日本語版『この本にはドラゴンなんていないよ!』の原書で英語学習!特徴とおすすめ活用法

日本語版『この本にはドラゴンなんていないよ!』の原書で英語学習!特徴とおすすめ活用法

お子さんが「ドラゴンの絵本、読んで!」とせがんでくることってありませんか?ドラゴンって、子供たちにとってはいつの時代も特別な存在ですよね。

日本語版『この本にはドラゴンなんていないよ!』を読んで、「英語の原書はどんな感じなんだろう?」「原書で読み聞かせしてみたいけど、難しくないかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

実はこの絵本の原書『There’s No Such Thing As A Dragon』は、1975年に出版されて以来、世界中でずっと愛され続けている名作なんです。英語はとてもシンプルで読みやすく、繰り返しの表現が多いので、英語絵本デビューにもぴったりです。

うちでもこの絵本を読み聞かせた時、「ドラゴンがどんどん大きくなるところ」で子供が目を丸くして、何度も「もう一回!」とリクエストしてきたのを覚えています。ユーモアたっぷりのストーリーと、ジャック・ケントの温かみのあるイラストが、親子の英語タイムをぐっと楽しいものにしてくれますよ。

ここでは There’s No Such Thing As A Dragon の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

絵本『There’s No Such Thing As A Dragon』の基本情報

タイトルThere’s No Such Thing As A Dragon
著者・イラストJack Kent
出版社Dragonfly Books (Random House)
対象年齢(目安)3歳〜7歳

あらすじ

ある朝、ビリー・ビクスビーが目を覚ますと、部屋に子猫くらいの小さなドラゴンがいました。ビリーがお母さんに伝えると、「ドラゴンなんてものはいないわ」ときっぱり。ビリーもお母さんの言葉に従って、ドラゴンを無視し始めます。

ところが、無視されたドラゴンはどんどん大きくなっていきます。犬くらいの大きさになり、お母さんと同じくらいになり、ついにはホールいっぱいに。ドラゴンはビリーの家をまるごと背負ったまま、パン屋のトラックを追いかけて通りを走り出してしまいます。

果たして、ビクスビー一家はこの大騒動をどう収拾するのでしょうか?「見て見ぬふり」をやめた時に起こる、心温まるラストをぜひ親子で楽しんでみてくださいね。

英語学習のポイント

日常会話でそのまま使えるシンプルな表現

この絵本の英語はとても平易で、日常生活でそのまま使えるフレーズがたくさん出てきます。特に「said」「told」「asked」といった基本的な会話動詞が自然な文脈で繰り返されるので、子供たちが無理なく身につけられますよ。

  • “There’s no such thing as a dragon,” said Billy’s mother.(「ドラゴンなんてものはいないわ」とビリーの母親は言いました。)
  • “How did this happen?” Mr. Bixby asked.(「どうしてこんなことになったんだ?」とビクスビーさんは尋ねました。)
  • “I didn’t know dragons grew so fast,” said Billy.(「ドラゴンがこんなに早く大きくなるなんて知らなかったよ」とビリーは言いました。)

「There’s no such thing as 〜」は「〜なんてものは存在しない」という意味の定番フレーズ。日常英会話でもよく使われる表現なので、この絵本を通じて自然に覚えられるのが嬉しいポイントです。

比較表現や大きさの変化を表す語彙が豊富

ドラゴンがどんどん大きくなるというストーリー展開のおかげで、サイズや比較に関する表現がたくさん登場します。子供たちは物語を追いながら、自然とこれらの語彙感覚を身につけていけます。

  • “It was a small dragon, about the size of a kitten.” — 子猫くらいの小さなドラゴンでした。
  • “It was bigger now, almost the size of a dog.” — もう犬くらいの大きさでした。
  • “…the dragon had grown so much he filled the hall.” — ドラゴンはホールを埋め尽くすほど大きくなっていました。
  • “Then, even faster than it had grown, the dragon started getting smaller.” — 大きくなった時よりもさらに早く、小さくなり始めました。

「about the size of 〜(〜くらいの大きさ)」という表現は、日常でも非常に便利な言い回しですね。

ユーモアを通じて「because構文」や仮定表現を学べる

この絵本のユニークなところは、ナレーションに「もし〜なら、…するのは馬鹿げている」というユーモラスな論理が入っている点です。こうした表現は、少し上のレベルの英語力をつけるのにとても役立ちます。

  • “If there’s no such thing as something, it’s silly to pat it on the head.” — もし存在しないものなら、その頭をなでるなんて馬鹿げたことだからです。
  • “And if there’s no such thing, you can’t tell it to get down off the table.” — もしそんなものが存在しないのなら、テーブルから下りなさいと命じることもできないのです。

「If there’s no such thing…」という仮定法の表現は、論理的な思考を英語で表す良い練習になります。親子で「なんで誰もドラゴンに注意しないんだろうね?」と話し合ってみると、理解がさらに深まると思いますよ。

読み聞かせ動画

日本語訳(全文)

Billy Bixby was rather surprised when he woke up one morning and found a dragon in his room.

