がたくさんあります。
There are books of every shape, size, and color.
あらゆる形、大きさ、色の本があります。
“What do I do now?” Pete asks.
「今何をすればいいの?」ピートは尋ねます。
“Now you read a book.” the librarian says.
「今、あなたは本を読みます。」 司書は言います。
“Which book should I read?” asks Pete.
「どの本を読もうかな?」 ピートは尋ねます。
“You can read any book you like.” says a librarian.
「あなたは好きな本を読むことができます。」 司書は言います。
Pete looks around. There are so many books!
ピートはあたりを見回す。 たくさんの本があります!
Pete picks up a book all about airplanes and jets.
ピートは、飛行機やジェット機に関する本を手に取りました。
He reads and pretends he’s a stunt pilot.
彼は本を読みながら、自分がスタントパイロットであるかのように振舞います。
He flies a super fast jet and does loop the loops and spirals high in the sky!
超高速のジェット機を操縦し、空高くループやスパイラルをするのです。
Then Pete finds a book with dragons, wizards and unicorns on the cover.
次にピートは、ドラゴンや魔法使い、ユニコーンが描かれた本を見つけました。
He reads it and imagines that he is a powerful wizard, using magic spells and
special wand to defend his castle against a fire-breathing dragon.
そして、自分が強力な魔法使いになって、魔法の呪文と特別な杖を使って、お城を守ることを想像します。
自分が強力な魔法使いになって、火を吹くドラゴンからお城を守るために、特別な杖を使うんだ。
Next Pete opens up a book about spiders and insects.
次にピートは、クモや昆虫についての本を開く。
He reads it and imagines that he is a scientist studying all types of critters in the wild.
彼はそれを読みながら、自分が野生のあらゆる種類の生き物を研究する科学者であることを想像する。
He has to be very still to study some critters…
生き物を研究するために、彼はじっとしている必要があります…
and very fast to study others.
別の生き物を研究するためには、とても速くなければならない。
Then Pete chooses a book with all sorts of scary monsters on the cover.
そしてピートは、表紙に怖いモンスターがたくさん描かれている本を選びます。
It is a book of fairy tales.
それは、おとぎ話の本です。
Pete reads it and pretends that he is in a dark, spooky forest trying to outsmart a big bad wolf.
ピートはそれを読んで、暗い不気味な森の中で、大きな悪いオオカミを出し抜こうとするふりをしました
Pete puts that book back on the shelf – it is too scary!
ピートはその本を本棚に戻しました。 それは怖すぎる!
Pete opens up a book about the pyramids in egypt.
ピートは、エジプトのピラミッドについての本を開きました。
He reads it and pretends that he is an explorer riding a camel across the desert…
砂漠をラクダに乗って横断し、巨大なピラミッドの頂上を目指す探検家になったつもりで読んでいる。
and climbing to the top of a giant pyramid.
巨大なピラミッドの頂上まで登っていく。
Next Pete picks up a book with all sorts of robots on the cover.
次にピートは、表紙にいろいろなロボットが描かれた本を手に取ります。
He reads it and imagines that he is a robot at a robot dance party.
それを読んで、自分がロボットのダンスパーティに参加しているロボットになったつもりでいます。
His arms and legs make whizzing sounds when he moves.
腕や足が動くと、ピッピッピッピッという音がする。
When robot Pete speaks he says, “Bleep, Bleep, Bleep!”
ピートが話すと、”ピッ、ピッ、ピッ!”と言う。
Next Pete picks up a book about superheroes.
次に、ピートはスーパーヒーローに関する本を手に取ります。
He reads it and makes believe that he is a superhero.
彼はそれを読んで、自分がスーパーヒーローだと思い込みます。
He flies around the city in a colorful cape chasing bad guys and saving the day.
彼はカラフルなマントで街中を飛び回り、悪者を追いかけ、何とか危機を乗り切るのです。
Then Pete spots a big book about the ocean and all its creatures.
次にピートは、海やその生き物についての大きな本を見つけました。
He reads it and imagines that he is a scientist in a submarine deep in the Atlantic Ocean, looking for whales, squids and sharks.
ピートはその本を読み、自分が科学者になって大西洋の深海でクジラやイカ、サメを探していると想像します。
There are so many wonderful books to read at the library.
図書館にはたくさんの素晴らしい本があります。
Pete can be whatever he imagines with a book.
ピートは本があれば、想像したとおりになることができる。
Reading is super groovy!
読書は超すてきでかっこいい!
最後に:読書は、最高の冒険だ!
というわけで、今回はピートと一緒に図書館を探検できる『Pete the Cat: Checks Out the Library』をご紹介しました。
この絵本を読むと、読書というのは、ただ椅子に座って文字を目で追うだけの行為じゃないんだな、と改めて感じます。本を開いた瞬間、私たちはパイロットにも、魔法使いにも、ヒーローにでもなれる。図書館は、無限の冒険への扉が並んだ、魔法の場所なんです。
ピートが最後にたどり着いた答えは、とてもシンプル。「Reading is super groovy!(読書って、超すてきでカッコいい!)」。
もしお子さんが本に興味を示さなかったら、無理に読ませる必要はないのかもしれません。ただ、ピートみたいに、いろんな世界への扉が並んだ図書館へ、一緒に遊びに行ってみる。それだけで、お子さんだけの「最高の冒険」が見つかるかもしれませんよ。