こんにちは!
「よし、やるぞ!」と意気込んで、一人で完璧な計画を立ててみたものの、いざ実行しようとしたら「あれ?これ、一人じゃ無理じゃない…?」なんて、途中で気づいて途方に暮れてしまうこと、ありませんか?
そんな時、「手伝おうか?」と声をかけてくれる友達の存在は、本当に心強いものですよね。一人で抱え込まずに、周りを頼ることの大切さを感じます。
今回は、そんな「チームワーク」の素晴らしさと、おいしそうなお菓子がたくさん出てくる、甘くて楽しいフォニックス英語絵本『Bee Makes Tea』をご紹介します。
ここでは『Bee Makes Tea』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
海のそばに住んでいるミツバチのビー。今日は、女王バチのお誕生日です。
ビーは、女王様のために、海のそばの砂浜で盛大なお茶会を開こうと計画します。
チョコレートチーズケーキに、チェリーのカップケーキ、プラムと梨のパイ…。お部屋の中がケーキでいっぱいになるほど、ビーは一生懸命お菓子を焼きました。
そこへやってきたお友達のアリさん。「わあ、すごい!手伝おうか?」。でも、いざ運ぼうとすると、あまりの量にビーは困ってしまいます。「どうやってこれを全部運んだらいいの…?」。するとアリさんは、「ここで待ってて!」と言って、どこかへ走り去っていきました。
英語学習のポイント
この絵本も、英語の「音」を楽しく学べるフォニックス絵本です。特にeeやeaの音がたくさん出てきて、英語らしいリズムを体感できます。
ちなみにフォニックスとは、ものすごくざっくり言うと、「英語の文字と音のルール」のこと。このルールを知っていると、英語の読み書きがぐっと得意になります。
ee と ea のライミング(韻)
この物語には、Bee(ハチ)、sea(海)、tea(お茶)、glee(喜び)など、ee「イー」と長く伸ばす音がたくさん出てきます。
「The Bee has tea by the sea」(ハチは海のそばでお茶を飲みます)のように、同じ音が繰り返されることで、言葉遊びのような楽しさが生まれます。同じ「イー」という音でも、eeとeaという2つのスペルがあることに気づけると、さらに学習が深まりますね。
lend a hand 「手を貸す、手伝う」
アリさんがビーに「Can I lend a hand?」(手を貸そうか?)と申し出る場面で使われています。これは「手伝う」という意味の、とても温かくて親しみやすい表現です。helpよりも、少しだけカジュアルで優しい響きがあります。
例文:
- This box is too heavy. Could you lend me a hand? (この箱、重すぎるんだ。ちょっと手を貸してくれる?)
- Let me lend a hand with your homework. (宿題、手伝わせてよ)
good as new 「新品同様」
ケーキを落としてしまって落ち込むビーに、アリさんが「See? Stuck together, good as new.」(ほら、くっつけたら、新品同様だよ)と励ます、心温まるシーンで使われています。壊れたものが元通りに直った時などに使う、ポジティブなフレーズです。
例文:
- I washed your muddy shoes. They’re as good as new! (泥だらけの靴、洗っておいたよ。新品同様さ!)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
Meet bee.
ミツバチに会う
Bee lives beside the sea.
ミツバチは、海のそばに暮らしています。
Today she’s all aflutter, for it’s Queen Bee’s birthday tea.
今日、彼女は女王バチの誕生日茶会のため期待でとっても興奮しています。
Bee buzzes home and starts to bake.
ミツバチは家でブンブンいって、焼き始めます。
Soon her rooms fill up with cake.
すぐに、彼女の部屋は、ケーキで一杯になります。
Chocolate cheese cakes on the chairs…
椅子の上にはチョコレート・チーズ・ケーキ…
Cherry cupcakes up the stairs…
階段の上の桜のカップケーキ…
Pies piled high with plums and pears…
パイはプラムと西洋ナシで山積みでした…
Ant runs in and grins with glee.
アリは喜んで走り回り、笑い声をあげる。
“You’re making tea!”
「あなたはお茶を作っています!」
For my Queen Bee.
私のクイーンビーのために。
“Her birthday tea is by the sea.”
「彼女の誕生日のお茶会は海のそばです。」
“I’ve planned a grand tea on the sand.
「私は砂の上に盛大な茶会を計画しました。
It must go well.”
それはうまくいくはずです。」
Can I lend a hand?
手を貸しましょうか?
They stack up cups and fill the pot.
彼らはカップを積み重ねてポットを満たします。
Bee starts to frown. It looks a lot.
ビーは眉をひそめる。 それはたくさん見えます。
“Oh Ant, how will I carry that?”
「あぁアリさん、私はそれをどのように運ぶでしょうか?」
“Wait there,” says Ant .
「そこで待っていてください」とアリさん。
I’ll soon be back.
すぐに戻ってきます。
He finds his friends and lines them up.
彼は彼の友人を見つけ、それらを並べます。
They carry cakes and plates and cups.
彼らはケーキとプレートとカップを運びます。
Two take the milk.
二人はミルクをもつ。
Three take the pot.
三人はポットをもつ。
“Look out!” calls Bee.
「気を付けて!」ハチが呼びかけます。
That tea is hot.
そのお茶は熱いです。
“Wow!” says Ant.
「わぁ!」とアリさん。
“That cake is tall.”
「そのケーキは背が高い」
“Be careful now.”
「気を付けてね」
Don’t let it fall.
落とさないでください
“Speed up!” shouts Ant.
「いそいで!」アリさんが叫ぶ。
“Move that cake faster.”
「もっと早くそのケーキを動かして」
Then one ant slips and trips..
そのとき、一人のアリさんが滑ってつまづきます。。
Disaster!
災難!
“Oh no!” Bee cries.
「あらいやだ!」ハチがなげきます。
She sobs and sighs.
彼女はうんざりし、ため息。
That was my Queen Bee’s big surprise.
それは女王バチのためのビックサプライズでした。
“The Queen will be so mad with me .
「女王は私をとても怒るだろう。
She’ll say that I’m a bad. bad bee.”
彼女は私を悪いハチと言うだろう。わるいハチ」
“Collect all.” Ant tells his team.
「すべてを集めてください。」アリは、彼のチームに伝えます。
“Now quick, Bee!
「さあ、いそいで、ミツバチ!
Whip some buttercream.”
バタークリームをホイップしてください」
“You need to use the cream like glue…
「あなたは、ノリのようなクリームを使う必要があります…
See? Stuck together, good as new.”
ほら?一緒にくっつけて、新しく良くなったね」
The Queen Bee gasps and laughs,
女王バチは息を弾ませて笑っています。
“Hee,hee! A special cake that looks like me?”
「はっはっ!私のような?特別なケーキ」
“Thank you for my birthday tea!”
「私の誕生茶会をありがとう!」
最後に:最高のチームワークは、最高のサプライズ
というわけで、今回は絵本『Bee Makes Tea』をご紹介しました。
ビーが一人で立てた完璧な計画は、アリさんたちの協力と、そして予期せぬアクシデントによって、想像もしなかった「もっと素敵な計画」に変わりました。壊れたケーキが、女王様にそっくりなユニークなケーキに生まれ変わったように。
一人で頑張ることも素晴らしいけれど、仲間と協力すれば、もっと大きな力が出せる。そして、時には失敗さえも、みんなで乗り越えることで最高の思い出になる。そんなチームワークの大切さを、この絵本は甘いバタークリームの香りと共に教えてくれるようです。