欧米の学校は9月が新学期のスタートですが、日本なら4月の入学や進級の時期、あるいは秋のインターナショナルスクールの新学期など、新しい環境に飛び込む時期は親子ともに少し緊張しますよね。
「お友達になれるかな」「もし一人ぼっちになったらどうしよう」とドキドキしているお子さんも多いのではないでしょうか。そんな不安を抱えたとき、たった一人でも「ここに座っていいよ」と声をかけてもらえたら、どれほど心が軽くなるでしょう。
今回ご紹介する『You Can Sit with Me』は、そんな小さな一言が持つ大きな思いやりの力を教えてくれる心温まる絵本です。
ここではYou Can Sit With Meの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| タイトル | You Can Sit with Me |
|---|---|
| 著者・イラスト | Tatiana Kamshilina |
| 出版社 | Feiwel & Friends |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜6歳 |
『You Can Sit with Me』のあらすじ
新しく入ったばかりでどうすればいいか分からないとき、弟が大騒ぎしてバスに乗り遅れそうになったとき、あるいは服の色が自分だけみんなと違っていたとき。
日常のちょっとした失敗や気まずい場面で、主人公は「You can sit with me(僕の隣に座っていいよ)」とやさしく手を差し伸べます。
完璧じゃなくても、上手くいかなくても大丈夫。
どんなときでも味方でいてくれる存在がいることの安心感と、一人ひとりを温かく受け入れる包摂の大切さを、色彩豊かなイラストとともに優しく描いたストーリーです。
絵本で学ぶ英語学習のポイント
① 励ましや思いやりを伝える基本フレーズ「You can sit with me」
タイトルにもなっている「You can sit with me」は、直訳すると「私と一緒に座ってもいいですよ」となりますが、場面によって「隣にどうぞ」「こっちにおいでよ」という温かい招待のニュアンスになります。
ここに使われている「can」は、「〜できる」という能力ではなく、「〜していいよ」という許可や軽い提案を表しているのがポイントですね。
子ども同士の会話でも、相手の緊張をほぐす魔法の言葉としてそのまま使えます。
- You can sit with me → 私の隣に座っていいよ
- “If you’re looking for a seat, you can sit with me.” → 席を探しているなら、私の隣に座っていいよ。
- “Don’t worry, you can sit with us!” → 心配しないで、僕たちのところに座っていいんだよ!
② 困ったときに「頼りにしてね」と言える表現「count on」
絵本の終盤に出てくる「you can count on me」という表現の「count on 〜」は、日常会話で非常によく使われる重要フレーズです。
直訳の「〜を数える」から転じて、「〜を頼りにする」「〜を当てにする」という意味になります。
相手が困っているときや頼りにしてほしいときに「私に任せて」「私を頼ってね」と声をかけるのにぴったりな、信頼感を伝える言葉ですね。
- count on 〜 → 〜を頼りにする、〜を当てにする
- “You can always count on me when you need help.” → 助けが必要なときは、いつでも私を頼ってね。
- “I’m counting on you for the next project.” → 次のプロジェクトは君を頼りにしているよ。
③ 誰もが知っておきたい超頻出フレーズ「start from scratch」
絵本の中にある「start from scratch」は、日常の英語表現として覚えておくととても便利なイディオムです。
「scratch」には「ひっかき傷」や「スタートライン(地面に引いた線)」という意味があり、そこから「最初からやり直す」「ゼロからやり直す」という意味で使われます。
失敗してしまったときや、一度作ったものを白紙に戻して最初からやり直す場面で頻出する熟語ですよ。
- start from scratch → 最初からやり直す、ゼロからやり直す
- “If it doesn’t work, we’ll just start from scratch.” → もし上手くいかなかったら、最初からやり直せばいいだけさ。
- “I had to start my homework from scratch after I lost my notes.” → ノートをなくしてしまったので、宿題を最初からやり直さなければならなかった。
読み聞かせ動画のご紹介
『You Can Sit with Me』の日本語訳
You can sit with me.
僕の隣に座っていいんだよ。
You may just want to shout!
You can sit with me.
大声で叫び出したくなっちゃうよね!
僕の隣に座っていいよ。
I promise to be kind.
You can sit with me.
優しくするって約束するよ。
僕の隣に座っていいよ。
You can sit with me.
僕の隣に座っていいよ。
You can sit with me.
僕の隣に座っていいよ。
you can count on me.
僕を頼っていいんだよ。
and there’s always room for more.
You can sit with us.
席はいつでも空いているよ。
僕たちのところに座っていいんだよ。
まとめ
『You Can Sit with Me』は、完璧でなくても、周りと少し違っていても、そのままのあなたで大丈夫だと優しく肯定してくれる絵本です。
誰かに寄り添う温かい言葉は、相手だけでなく自分自身の心もやさしく満たしてくれるかもしれませんね。
ご家庭での読み聞かせを通して、日常の中で使える優しい英語表現を学びながら、思いやりの心を育むきっかけとして開いてみてはいかがでしょうか。