ビリー・ビクスビーはある朝目を覚まし、自分の部屋にドラゴンがいるのを見つけて、かなり驚きました。

It was a small dragon, about the size of a kitten.

それは子猫くらいの大きさの、小さなドラゴンでした。

The dragon wagged its tail happily when Billy patted its head.

ビリーが頭をなでると、ドラゴンはうれしそうに尻尾を振りました。

Billy went downstairs to tell his mother.

ビリーは母親に伝えるために階下へ行きました。

“There’s no such thing as a dragon,” said Billy’s mother.

「ドラゴンなんてものはいないわ」とビリーの母親は言いました。

And she said it like she meant it.

そして、彼女は本気でそう思っているという風に言いました。

Billy went back to his room and began to dress.

ビリーは部屋に戻り、服を着始めました。

The dragon came close to Billy and wagged its tail, but Billy didn’t pat it.

ドラゴンはビリーのそばに寄ってきて尻尾を振りましたが、ビリーはなでませんでした。

If there’s no such thing as something, it’s silly to pat it on the head.

もし存在しないものなら、その頭をなでるなんて馬鹿げたことだからです。

Billy washed his face and hands and went down to breakfast.

ビリーは顔と手を洗い、朝食を食べに下りていきました。

The dragon went along.

ドラゴンも一緒に行きました。

It was bigger now, almost the size of a dog.

ドラゴンは大きくなっていて、もう犬くらいの大きさでした。

Billy sat down at the table.

ビリーはテーブルにつきました。

The dragon sat down on the table.

ドラゴンはテーブルの上に座りました。

This sort of thing was not usually permitted, but there wasn’t much Billy’s mother could do about it.

ふだんなら、このようなことは許されません。しかし、ビリーの母親にできることはあまりありませんでした。

She had already said there was no such thing as a dragon.

彼女はすでに、ドラゴンなんてものはいないと言ってしまっていたからです。

And if there’s no such thing, you can’t tell it to get down off the table.

もしそんなものが存在しないのなら、テーブルから下りなさいと命じることもできないのです。

Mother made some pancakes for Billy, but the dragon ate them all.

お母さんはビリーのためにパンケーキを焼きましたが、ドラゴンが全部食べてしまいました。

Mother made some more, but the dragon ate those too.

お母さんはもっと焼きましたが、ドラゴンはそれも食べてしまいました。

Mother kept making pancakes until she ran out of batter.

お母さんはタネがなくなるまでパンケーキを焼き続けました。

Billy only got one of them, but he said that’s all he really wanted anyway.

ビリーは一枚しか食べられませんでしたが、どっちみちそれだけで十分だよと言いました。

Billy went upstairs to brush his teeth.

ビリーは歯を磨きに上の階へ行きました。

Mother started clearing the table.

お母さんはテーブルを片付け始めました。

The dragon, who was quite as big as Mother by this time, made himself comfortable on the hall rug and went to sleep.

この頃にはもうお母さんと同じくらいの大きさになっていたドラゴンは、玄関ホールのラグの上でくつろいで眠ってしまいました。

By the time Billy came back downstairs, the dragon had grown so much he filled the hall.

ビリーが階下に戻ってくるまでに、ドラゴンはホールを埋め尽くすほど大きくなっていました。

Billy had to go around by way of the living room to get to where his mother was.

ビリーは、お母さんのいる場所へ行くためにリビングルームを回っていかなければなりませんでした。

“I didn’t know dragons grew so fast,” said Billy.

「ドラゴンがこんなに早く大きくなるなんて知らなかったよ」とビリーは言いました。

“There’s no such thing as a dragon,” said Mother firmly.

「ドラゴンなんてものはいないわ」とお母さんはきっぱりと言いました。

Cleaning the downstairs took Mother all morning, what with the dragon in the way and having to climb in and out of windows to get from room to room.

ドラゴンが邪魔だったり、部屋から部屋へ移動するのに窓から出入りしなければならなかったりで、お母さんは下の階を掃除するのに午前中ずっとかかってしまいました。

By noon, the dragon filled the house.

