こんにちは!
楽しみに取っておいたおやつが、いつの間にか消えていた…!そんな経験、ありませんか?「え、誰が食べちゃったの!?」なんて、家中が大騒ぎになったりして。子どもにとっては、それはもう一大事。ちょっぴり悲しくて、でも、犯人探しのミステリーに、どこかワクワクしてしまう。
そんな、子どもの「あるある!」が詰まった、ドキドキの犯人探しのお話が、大人気のねこのピートのシリーズにもあるんです。
今日は、消えたカップケーキの謎を追う、ミステリー仕立ての英語絵本『Pete the Cat and the Missing Cupcakes』をご紹介します。
ここでは『Pete the Cat and the Missing Cupacles』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
ねこのピートと親友のガスは、カップケーキパーティーの準備で大忙し(as busy as could be)。みんなのために、とっても美味しそうなカップケーキを10個作りました。
ところが、です。「あれ?ちょっと待って!(hang on!)」、いつの間にかカップケーキが2つも消えているではありませんか!
地面に落ちていたふりかけ(sprinkles)を手がかりに、ふりかけが大好きなリスさんを訪ねますが、「私じゃないよ!」。次にワニくん、カメさんと、次々に疑わしい友達を訪ねますが、みんな「僕じゃない!」とアリバイを主張します。
そうこうしているうちに、カップケーキはどんどん消えていき、とうとう全部なくなってしまいました!いったい誰が、何のために…?ピートとガスは、このカップケーキ消失事件を解決することができるのでしょうか。
英語学習のポイント
ピート・ザ・キャットのシリーズは、簡単な単語と繰り返しのリズムで、英語初心者のお子さんでもストーリーに入り込みやすいのが魅力です。謎解きをしながら、楽しく英語に触れることができますよ。
今回は、物語の中から、日常会話でも使える便利なフレーズを2つご紹介しますね。
as busy as could be
これは、「この上なく忙しい」「てんてこ舞いだ」という意味の表現です。「できる限りの忙しさ」というニュアンスで、とても忙しい様子を強調したい時に使えます。
(例文)
“On Christmas morning, my mom was as busy as could be in the kitchen.”(クリスマスの朝、お母さんはキッチンでてんてこ舞いでした。)
give (someone) a second chance
「(誰か)にもう一度チャンスをあげる」という意味です。物語のとても大切な場面で、ピートが口にするセリフですね。失敗してしまった相手に対して、許しの気持ちを示す時に使える、とても温かい言葉です。
(例文)
“He made a mistake, but I think we should give him a second chance.”(彼は間違いを犯したけど、もう一度チャンスをあげるべきだと思うな。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Pete and Gus were as busy as could be.
ピートとガスは、この上なく忙しかった。
They were getting ready for the cupcake
party. It started at three!
カップケーキの準備をしていました。
パーティーを開催しました。3時からです
They were making cupcakes for everyone.
みんなのためにカップケーキを作っていました。
Pete and Gus counted them just for fun.
ピートとガスは面白半分に数を数えました。
They had ten when they were done.
できあがったのは10個でした。
Oh no! hang on! Some of the cupcakes were gone!
いや~、ちょっと待ってくださいよ。カップケーキが何個か無くなってる!
They were sure there had been ten.
10個はあったはずなのに。
Pete said, “Maybe we need to count again!”
ピートは「もう一回数えてみようか」と言いました。
They counted the cupcakes, lined up straight.
まっすぐ並べられたカップケーキを数えました。
Now there were only eight?
8個しかない?
It looked like someone had taken two.
誰かが2個持っていったようです。
But who? Pete and Gus did not know what to do!
でも、誰が?ピートとガスはどうしたらいいかわかりませんでした。
Just then they found a clue.
その時、彼らは手がかりを見つけた。
Gus said, “Look what I found sprinkles on the ground.
ガスが「これ見て!地面にお砂糖が落ちてたよ。
I bet it was squirrel she loves sprinkles.”
きっとリスの仕業だよ、彼女は粉砂糖が大好きなんだ”
Squirrel said, “It wasn’t me! It couldn’t be!
リス「私じゃないんです! そんなはずはない!」と言いました。
I’ve been at the spelling bee!”
スペリング大会に出てたんだ!”
“Uh-oh. More cupcakes are missing. Come and see!”
