こんにちは!
子どもの成長には、いくつもの「初めて」がつきものですよね。初めての一歩、初めての言葉、そして…初めての「大きなベッド」。
親としては「大きくなったなぁ」なんて、感慨深い気持ちでいっぱいになる、この大きな節目。子ども本人も、きっと大喜びしてくれるはず!…と、思いきや。
いざ新しいベッドを前にすると、なんだかソワソ”ワ、ドキドキ。嬉しいはずなのに、ちょっぴり不安そうな顔を見せること、ありませんか?
今日は、そんなベビーベッドを卒業したばかりの子どもの、嬉しくて、ちょっぴり不安な、とってもリアルな心の内を描いた英語絵本、『Big Kid Bed』をご紹介します。
ここでは『Big Kid Bed』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
「やったー!今日から僕、この大きなベッドで寝るんだ!」
ベビーベッドを卒業した男の子は、大喜び!自分だけのふかふかの枕に、広々としたマットレス。登ったり、跳ねたり、もう楽しくて仕方がありません。
でも、いざパパとママにおやすみを言われて、お部屋の電気が消えると…。あれ?なんだかこのベッド、高すぎない?落ちちゃったらどうしよう。それに、広すぎて、なんだか自分がちっぽけに感じるぞ…。
急に心細くなった男の子は、こっそりベッドを抜け出してみます。すると、ネコちゃんも、ワンちゃんも、パパとママも、みんなそれぞれのベッドで気持ちよさそうに眠っていて…。
英語学習のポイント
この絵本は、子どもの素直な気持ちが、とってもシンプルで短い英語で表現されています。今回は、お子さんの気持ちを代弁するのにぴったりのフレーズを2つご紹介しますね。
What if I fall? (もし落ちちゃったら、どうしよう?)
これは、新しいことへの挑戦に、ちょっぴり不安を感じている時の気持ちを表すのにぴったりのフレーズです。ものすごくざっくり言うと、「もし〇〇だったら、どうしよう?」という、心配な気持ちですね。
大きなベッドを前にして、その「高さ」に気づいてしまった時の、リアルな子どもの一言です。
What if I fall?
もし落ちたらどうしよう?
お子さんが何かを怖がっている時に、このフレーズで気持ちを聞いてあげると、心を開いてくれるかもしれません。
What if it’s too dark? (もし暗すぎたらどうしよう?)
What if there’s a monster under the bed? (もしベッドの下におばけがいたらどうしよう?)
I don’t want to! (やりたくない!)
大きなベッドが急に怖くなってしまった男の子の、正直で力強い心の叫びです。「~したくない!」という、イヤイヤ期の気持ちを表現するのにも使える、とってもストレートな言葉ですね。
絵本の中では、「ベッドに入らなくてもいいんだ(I don’t have to.)」からの、「いや、入りたくない!(I don’t want to!)」という、気持ちの変化がとても可愛らしく描かれています。
I don’t want to go to bed!
ベッドになんて行きたくない!
お子さんが何かを嫌がっている時、その気持ちを英語でこう言うんだよ、と教えてあげるのも面白いかもしれません。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
It’s bedtime!
もう寝る時間だ!
Yippee!
やったー!
I get to sleep in my new big kid bed!
新しい大きなベッドで寝れるんだ!
With my own pillow!
自分だけの枕もある!
It’s very soft.
とっても柔らかい。
I climb into my bed.
ベッドに登る。
It’s so soft.
すごく柔らかい。
And very, very tall.
それに、とっても、とっても高い。
What if I fall?
もし落ちたらどうしよう?
That’s better.
これでよし。
It’so big.
すごく大きい。
I’m so small!
私はとっても小さいのに!
That’s better.
これでよし。
Mommy turns out the light.
ママが電気を消す。
I try to sleep, but…
寝ようとするんだけど…
Oh! I can put my feet out.
あっ!足が出せる。
I can put my head out.
頭も出せる。
I can get up!
起き上がれる!
What is everyone doing?
みんなは何してるのかな?
Kitty is in her kitty bed.
ネコちゃんはネコちゃんのベッドにいる。
Doggy is in his doggy bed.
ワンちゃんはワンちゃんのベッドにいる。
Mommy and Daddy are in their grown-up bed.
ママとパパは大人用のベッドにいる。
Should I get into my big cute bed?
私の大きくてかわいいベッドに入った方がいいのかな?
I don’t have to.
入らなくてもいいんだ。
I don’t want to!
入りたくない!
But I’m tired.
でも、眠いな。
So I snuggle in
だから、もぐりこんで
and rest my head.
頭をのせて。
And fall asleep in my big kid bed.
そして大きなベッドで眠りについた。
最後に:自分の力で乗り越える、小さな一歩
というわけで、今回は初めての大きなベッドにドキドキする男の子のお話をご紹介しました。
子どもの成長って、いつも一直線というわけではないんですよね。昨日まで楽しみにしていたことが、急に怖くなったり、嬉しい気持ちと不安な気持ちが、心の中でごちゃ混ぜになったり。
そんな時、私たち大人はつい「大丈夫だよ!」「怖くないよ!」と、励ましの言葉をかけたくなります。でも、この絵本の主人公は、誰に言われるでもなく、最後は自分で「でも、眠いな…」と気づいて、自分の足でベッドへと向かいます。