こんにちは!
英語の勉強をしていて、「あれ?この単語、前は違う意味で習ったのに…」なんて、頭が「???」でいっぱいになった経験、ありませんか?同じスペル、同じ発音なのに、場面によって意味が変わるなんて、本当にややこしいですよね。
「もう!英語って面倒くさい!」なんて、思わず叫びたくなってしまう気持ち、すごくよく分かります。
でも、もしその「ややこしさ」こそが、実は英語の一番面白いところだとしたら…?今日は、そんな言葉の迷路を、3匹の可愛いねこたちと一緒に大冒険する、とってもユニークな英語絵本『Cat Tale』をご紹介します。
ここでは『Cat Tale』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる同音異義語の面白さや、英語学習のポイントなどを掲載しています。
お話のあらすじ
3匹のねこ、ルリアン、ティリー、ウィリアム・Jが、冒険に出かけます。
彼らは本(books)をカバンに詰め(pack)、ピクニックの場所(spot)を選び、羊の群れを見つけ(spot)ます。蜂から隠れるために箱(box)を使い、ノミをパンチ(box)しようと大奮闘!
次から次へと、同じ見た目の単語が、全く違う意味で使われるものだから、さあ大変。物語はどんどん不思議な方向に進んでいき、ついには言葉がごちゃ混ぜ(jumbled)に!3匹は、言葉の森で完全に道に迷ってしまいます。
さて、この言葉の迷路から、彼らはどうやって抜け出すのでしょうか?そして、タイトルの『Cat Tale』に隠された、最高のダジャレとは…?
英語学習のポイント
この絵本の最大の魅力は、なんといっても「同音異義語」や「同形異義語」のオンパレードであることです。
これをものすごくざっくりいうと、「音や見た目は同じ(または似ている)なのに、意味が全然違う言葉」のことです。この絵本は、そんな言葉たちを遊び心たっぷりに使って、一つの物語を紡いでいます。
今回は、物語に登場するたくさんの言葉遊びの中から、日常でもよく使われるものを2つ、ピックアップしてみました。
spot
この単語には、名詞の「場所、地点」という意味と、動詞の「〜を見つける、見抜く」という意味があります。
(具体例)
“This is a good spot for a picnic.” (ここはピクニックに良い場所だね。)
“I think I spot our friends over there!” (あそこに、友達がいるのを見つけたかも!)
こんな風に、一つの文に両方の意味を入れて遊ぶこともできますね。
duck
これもまた、面白い言葉です。一つは、ご存知「アヒル」という意味。もう一つは、「(ひょいと)頭を下げる、身をかがめる」という、動きを表す動詞の意味があります。
(具体例)
“Look at that cute little duck swimming in the pond.” (池で泳いでる、あの可愛いアヒルを見て!)
“Duck! A frisbee is flying this way!” (危ない、伏せて!フリスビーがこっちに飛んでくるよ!)
意味を知らないと、アヒルが飛んでくると勘違いしそうですよね。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
They pack some books and kitty chews.
かれらはいくつかの本と猫用の噛むものをカバンに詰める。
They choose a spot. They spot some ewes.
彼らは場所を選びます。 彼らはいくつかの羊を見つけます。
They use a box to hide from bees.
彼らは蜂から逃れるために箱を使います。
They do their best to box some fleas.
彼らはいくつかのノミを打つために最善を尽くします。
They free a steer.
彼らは食用牛を解放します。
They steer a plane.
彼らは飛行機を操縦します。
They plane a board.
彼らはボードを平らにします。
They board a train.
彼らは電車に乗ります。
They train a duck to duck a shoe.
彼らは、カモを靴を避けるために訓練します。
They shoo a truly naughty gnu.
彼らは、本当にいけないヌーを追い払います。
They knew a rock could squash a berry…
彼らは岩がベリーをつぶすことができることを知っていました…
no no no. they know a rock can squash a berry… no.
ダメダメダメ。 彼らは岩がベリーをつぶせることを知っている…いや。
They use a rock to squash berry… No?
彼らはベリーをつぶすために岩を使用しています…いいえ?
They use a squash to bury a rock? they pause…
彼らは岩を埋めるためにスカッシュを使用していますか? 彼らは一時停止します…
They use their paws rock a squashberry!
彼らは足を使ってスカッシュベリーを揺り動かします!
Rock a squashberry?
スカッシュベリーを揺り動かす?
They use their paws to shoo a train.
彼らは、電車を追い払うために、手を使います。
A shoo shoo train? No!
シッシッ電車を追い払います?いいえ!
They use a shoe to steer a box? No!
彼らは靴を使って箱を操縦しますか? いいえ!
They use a box to steer a steer? No, no, no.
彼らは箱を使って去勢牛を操縦しますか? ダメダメダメ。
Oh, dear. The words are jumbled!
まあ。 言葉が乱雑です!
They’ve lost their way –
彼らは道を失った-
Lulian, Tilly, and William J.
ルリアン、ティリー、ウィリアムJ
How can these cats get back on track in this silly little cat…
これらの猫は、この愚かな小さな猫でどうやって軌道に乗ることができますか…
..tale!
しっぽ!
Hey! Whoa. There they go…
おい! おっ そこに行く…
They tail a bear.
彼らは熊を追いかける。
They bear some hail.
彼らは、ひょうに少し耐えます。
They hail a giant purple whale.
彼らは巨大な紫クジラを呼びます
From word to word they find their way.
言葉から言葉へと、彼らは道を見つけます。
Lillian, Tilly, and Willem J.
ルリアン、ティリー、ウィリアムJ。
最後に:言葉の迷路を、楽しんじゃおう!
というわけで、今回は言葉遊びがテーマの絵本『Cat Tale』をご紹介しました。
英語を勉強していると、「間違えたらどうしよう」「この単語の意味、これで合ってるかな?」と、つい完璧を目指してしまいがちです。でも、この絵本のねこたちみたいに、時には言葉の迷路に迷い込んで、その「わからなさ」自体を楽しんでみるのも、素敵な冒険なのかもしれません。
「正しい意味を、一つだけ覚える」のではなくて、「へぇ、この言葉にはこんな意味もあるんだ!」と、言葉の多面性を面白がること。それこそが、言葉と本当に仲良くなるための、一番の近道なのだと僕は思います。
完璧じゃなくたって、大丈夫。ねこたちと一緒に、言葉遊びのしっぽ(tale)を追いかけてみませんか?