正午までには、ドラゴンは家いっぱいに広がりました。

Its head hung out the front door, its tail hung out the back door, and there wasn’t a room in the house that didn’t have some part of the dragon in it.

頭は表玄関から外へはみ出し、尻尾は裏口から外へはみ出し、家の中にはドラゴンの体の一部が入っていない部屋は一つもありませんでした。

When the dragon awoke from his nap, he was hungry.

ドラゴンが昼寝から覚めると、彼はお腹が空いていました。

A bakery truck went by.

パン屋のトラックが通りかかりました。

The smell of fresh bread was more than the dragon could resist.

焼きたてパンの匂いに、ドラゴンは抗えませんでした。

The dragon ran down the street after the bakery truck.

ドラゴンはパン屋のトラックを追いかけて通りを走りました。

The house went along, of course, like the shell on a snail.

家ももちろん、カタツムリの殻のように一緒についていきました。

The mailman was just coming up the path with some mail for the Bixbys when their house rushed past him and headed down the street.

郵便屋さんがビクスビー家への郵便物を持って小道をやってきたちょうどその時、彼らの家が彼の横を猛スピードで通り過ぎ、通りへと向かっていきました。

He chased the Bixby’s house for a few blocks, but he couldn’t catch it.

彼はビクスビーの家を数ブロック追いかけましたが、追いつけませんでした。

When Mr. Bixby came home from lunch, the first thing he noticed was that the house was gone.

ビクスビーさんが昼食から帰宅して最初に気づいたのは、家がなくなっていることでした。

Luckily, one of his neighbors was able to tell him which way it went.

幸いにも、近所の人の一人が家がどちらへ行ったか教えてくれました。

Mr. Bixby got in his car and went looking for the house.

ビクスビーさんは車に乗り込み、家を探しに行きました。

He studied all the houses as he drove along.

彼は車を走らせながら、すべての家を注意深く見ました。

Finally, he saw one that looked familiar.

ついに、見覚えのある家が見つかりました。

Billy and Mrs. Bixby were waving from an upstairs window.

ビリーとお母さんが上の階の窓から手を振っていました。

Mr. Bixby climbed over the dragon’s head onto the porch roof and through the upstairs window.

ビクスビーさんはドラゴンの頭を乗り越えてポーチの屋根に上がり、上の階の窓から中に入りました。

“How did this happen?” Mr. Bixby asked.

「一体どうしてこんなことになったんだ?」とビクスビーさんは尋ねました。

“It was the dragon,” said Billy.

「ドラゴンのせいだよ」とビリーは言いました。

“There’s no such thing,” Mother started to say.

「そんなものはいない……」とお母さんが言いかけました。

“There is a dragon,” Billy insisted, “a very big dragon!”

「ドラゴンはいるよ」とビリーは主張しました。「とっても大きなドラゴンがね!」

And Billy patted the dragon on the head.

そしてビリーはドラゴンの頭をなでました。

The dragon wagged its tail happily.

ドラゴンはうれしそうに尻尾を振りました。

Then, even faster than it had grown, the dragon started getting smaller.

すると、大きくなった時よりもさらに早く、ドラゴンは小さくなり始めました。

Soon it was kitten size again.

すぐに、また子猫くらいの大きさになりました。

“I don’t mind dragons this size,” said Mother.

「このくらいの大きさのドラゴンなら構わないわ」とお母さんは言いました。

“Why did it have to grow so big?”

「どうしてあんなに大きくならなきゃいけなかったのかしら?」

“I’m not sure,” said Billy, “but I think it just wanted to be noticed.”

「よくわからないけど」とビリーは言いました。「たぶん、ただ気づいてほしかっただけなんだと思うよ」

まとめ

『この本にはドラゴンなんていないよ!』の原書『There’s No Such Thing As A Dragon』は、英語がシンプルで読みやすく、ユーモアに富んだ親子で楽しめる名作絵本です。

「存在しないもの」として無視されたドラゴンがどんどん大きくなっていくというユニークなストーリーの中に、「相手の気持ちに気づいてあげることの大切さ」という深いメッセージが込められています。子供たちは笑いながら夢中で聞いてくれますし、読み終わった後に「ドラゴンはなんで大きくなったの?」と自然に考え始める姿を見ると、この絵本の力ってすごいなと感じますよ。

英語学習の面でも、日常会話で使えるシンプルな表現、サイズの比較、ユーモラスな仮定表現と、幅広い英語表現に親しめる一冊です。日本語版をすでにお持ちの方は、ぜひ原書にも挑戦してみてください。お子さんと一緒に英語で読み聞かせをすることで、親子の英語時間がもっと豊かで楽しいものになると思います。



 

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