こんにちは!
窓の外を見て、「今日の天気はどうかな?」なんて、お子さんと話すことは日常の素敵な一コマですよね。晴れていれば嬉しいし、雨の日は少しだけ憂鬱になったり。でも、その「天気」に対する感じ方って、実はみんな同じではないのかもしれません。
今回は、そんな天気のいろいろな表情と、それを受け止める動物たちの多様な視点を描いた、美しい言葉でつづられる英語絵本「What will the Weather be like today?」をご紹介します。
ここでは「What will the Weather be like today?」の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
夜が明けて、空の星が少しずつ消えていくころ。森の鳥や動物たちが、みんな一斉にこう問いかけます。「今日のお天気は、いったいどうなるんだろう?」
風が強い日?暖かい日?それとも雪や嵐がやってくるのでしょうか。
乾いた天気を望むもの、雨を心待ちにするカエル、蒸し暑いのが大好きなオカメインコ。一方で、地面の下にいるモグラや海の中の魚たちにとっては、天気なんて関係ないのかもしれません。
それぞれの場所で、それぞれの思いを抱えながら新しい一日が始まります。この絵本は、ひとつの天気にもさまざまな見方があることを、優しい言葉と美しいイラストで教えてくれます。
英語学習のポイント
この絵本には、日常会話でそのまま使える便利なフレーズがたくさん詰まっています。今回はその中から2つ、ピックアップしてご紹介しますね。
What will … be like?
これは、まさにこの絵本のタイトルにもなっている表現です。直訳すると「〜はどんな感じになるだろう?」となり、未来のことについて様子や状況を尋ねるときに、とってもよく使います。
例えば、週末に行く予定のキャンプについて、「What will the camp be like?(キャンプはどんな感じかな?)」と聞いたり、新しいクラスが始まる前に「What will my new teacher be like?(新しい先生はどんな人かな?)」と想像を膨らませたりする時にぴったりです。
「How is…?」が現在の様子を聞くのに対して、「What will … be like?」は未来への期待や少しの不安が入り混じったニュアンスを表現できる、便利なフレーズなんです。
Whatever the weather
これは「天気がどうであれ」「どんな天気であろうとも」という意味の、とっても格好いい言い回しです。ハチが「”Whatever the weather, I work,” says the bee.(天気がどうであれ、私は仕事をするよ)」と言うセリフで登場します。
「whatever」というのは「何が~であっても」という意味を持つ言葉で、ここに「the weather」を組み合わせることで、「晴れだろうが雨だろうが嵐だろうが、関係ない!」という強い意志を示すことができます。
例えば、「I’ll go for a walk whatever the weather.(どんな天気でも散歩に行くよ)」というように、自分の決意を伝えたいときに使うと、とても自然に聞こえますよ。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
What will the weather be like today?
今日はどんな天気になるのでしょうか?
Just at the moment when night becomes day, when the stars in the sky begin fading away,
ちょうど夜が昼になる瞬間、空の星が消え始める頃。
you can hear all the birds and the animals say,
鳥や動物たちの声が聞こえてきます。
“What will the weather be like today?”
“今日の天気は?”
Will it be windy?
風は強いかな?
Will it be warm?
暖かくなるかな?
Will there be snow?
雪は降るのでしょうか?
Or a frost?
霜か?
Or a storm?
それとも嵐?
“Be dry,” says the Jizard, “and I won’t complain.”
“乾いていろ “と魔法使いは言う “文句は言わない”
The frog in the bog says,
沼地のカエルは言う
“Perhaps it will rain.”
“もしかしたら雨が降るかもしれない”
The white cockatoo likes it’s steamy and hot.
白いオカメインコは蒸し暑いのが好きだ。
The mole doesn’t know if it’s raining or not.
モグラは雨が降っているかどうかわからない。
“Whatever the weather, I work,” says the bee.
“天気がどうであれ、私は仕事をしている “とハチは言う。
“Wet,” says the duck, “is the weather for me.”
“濡れていてもいい “とアヒルは言う。”私にとっての天気は”
“Whether? What’s that?” say the fish in the sea.
「天候?それは何ですか」と海の魚は言う。
The world has awakened.
世界が目覚めた。
The day has begun,
その日が始まった。
and somewhere it’s cloudy,
そしてどこかで曇っています。
and somewhere there’s Sun,
そしてどこかで晴れています。
and somewhere the Sun and the rain meet to play,
そしてどこかで太陽と雨が出会って遊んでいます。
and paint a bright rainbow to dress up the day!
そして鮮やかな虹を描いて、その日の気分でドレスアップしましょう
How is the weather where you are today?
今日のお天気はいかがですか?
最後に
というわけで、今回は「What will the Weather be like today?」をご紹介しました。この絵本の魅力は、天気という身近なテーマを通して、自分とは違う視点を受け入れることの大切さを、そっと教えてくれるところにあるのかもしれません。
雨の日だからこそ喜ぶ生き物がいる。晴れの日を心待ちにしている生き物もいる。そのどちらもが、この世界の当たり前の姿なんですよね。雨の日も晴れの日も、それぞれに素敵な一日になりますように。そんな温かい気持ちにさせてくれる一冊です。