「あーあ。もっとカップケーキがなくなってる。見てごらん!」
This was too weird!
不思議すぎる!
Two more cupcakes had disappeared!
さらに2つのカップケーキが消えていたのです
Now there were only six!
これで6個になった!
Someone must be playing tricks!
誰かが悪戯したに違いない!
But who?
でも誰が?
Pete and Gus did not know what to do!
ピートとガスはどうしたらいいか わからなくなった!
Just then they found another clue!
その時、もう一つの手がかりを見つけたのです。
Pete said, “I bet itt was alligator! He loves to eat.”
ピートは「きっとワニだ!」と言いました。彼は食べるのが大好きなんだ”
Alligator said, “It wasn’t me! It couldn’t be! I’ve been learning my ABCs !”
ワニが言った、「僕じゃないんだ!「そんなはずはない! 「私はABCを学んでいるんです!」
“Uh-ho, More cupcakes are missing come and see!”
「うほっ、もっとカップケーキがなくなってるぞ、見てみろ!」
Now there were only four!
今は4つしかない!?
Someone had taken two more!
誰かがあと2つ持っていったのです!
But who?
でも誰が?
Pete and Gus did not know what to do!
ピートとガスはどうすればいいか わからなくなった!
Just then they found another clue.
その時、彼らは別の手がかりを見つけました。
“I bet it was turtle said Pete.
「きっとカメがピートに言ったんだ。
I know turtle loves sweets.”
「カメは甘いものが好きなんだ」
Turtle said, “It wasn’t me!
カメさん「僕じゃないんです!
It couldn’t be!
そんなはずはない!
I’ve been swimming in the sea!”
私は海で泳いでたのよ!
“Uh-ho more cupcakes are missing come and see!”
“カップケーキが足りないの 見て!”
What on earth was going on?
一体どうしたのだろう。
All the cupcakes were now gone!
カップケーキが全部なくなっちゃったんです!
Pete and Gus did not know what to do!
ピートとガスはどうしたらいいかわからなかった!
They started looking for another clue.
彼らは別の手がかりを探し始めた。
They found Grumpy toad with icing on his face!
凍りついた顔の不機嫌なヒキガエルを発見!
Pete and Gus have solved the case.
ピートとガスはこの事件を解決しました。
“I am so sorry! It was me!
「本当にごめんよ! 私です!
I could not stop with just one!
1つだけじゃすまないんだ!
I ate and ate till there were none!”
食べたらなくなっちゃったんだ!”
everyone agreed – Grumpy Toad would have to miss the fun.
不機嫌なヒキガエルは、このイベントを欠席しなければならないのです。
He could not come after what he had done.
あんなことをしたんだから、来るわけがない。
Pete said “But wait! Grumpy toad made a mistake.
ピート「でも、ちょっと待って! グランピー・ヒキガエルは間違えたんだ。
This is true. Let’s give him a second chance.
これは本当だ。もう一度チャンスをあげよう。
That’s what friends do!”
それが友達ってもんだ!
Pete told Grumpy Toad they would give him another chance.
ピートはグランピー・ヒキガエルにもう一度チャンスをあげると言いました。
He was so excited. He did a happy dance!
彼はとても興奮しました。ハッピーダンスを踊りました
The night of the party was so much fun.
パーティーの夜はとても楽しくなりました。
Grumpy toad brought more than enough cupcakes for everyone!
グランピー・ヒキガエルは、みんなのためにたくさんのカップケーキを持ってきました。
最後に:それが友達ってもんだ!
というわけで、今回はピートと一緒に犯人探しが楽しめる『Pete the Cat and the Missing Cupcakes』をご紹介しました。
さて、もし犯人が見つかったら、あなたならどうしますか?「もうパーティーには入れてあげない!」なんて、仲間はずれにしたくなるかもしれません。
でも、ピートは違います。「待ってよ!」と彼は言います。「たしかに彼は間違ったことをした。でも、だからこそ、もう一度チャンスをあげようよ。それが友達ってもんだろ!(That’s what friends do!)」
この絵本の本当に素敵なところは、犯人探しのミステリーが終わった後にある、このピートの大きな優しさなのだと僕は思います。失敗は誰にでもある。大切なのは、その人が心から反省した時に、周りが「おかえり」と受け入れてあげること。ピートのクールな友情が、心にじんわりと染みる一冊です。